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ドジャースのワールドシリーズ連覇の陰の立役者が地区ライバルのジャイアンツへ移籍

石山修二 Shuji Ishiyama

Hunter Cookston

ドジャースのワールドシリーズ連覇の陰の立役者が地区ライバルのジャイアンツへ移籍 image

Kevin Sousa/USA TODAY Network

ロサンゼルス・ドジャースはトロント・ブルージェイズを破り、昨年に続くワールドシリーズ連覇を達成した。25年ぶりの快挙となるこの偉業を成し遂げ、ドジャースは正式に『王朝』と呼ばれる存在となった。

「ドジャースはついにMLBにおいて王朝を確立した。6年間で3度のワールドシリーズ制覇、9年間で5度のワールドシリーズ進出。13年間で12度のナショナルリーグ西地区優勝。そして25年ぶりのワールドシリーズ連覇達成。来年は三連覇を狙う」とドジャース専門ニュースサイト『Dodgers Nation』のノア・カムラス氏は記した。

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ブルージェイズはシリーズを通じて粘り強く戦い、勝利目前に見えた瞬間もあった。実際、あるスタッツはブルージェイズがいかに優位に立っていたかを如実に物語っていた。

「ワールドシリーズでのドジャースは打率.203を記録した。これは優勝チームとしては1966年以来最低の数字だ。過去2シーズンのワールドシリーズの通算打率は.204だ。それでもドジャースはいずれも勝利している」と 米ケーブル局『ESPN』のジェシー・ロジャース氏は投稿している。

ドジャースは最終的に7試合で勝利したが、シリーズはブルージェイズの勝利に傾く可能性もあった。決定的な瞬間は第6戦で訪れた。ジャスティン・ディーンが「ボールが挟まった」とアピールしたプレイだ。ブルージェイズの主導権奪回を阻む判定だった。

「『挟まった』と判定されたのに、センターが平気で拾って返球したなんて馬鹿げている。彼はすぐに掴もうとすらしなかった。ブルージェイズは酷い目に遭わされたかもしれない」と 米誌『スポーツ・イラストレイテッド』のJDアンドレス氏は投稿した。

あの瞬間、ジャスティン・ディーンはドジャースの優勝劇における陰のヒーローとなった。しかしワールドシリーズ制覇から一週間も経たぬうちに、ドジャースは彼をウェイバー公示した。

「ドジャースがジャスティン・ディーンをロスターの40人枠から外すと、ジャイアンツが彼を獲得した。ディーンはポストシーズンの間、代走とセンターの守備固めでドジャースのキープレーヤーとなっていた。永遠のワールドシリーズ王者だ」と カムラス氏は記した。

ディーンが出場する場面は限られていたが、彼は自分の役割を理解し完璧に遂行した。もし彼が腕を上げてボールが挟まっていることをアピールしていなかったらどうなっていたか、誰にもわからない。

ジャスティン・ディーンは第6戦の機転の利いたプレイで永遠に人々の記憶に残るだろう。そのプレイでドジャースの王朝確立に貢献したディーンは来季、地区のライバル、サンフランシスコ・ジャイアンツのユニフォームを着る。

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原文:Dodgers lose World Series hero to rival Giants just a week after crushing Blue Jays' dreams
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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News Correspondent

Staff Writer