ロサンゼルス・ドジャースは現地13日(火)、肩のインピンジメント症候群のため佐々木朗希を故障者リスト入りさせた。佐々木はこの問題を過去数週間にわたって抱えていたことが今回明らかになった。
「デイブ・ロバーツ監督は、ローキ・ササキが昨日 MRI 検査を受け、右肩のインピンジメント症候群が判明したと語った。彼(佐々木)は前回の登板まで何も言わなかったが、数週間前からこの問題を抱えていたと語った」と、スポーツニュースサイト『The Athletic』のファビアン・アルダヤ氏は X (旧Twitter)で報じた。
ここで懸念されるのは、ドジャースが新たな投手を故障者リストに追加することではない。佐々木が過去に肩の故障を経験しており、球速が低下していたにもかかわらず、5回途中で5失点を喫した前回の登板までチームにそのことを報告していなかったことである。
地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』のディラン・ヘルナンデス氏は、「ドジャースがこれまで何度となく自業自得の泥沼に陥ったように、大きな問題を軽視したツケは今回もデイブ・ロバーツ監督に回ってきた」と書いている。
ドジャースは、佐々木の球速の回復を試みていた。佐々木は東京でのシーズン開幕戦でこそ100 マイル(約160キロ)の球を投げたが、それ以降は90マイル台前半(約145キロ〜)の球しか投げられずにいた。ドジャースは650万ドル(1ドル147円換算で約9億5,550万円)の契約金で契約した際に佐々木の故障歴ももちろん把握していた。今回、彼が不調を訴えたことは、ドジャースにとって長期的な問題のはじまりになるかもしれない。
今回の肩の痛みは、佐々木の球速低下の理由を説明するものだろう。さかのぼれば千葉ロッテ・マリーンズでプレーしていた時代も、佐々木はフルシーズンを故障なく過ごせたことはなかった。肩の故障はすでに既知の問題であることを考えると、ドジャースはこれが慢性的な問題であるかどうかを懸念する必要があるかもしれない。
「ロバーツはササキの怪我を『軽度』と表現したが、投球再開の時期については言及しなかった」と、ヘルナンデス氏は報じている。
「ササキはここまで防御率 4.72、 6イニング投げた試合は1試合しかないにも関わらず、監督はマイナー降格は考えていないと強調した」
期待が大きかっただけに不安が不安を呼び、一大騒動に発展しつつある今回の問題が収束するには、佐々木の復帰、そして復調を待つしかない。
原文:Dodgers 'downplaying massive problem' with latest Rōki Sasaki update
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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