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佐々木朗希のメジャー復帰に向けて投手コーチは精神的な壁の可能性を指摘

石山修二 Shuji Ishiyama

Hunter Cookston

佐々木朗希のメジャー復帰に向けて投手コーチは精神的な壁の可能性を指摘 image

Jiji Press

ロサンゼルス・ドジャースは、一度は手にしていたナ・リーグ西地区のリードを再度築くべく戦っている。

一時は9ゲーム差をつけていたリードを失い、サンディエゴ・パドレスに首位の座を明け渡したものの、ホームでの直接対決でスイープを達成し、その座を取り戻した。そのパドレスとの再度の直接対決が今週末には敵地で待っている。

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失速中のブルペンの不調は深刻な問題で、この夏に補強したブロック・スチュワートも故障者リスト入りするなど、短期間で状況を好転させることは難しいと見られている。ただこのパドレス戦に向けて、故障でチームを離れていたタナー・スコット、カービー・イェーツの2人が戻ってくる予定となっているのは好材料だ。

先発ローテーションにも期待されつつ戦線復帰を果たせていない投手がいる。5月9日のダイヤモンドバックス戦以降、メジャーリーグのマウンドに立っていない佐々木朗希だ。

「佐々木は5月13日に右肩のインピンジメント症候群で故障者リスト入りし、6月に60日間の故障者リストに移行した。故障前もメジャーリーグで結果を出すことができず、34.1イニングで24奪三振、防御率4.72の成績だった」と、米スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』のアーロン・コロマ氏 は書いている。

ロバーツ監督「球速が上がってくることを期待している」

佐々木は8月に入ってようやくAAAオクラホマシティで2度のリハビリ登板を行ったが、最初の試合では予定されていた3イニングを投げきれずに2回3失点で降板し、2度目の登板では3.1イニングを投げたものの2失点している。

注目される球速も平均で95〜96マイル(153〜154キロ)にとどまり、持ち前の160キロの速球は影を潜めている。この状態はデイブ・ロバーツ監督も気にかけており、「球速が上がってくることを期待している」とコメントしている。

佐々木はこのオフのフリーエージェント市場での大きな補強だった。だが、今回の故障に加えてメンタル面での壁も彼の復帰を遠ざけている可能性がある。

「ケガをすると必ずメンタル面で影響が出てくる」と語るのは、ドジャースのピッチング・コーチのマーク・プライアだ

「『その瞬間、何か感じるだろうか?』と常に考えてしまう……乗り越えなければならない細かな精神的な壁があるものだ」

ドジャースは佐々木に大きなポテンシャルを感じたからこそ、彼を獲得した。しかし右肩の故障に加えて、こうしたメンタル面での壁を乗り越えて本来の調子を取り戻せなければ、メジャー再昇格の機会は遠ざかっていく。

タイラー・グラスノー、ブレイク・スネルも先発ローテーションに戻り、ドジャースは万全の状態でポストシーズンに向かおうとしている。その一員となる機会を手にできるかどうかは佐々木自身にかかっている。

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原文:Dodgers' pitching coach reveals $6M starter may suffer in AAA due to mental block from injury
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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