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引退を求めるファンの声に屈しないクレイトン・カーショウ再起への意欲

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

引退を求めるファンの声に屈しないクレイトン・カーショウ再起への意欲 image

ソーシャルメディア上には、ロサンゼルス・ドジャースのファンによるクレイトン・カーショウの引退を求める声が上がり始めている。

しかし、ドジャース史上屈指の左腕カーショウはそんな先のことは一切考えていない。

故障者リストからの復帰以来、この数週間苦戦してきたカーショウは現在、再起に向けて目の前のことだけに集中している。

解決策は主に自分自身の問題、自身のメンタル次第だとカーショウは理解している。

「10球、11球と連続で良い球を投げられたとしても、その後にダメージを与えるような悪い投球が出てしまう」と、カーショウは最近記者団に語った

「1試合を通してまとめ上げる方法を見つけなければならない。自分にはできると信じているし、やるつもりだ。それを早く形にする必要がある」

最後に言った「早く形にする必要がある」という言葉が皮肉なまでにインパクトを持って聞こえる。

もしかすると深い意味はないのかもしれない。ただ、カーショウは自分に残された時間が少なくなっていることを自覚しているようにも感じられる。

ドジャースが彼を放出するようなことはないだろうが、カーショウ自身は間違いなく、与えられた機会に見合うだけの価値を提供できる選手でいたいと思っていることだろう。

今季ここまでカーショウは15回2/3を投げ、防御率5.17を記録している。これはカーショウのキャリア最悪の数字だ。課題は制球難で、ここまで9つの四球を与えたのに対し、奪った三振は8つしかない。ちなみに昨季は7試合に先発し、防御率4.50だった。

今はただチーム史上屈指の左腕の巻き返しを見守るしかない。

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原文:Dodgers' Clayton Kershaw makes announcement amid retirement rumors from fans
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。