ロサンゼルス・ドジャースのスーパースター、ムーキー・ベッツは、もう取り戻すことはできないものだと知っている。
何をしたところで、今シーズンはうまくいかない。
もちろん、ベッツは諦めている訳ではない。彼はメジャーリーグベースボール(MLB)屈指のプレイヤーであり、素晴らしい人物だ。
しかし同時に彼は現実的でもある。どんなことをしても、このシーズンが好転することはないと知っている。
「今シーズンは終わったよ」とベッツはスポーツニュースサイト『The Athletic』に語っている。
「自分のシーズンは終わったようなもの。今年は良い年ではなかったと諦めるしかない」
最近少し調子を上げてきたが、それでもベッツのここまでの成績は打率(.239)、出塁率(.309)、長打率(.371)、OPS(.680)はすべてキャリア・ワーストであり、過去と比べるとかなり低い数字だ(編集注:現地8日の試合終了時点)。
それでもドジャースは勝利を収めており、ベッツはワールドシリーズ連覇を目指すこのチームの戦いに引き続き加わりたいと考えている。
「毎晩、試合に出てチームメイトたちの勝利を手助けする。打点を挙げ、プレーを決め、何かを成し遂げる。自分の意識を変えていかないといけない」とベッツは語った。
「当然だが、誰もが素晴らしいシーズンを過ごしたいと思っている。でもシーズン全体を気にせず、1試合に集中する方がずっと簡単だ。この先のキャリアはこのアプローチで臨んでいくつもりだ」
今シーズンの苦戦が野球に対するベッツの考え方を変えたようだ。
ベッツは現地8日(金)の夜、ブルージェイズを5-1で下した試合でのホームランを含めて、直近12打席で6安打を記録している(編集注:現地9日の試合を除く)。
Moooooooook!
— Los Angeles Dodgers (@Dodgers) August 9, 2025
Dodgers x @FlyANA_official pic.twitter.com/lo9iQ2Kblh
今シーズンが終わった時、ベッツの成績はこれまでとはかけ離れたものになっているに違いない。
それでもドジャースが勝ち続け、ベッツがその勝利に貢献していれば、彼は自分の役割を果たしたと言えるだろう。
原文:Dodgers' Mookie Betts admits 'this season's over' after brutal struggles
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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