ロサンゼルス・ドジャースは2年連続ワールドシリーズ制覇を目指しポストシーズンを戦う傍らで、今オフの移籍市場でどのような動きを見せるかが注目されている。既に獲得候補として様々な選手の名が浮上しているが、サンディエゴ・パドレス所属のディラン・シースに関しては獲得には動かない可能性が高そうだ。米メディア『スポーツイラストレイテッド』が報じている。
現在29歳のシースは、メジャーデビューした2019年からシカゴ・ホワイトソックス(2019-2023)、パドレス(2024-)の2球団でプレーし、今季終了時点で通算65勝をマークしている先発右腕。昨季7月には、パドレスでは球団史上2人目となるノーヒットノーランを達成したことでも話題となった。今年1月、球団との年俸調停を回避し1年1400万ドル(約21億600万円)で契約を結んだが、契約が切れる今オフはフリーエージェント(FA)になることが濃厚で去就が注目されている。
ドジャースは2023年オフ、シース獲得を狙いホワイトソックスとトレード交渉を行っていると報じられた過去がある。当時が先発陣が手薄でテコ入れが必要な状況だったが、そこから約2年が経つ現在はシースの必要性は低くなっているのかもしれない。
同メディアは「『MLB.com』のマーク・フェインサンド氏は、今オフにFAとなるシースとの契約をドジャースは避けるだろうと見ている」とした上で、「シースを獲得する可能性のある球団のリストは長い。結局のところ、ほぼ全ての球団が先発ローテーションに堅実な先発をもう一人加えたいと考えているのだから。ドジャースとニューヨーク・ヤンキースは争いには加わらない可能性が高い。両チームとも先発が豊富で、おそらく他の選手に焦点を当てるだろう」というフェインサンド氏の見解を紹介。
合わせて、「ドジャースがFA市場で懸念すべき主要ポジションは二つある。三塁と左翼だ。現在三塁レギュラーを務めるマックス・マンシーの契約には1000万ドルの球団オプションが付帯しているが、ドジャースは適切な条件が整えば彼との契約を更新しない可能性もある。マンシーは来季開幕時点で36歳となるが、ドジャースは同じポジションの日本のスーパースター、村上宗隆の獲得に動く可能性がある。外野に関しては、ドジャースにとって単純明快な選択肢はシカゴ・カブスのカイル・タッカー獲得だ。彼は右翼に配置され、テオスカー・ヘルナンデスが左翼を再び守る可能性がある」と、別ポジションの補強案についても言及している。
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