ロサンゼルス・ドジャースはこのオフの争奪戦を制し、佐々木朗希を獲得した。しかし佐々木は東京での開幕シリーズで早々にメジャーデビューを果たしたものの、序盤戦ここまで苦戦を続けている。
ドジャースは彼のベストを引き出す方法を模索し続けているが、投手コーチのマーク・プライアーがそのアプローチについて語った。
「私たちは毎週彼と一から話し合い、いくつかの点やアイデアについて議論しています」とプライアーは地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』に語った。
「最終的には彼なりのプロセスで乗り越えようとしているところです。私たちはそれに対し、できる限りのサポートを提供しています」
佐々木の球速は、日本プロ野球時代と現在との間で最も目立つ違いとなっている。東京でのシーズン開幕戦で100マイル(約160km)を記録した。しかしそれ以降、佐々木の球速は90マイル前半(140km台後半〜)で推移している。
「投手によってはそれほど深刻な問題ではない」と『ロサンゼルス・タイムズ』のジャック・ハリス氏は書いている。
「野球界全体で速球が上昇している時代にあっても、90マイル台半ばはメジャーリーグの平均を十分に上回っている」
「ただササキの場合、その速球を競争力のあるものにするには優れた球威(そして安定した制球力)が必要だ。持って生まれた素晴らしい才能はあるが、彼の投球には打者を戸惑わせる要素がほとんどないからだ」
スポーツニュースサイト『The Athletic』のファビアン・アルダヤ氏によれば、ドジャースは佐々木をマイナーリーグに降格させることは議論していないと言う。だが、ワールドシリーズ制覇を目標にしているドジャースにとっては、佐々木がその調整を終えるまで待っている余裕はないかもしれない。
原文:Dodgers 'going back to the drawing board' as Rōki Sasaki concerns mount
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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