「スタメンの余地はほとんどない」ドジャース、期待のプロスペクトの扱いに困る!? トレード放出にも無視できないリスクが

News Correspondent
「スタメンの余地はほとんどない」ドジャース、期待のプロスペクトの扱いに困る!? トレード放出にも無視できないリスクが image

ロサンゼルス・ドジャースはワールドシリーズ(WS)2連覇という最高の形で2025年シーズンを終えたが、2026年シーズンでの3連覇を目指し、今オフも移籍市場で積極的な動きを見せると予想されている。同時に、既存戦力の整理も行われると見込まれるが、ダルトン・ラッシングについては扱いが難しいかもしれない。米メディア『ドジャースビート』が報じている。

現在24歳のラッシングは、2022年ドラフト2巡目(全体40位)でドジャースに入団した打力型の捕手。ルーキーリーグから順調に昇格を続け、球界でも屈指のプロスペクトとして評価を高めていく中、今季5月中旬に待望のメジャー初昇格を果たした。

昇格後は正捕手ウィル・スミスに次ぐ2番手捕手として運用されたが、6~8月にかけ3か月連続で打率1割台と苦戦した上、9月上旬には右すね打撲で一時戦線を離脱。そうこうしているうちに3番手捕手のベン・ロートベットに立場を奪われると、ポストシーズンは途中出場が1試合のみとほとんど出番がなかった。

同メディアは「今オフのドジャースが抱える最大の疑問点」と題した記事の中でラッシングに着目し、「ラッシングのルーキーイヤーは慣れない役割を押し付けられ、リズムをつかむだけの出場時間を得られなかったことが原因と言えるが、ここからが興味深い点だ。スミスが長期契約を結んでいるため、ラッシングがスタメンの座を掴む余地はほとんどない。さらに、シーズン終盤に見出されたロートベットが控えとして投手陣をうまく扱ったことを考えれば、チームがラッシングをトレード市場に出すのは狂気の沙汰だろうか?」と言及。現状では使いどころがなく苦しい立場であり、トレードの可能性もゼロではないと指摘した。

今オフのチームはマイケル・コンフォートが不発に終わった外野手、ポストシーズンでも不安定だったリリーフが主な補強ポイントとされている。狙う選手次第では、今季は苦戦したがポテンシャルは確かなラッシングがトレード要員に含まれても不思議ではないだろう。

ただ、トレード放出にも相応のリスクはあるようで、同メディアは「ロートベットをチームに残留させるのは賭けとなるだろう。28歳の彼は、キャリア通算で打率.190、出塁率.279、長打率.270、wRC+62という成績しか残していないからだ。また、マイナーオプションが残っていないため、控え捕手問題にはさらなる複雑さが加わっている」と懸念を示している。

✍️この記事はいかがでしたか? 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください

Contributing Writer