メジャーリーグ(MLB)界隈では現地18日(火)は慌ただしい一日となった。各チームがルール5ドラフト(※)を前にロスターの40人枠の編成を急いだためだ。
そんな騒乱の中、ロサンゼルス・ドジャースは一つだけ動きを見せた。左投手のローナン・コップを40人枠に追加したのである。
コップはアリゾナ出身の23歳のリリーフ投手だ。
2025年シーズンはAAのタルサとAAAのオクラホマシティでプレーし、合計で57.2イニングを投げ、防御率3.43を記録している。
コップは対戦した打者の36%を三振に切って取ったが、その半分の割合で四球も与えた。つまり球威は確かだが、制球がやや不安定だ。
コップを40人枠に追加したことで、彼がルール5ドラフトで他チームから指名されることはなくなった。
これはドジャースがコップを2026年のメジャー昇格候補と見ていることを示唆している。
2025年のドジャースにとってブルペンは大きな課題だった。ドジャースは今オフ、資金を投じてこの問題の解決を図るだろう。
だがチームの育成システムの中から解決の糸口を見つけられるならば、それは大きなプラスだ。ドジャースはコップがその役割を担う選手となることを期待している。
※ 毎年12月に開催される『ルール5ドラフト』では、40人枠を満員たしていないチームは他チームの40人枠外選手の中から選手を選択できる。全てのチームが指名を行うわけではなく、指名したチームは指名した選手を保有するチームに10万ドルを支払わねばならない。また『ルール5ドラフト』で指名された選手は、指名したチームのロスター26人枠に直接登録される。翌シーズンに26人枠から外すには、ウェイバー公示を適用しなければならない。
原文:Dodgers add 3.43 ERA lefty strikeout artist to roster with latest move
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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