ピート・クロウ=アームストロングは今シーズン、スーパースターへの階段を駆け上っている。シカゴ・カブスもそのことは重々承知だ。
ルーキーシーズンも試合を重ねるごとに着実な成長の後を見せ、堅実な成績を残したクロウ=アームストロングには2年目となる今季、大きな期待が寄せられていた。しかし、この短期間でここまで成長するとは誰も予想できなかったに違いない。
今シーズン48試合を終えた時点で、クロウ=アームストロングは打率.282、出塁率.317、長打率.569を記録し、ホームランは12本で既に昨シーズン(10本)を上回っている。ここまでの bWAR は3.0で、サンディエゴ・パドレスのフェルナンド・タティスJr.と並んでナショナル・リーグの最も価値のある野手となっている。
まだメジャー3年目ではあるものの、カブスはできる限り早くクロウ=アームストロングと長期契約を結ぶことが重要だと考えている。事実、このオフにはカブスがオフシーズンに7500万ドル(1ドル143円換算で約107億2500万円、以下同)の契約を提示したことを複数のメディアが報道している。だが、今となっては契約延長を実現するにはさらに高額な契約提示が必要となることは間違いない。
現地20日(火)、地元ラジオ局の番組「Mully and Haugh Show」に出演したカブスのジェド・ホイヤー編成本部長はクロウ=アームストロングとの契約延長に向けてチームは継続的に取り組んでいくと語った。
「私たちはピートと交渉しています」とホイヤー氏は認めた。
「彼のことは高く評価しています。そのプレーはもちろん、チームメイトとしても非常に魅力的だと考えています」
「彼とは長期契約を結ぶことを望んでいます。シーズン中の交渉はデリケートな問題ですが、いずれ再提案するつもりです。しかし、今は彼がシーズンに集中できるようにしたいと思っています」
米ケーブル局『ESPN』のジェフ・パッサン氏はクロウ=アームストロングの契約延長には少なくとも1億ドル(約143億円)が必要だろうと予測したが、今の調子が続けば、その総額2億ドル(約286億円)を簡単に超える可能性もあると語っている。
カブスのフロントにとっては、クロウ・アームストロングとの契約延長は重要な検討課題だ。しかしカブス・ファンにとっては、今は新契約が即座にまとまるか気にするよりも、その素晴らしいプレーを存分に楽しむ方が正解だろう。
原文:Cubs GM drops major hint on superstar Pete Crow-Armstrong's future in Chicago
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
MLB関連記事
- カブスのクレイグ・カウンセル監督が今永昇太の復帰時期に言及
- カブスのカイル・タッカーが契約延長の可能性についてコメント
- 45歳でのメジャー復帰を目指すロイヤルズのリッチ・ヒルがマイナーリーグで快投
- Apple TV+で毎週MLB中継 大谷翔平の試合配信も予定される『フライデーナイトベースボール』とは?