アンドリュー・ボーンはミルウォーキーで生まれ変わった。
シカゴ・ホワイトソックスでのキャリアは失望に終わったが、ブルワーズのユニフォームを着たボーンは今、地球上で最高の打者のように見える。
現在の状況を最もよく表現しているのは、ホワイトソックスのスタッツ・エキスパート、ジェイ・クダ氏のX(旧Twitter)の投稿だろう。クダ氏は、ヴォーンがブルワーズ移籍後の今のペースでフルシーズンをプレーした場合、年間58 本のホームラン、229 打点を記録することになると指摘している。
比較してみると以下の通りだ。
andrew vaughn's stats this year w/ the white sox vs. brewers
— Jay Cuda (@JayCuda) August 2, 2025
if he kept up his numbers w/ brewers so far for a full season he'd hit 58 home runs with 229 rbis pic.twitter.com/ZjZ08fjw55
(今季のアンドリュー・ボーンのホワイトソックス時代とブルワーズ時代の成績比較。もしブルワーズ移籍後のペースで1年間プレーすると58本塁打、229打点を記録する計算になる。)
試合数は約3分の1にも関わらず、ボーンのブルワーズに来てからの打撃成績がすでにホワイトソックス時代を上回っているのは信じられないことだ。
これは誰も予想できなかった。
ボーンは2019年のドラフトでホワイトソックスから全体3位で指名された。ホワイトソックスで5シーズンをプレーしてきたが、その間の通算WARはマイナスでしかなかった。
ホワイトソックスで600試合以上に出場していたが、成績は平均以上とは言い難く、むしろ平均的なメジャーリーガーにすら見えないものだった。
しかしミルウォーキーに来た今、ボーンは絶好調で止まる気配がない
新チームでの加入後10試合で記録した打率.475、長打率1.000、15打点の数字は、バリー・ボンズに並ぶMLB史上2人目の好成績となった。
ブルワーズは、ボーン獲得の交換要員として不調だったアーロン・シバーリをトレードで放出した。今のところ、このトレードは素晴らしい判断に映っている。
ボーンもいつかはペースを落とすことになるだろう。過去を見てもシーズン229打点を記録した選手などおらず、そのペースでずっと打ち続けると言うのは酷な話だ。
しかし、メカニズムの改善か、単に良い雰囲気の産物なのか、ボーンの中で何かが解き放たれたようだ。
ブルワーズもボーンもその変化を喜んで受け入れることだろう。
原文:Brewers' Andrew Vaughn on 229-RBI pace in Milwaukee
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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