「悲しい結末を迎える」ドジャース、新加入選手に早くも構想外の危機!? “玉突き現象”が起こる可能性も

柴田雅人 Masato Shibata

「悲しい結末を迎える」ドジャース、新加入選手に早くも構想外の危機!? “玉突き現象”が起こる可能性も image

ロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズ(WS)3連覇がかかる来季へ向け、今オフの移籍市場でどのような動きを見せるのかが注目されている。既に様々なフリーエージェント(FA)選手獲得案、トレード補強案が浮上しており、既存戦力の中には戦々恐々としている選手もいるだろうが、中でもキム・ヘソンは心中穏やかではないかもしれない。米メディア『ドジャースウェイ』が報じている。

キムは2017年~2024年にかけ韓国プロ野球のキウム・ヒーローズ(2017~2018年は球団名がネクセン・ヒーローズ)でプレーし、盗塁王1回(2021、46盗塁)、ゴールデングラブ賞4回など(2021,2022-2024、2021年は遊撃、2022-2024は二塁)などを獲得した内野手。その実績を買われ、2025年1月初旬に3年1250万ドル(約19億3750万円)の契約でドジャースへポスティング移籍した。

迎えた今季は5月初旬にメジャー昇格を果たすと、同月は月間打率.366、6月は打率.400と好アピールを見せた。しかし、7月に打率.193と急激に数字を落とすと、同月末に左肩の怪我により故障者リスト(IL)入り。約1か月後の9月初旬に戦線復帰したが、打率.130と調子は戻らず、ポストシーズンでも2試合出場にとどまった。

来季は不完全燃焼に終わった今季の悔しさを晴らしたいキムだが、同メディアによるとドジャースはキムが主戦場としている二塁に、セントルイス・カージナルス所属のブレンダン・ドノバンをトレード補強する可能性があるという。ドノバンは今季までのメジャー4年間で打率.282、40本塁打、202打点といった通算成績を残し、2022年にはユーティリティ部門でゴールドグラブ賞を受賞している。

ドノバンのトレードがキムに与える影響について、同メディアは「ドノバンのトレードが実現すれば、キムはチームの計画から外れる可能性が高い。若さと手頃な契約条件から、彼は比較的魅力的なトレード材料となるだろう。結局のところ、ここに居続けたかった選手にとっては短い在籍期間が悲しい結末を迎えることになるが、ワールドシリーズ(WS)3連覇を目指すドジャース首脳陣は感情に流されるわけにはいかない。あらゆる戦力強化が重要であり、おそらくそれがブランドン・ゴームズGMが実際に模索していることなのだろう」と言及。立場を奪われるだけでなく、トレードの余波で他球団へ放出される可能性もあり得ると指摘している。

✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください

Senior Editor