大谷翔平の辞書に『満足』の二文字はないのだろう。
大谷はついにブルックリン・ドジャース時代の記録まで塗り替え始めた。
現地30日(金曜)の夜、大谷はギル・ホッジスが持っていたドジャースのチーム・ホームラン記録を破った。
ホッジスは1951年、ブルックリン時代のドジャースでシーズン当初の57試合に21本のホームランを打った。以来、ドジャースの歴史上でそのペースに並ぶ者は誰1人いなかった。
そして迎えた2025年、大谷は今季57試合目となる金曜夜のヤンキース戦で2本のホームランを放ち、今季のホームラン数を22本とした。そのうち1本は1回裏、ヤンキースの先発マックス・フリードの初球を捉えた一発だった。
SHOHEI OHTANI ANSWERS RIGHT BACK 🤯#FridayNightBaseball pic.twitter.com/PKH1PHWqDF
— MLB (@MLB) May 31, 2025
(大谷が即座に打ち返す🤯)
大谷はこれまでにもドジャースのユニホームを着て、前例のない偉業を成し遂げてきた。だが、ホッジスのような伝説的選手を追い越すことはまた特別なものだ。
殿堂入りを果たしているホッジスはインディアナ州出身で、1943年に19歳でメジャーリーグ・デビューを果たした。その後、軍役で2シーズンを欠場し、復帰後の2シーズンは苦戦したものの、1949年にブレイクするとその後10年間にわたって球界屈指の打者として活躍した。
ブルックリンからロサンゼルスへの移転後も2年間にわたって活躍したホッジスは結局、1963年までメジャーリーグでプレーを続けた。
大谷がそこまで長くドジャースでプレーすることはないだろうが、その足跡はすでにドジャースの歴史に残る大きなものとなっている。
野球の最も素晴らしい点はこのように遠い過去と現在が交錯する点だ。70年以上の時を超えて、大谷とホッジスがドジャースのユニフォームでベースを回る姿が一つのストーリーを織りなすのはまさにその象徴と言える。
原文:Dodgers' Shohei Ohtani breaks Gil Hodges' 1951 Brooklyn record vs. Yankees
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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