ドジャースにとっては今が売り時? カイル・タッカー獲得はテオスカー・ヘルナンデスの去就にどう影響するか

石山修二 Shuji Ishiyama

Billy Mock

ドジャースにとっては今が売り時? カイル・タッカー獲得はテオスカー・ヘルナンデスの去就にどう影響するか image

衝撃的な形でカイル・タッカーをロスターに加えた 今、ロサンゼルス・ドジャースはテオスカー・ヘルナンデスの処遇を決めねばならない。

オフシーズン当初、ヘルナンデスの名前はトレード候補として浮上していたが、本格化しないままドジャースは噂を否定した。しかし、それは カイル・タッカーと4年契約を結び ドジャー・スタジアムの右翼を任せる前の話だ。

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タッカーの加入により、ヘルナンデスはレフトへ移る。これは何も新たな展開ではない。ヘルナンデスをレフトへ移すという議論は、オフ当初からドジャースが検討していたものだ。もしドジャースがヘルナンデスを残留させるのであれば、彼はレフトを守ることになるだろう。

『The Athletic』のケン・ローゼンタール氏 も自身の記事の中で次のように書いている。 

「ロサンゼルス・ドジャースは、フリーエージェントの右翼手カイル・タッカーの驚異的な獲得を終え、テオスカー・エルナンデスを左翼手に転向させる見込みだ。以前報じられた通り、エルナンデスの名前はトレード交渉で浮上している。しかしドジャースは、むしろ外野手ライアン・ワードのトレードを検討する可能性が高い。28歳のワードは昨季パシフィック・コースト・リーグのMVPに輝いたマイナーリーガーだ。また昨季期待外れに終わった右投手ボビー・ミラーのトレードも視野に入れている」

今のドジャースにおけるヘルナンデスの立ち位置は

2度のオールスター選出経験があり、2度のワールドシリーズ優勝を経験したヘルナンデスは、2024年にロサンゼルス・ドジャースと1年契約を結ぶと、2024年にはキャリアハイとなる34本塁打に加え、wRC+132、fWAR3.4を記録する復調を見せた。だが、その数字は昨季、wRC+102、fWAR0.6と後退した。

打撃面で平均以上の数字を安定して残せなければ、ヘルナンデスの守備はリーグ平均レベルに過ぎず、プラス要素は少ない。そして大谷翔平に故障がない限り、ヘルナンデスが指名打者(DH)を務める理由はない。

そうすると、もし2026年に復調を見せなければ、ヘルナンデスの存在はアクティブロスターに柔軟性をもたらすどころか足枷となってしまう可能性すらある。

一方でポストシーズンでの実績があり、年俸が特に高額ではないヘルナンデスのような選手を必要としているチームは複数存在する。そう考えれば、今が移籍のタイミングかもしれない。契約は3年総額6600万ドル(残り2年)、年平均1990万ドルで、少額の後払い分が含まれる。2024年と比べると数字は落ちたが、ドジャースはヘルナンデスを安売りするつもりはないだろう。ただタイミングを引き延ばせば、そうせざるを得なくなる可能性はある。

幸いなことに、仮にチームがヘルナンデスを残し、ヘルナンデスが2024年の調子を取り戻せな買ったとしてもドジャースの財布には痛手とならない。なぜなら彼らは資金的には困っていないからだ。どれだけ金を費やそうとドジャースは適切な選手に資金を投入する方法を知っている球界屈指の組織だ。

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ヘルナンデスの今の市場価値は

ワールドシリーズ連覇後にカイル・タッカーとエドウィン・ディアスを獲得したのは、ドジャースが戦力を最大限に強化するためだ。テオスカー・ヘルナンデスを絡めたトレードを行えば、さらに投手層の厚み、特にブルペンの補強を実現できるかもしれない。これはドジャースが常に求めているものだ。もしくは、プロスペクト数人、メジャー昇格間近の有望な外野手を獲得し、即戦力として起用するという選択肢もありうるかもしれない。

現在のトレード市場では、テオスカー・ヘルナンデスは一定の価値を持っている。ドジャースがヘルナンデスを残す方針を変更したと公式に表明したわけではないが、カイル・タッカーを獲得した今、ヘルナンデスの放出を全く検討していないと考えるのは賢明ではないだろう。

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原文:It might be time for the Dodgers to move Teoscar Hernandez after signing Kyle Tucker
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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