ソーシャルメディア上には、ロサンゼルス・ドジャースのファンによるクレイトン・カーショウの引退を求める声が上がり始めている。
しかし、ドジャース史上屈指の左腕カーショウはそんな先のことは一切考えていない。
故障者リストからの復帰以来、この数週間苦戦してきたカーショウは現在、再起に向けて目の前のことだけに集中している。
解決策は主に自分自身の問題、自身のメンタル次第だとカーショウは理解している。
「10球、11球と連続で良い球を投げられたとしても、その後にダメージを与えるような悪い投球が出てしまう」と、カーショウは最近記者団に語った。
「1試合を通してまとめ上げる方法を見つけなければならない。自分にはできると信じているし、やるつもりだ。それを早く形にする必要がある」
最後に言った「早く形にする必要がある」という言葉が皮肉なまでにインパクトを持って聞こえる。
もしかすると深い意味はないのかもしれない。ただ、カーショウは自分に残された時間が少なくなっていることを自覚しているようにも感じられる。
ドジャースが彼を放出するようなことはないだろうが、カーショウ自身は間違いなく、与えられた機会に見合うだけの価値を提供できる選手でいたいと思っていることだろう。
今季ここまでカーショウは15回2/3を投げ、防御率5.17を記録している。これはカーショウのキャリア最悪の数字だ。課題は制球難で、ここまで9つの四球を与えたのに対し、奪った三振は8つしかない。ちなみに昨季は7試合に先発し、防御率4.50だった。
今はただチーム史上屈指の左腕の巻き返しを見守るしかない。
原文:Dodgers' Clayton Kershaw makes announcement amid retirement rumors from fans
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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