ロサンゼルス・ドジャースの佐々木朗希は、5月9日のアリゾナ・ダイヤモンドバックス戦以来メジャーリーグの試合で登板していない。右肩のインピンジメント症候群により故障者リスト入りしたまま、復帰できていない。
佐々木は現在、AAAオクラホマシティ・コメッツでリハビリを続けている。これまで4試合のリハビリを行なっており、直近の現地2日(火)の登板では、立ち上がりの初回にツーランホームランを2本打たれた。その後落ち着きを取り戻すと、7者連続を含め、12人のバッターのうち11人を打ち取ったものの、これで佐々木のAAAでの成績は4試合に登板して0勝2敗、14.0イニングを投げて防御率は7.07、奪三振8個に対して与四球も8個となっている。
レギュラーシーズン終了まであと数週間を残す中、ドジャースのデイブ・ロバーツ監督は、佐々木の先発ローテーション復帰を急ぐ様子はない。火曜夜の登板前、ロバーツ監督は『mlb.com』のソンジャ・チェン氏に語った。
『今の(ドジャース)投手陣はいい状態だ。この試合を終えたローキにとってどうなるか、まずはこの試合を乗り切ることだ。いい投球をしてコンディションを整える。判断するのはそれからだ』
チェン氏はドジャースが佐々木をマイナーリーグでもう1試合登板させると考えている。次の登板で結果が出なければ、今シーズン中の復帰は諦めて2026年まで待つのか、ロバーツ監督はこうも語っている。
『球速が安定しないといけないし、ストライクを投げる能力も安定しなくてはダメだ。ピッチング全体をコントロールすることが重要だ。当然だが、メジャーリーグとAAAでは見るところが変わってくる。AAAの打者が相手なら圧倒的なピッチングを期待したいところだ』
佐々木がMLBで登板した8試合の成績は1勝1敗、防御率4.72。34.1イニングを投げ、被安打29本、18失点、34奪三振を記録する一方、与四球は22個だった。23歳の右腕投手にとっては制球が大きな課題であるため、ドジャースは今季の残りはAAAでプレイさせ、新たな気持ちで来季再スタートを切る方が良いように思われるが、ドジャースはどんな判断を下すのか、注目される。
原文:Dodgers to make critical decision about Roki Sasaki
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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