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岡本和真にも影響あり?! アレックス・ブレグマンとボー・ビシェットの契約交渉の鍵を握る選手とは?

石山修二 Shuji Ishiyama

Kristie Ackert

岡本和真にも影響あり?! アレックス・ブレグマンとボー・ビシェットの契約交渉の鍵を握る選手とは? image

Despite heavy interest, teams are waiting on a key domino before making their move on Bo Bichette or Alex Bregman.

今オフは内野手のマーケットが活発になるはずだった。だが、実際にはまるで動きが見られない。アレックス・ブレグマンはボストン・レッドソックスとの契約からオプトアウトした。ボー・ビシェットもフリーエージェントとなった。

だが、彼らの交渉など全てを停滞させているように見える選手は、そもそもフリーエージェント市場にすら出ていない。その選手とはブレンダン・ドノバンだ。

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セントルイス・カーディナルスのユーティリティプレイヤーは、静かに野球界で最も話題に上るトレード候補の一人となり、彼の動向が他の内野手たちのマーケットをフリーズさせる要因となっている。

来月29歳になるドノバンは、複数の優勝候補チームが今まさに求める選手と言える。彼には柔軟な複数のポジション、信頼できる左打者としての打撃力、そして2年にわたって手頃なコストでコントロールできる契約状況が備わっている。

2023年シーズンの開幕以降、ドノバンは内野と外野を行き来しながらwRC+119を記録し、270試合余りでおよそ6勝分のWARを生み出している。オフシーズンの戦力構築で中心となるタイプの選手ではないが、あらゆるロスターに適合するその特性から、移籍市場で最初に倒れるドミノとして誰もが注視している。

地元紙『ボストン・グローブ』の報道 によれば、レッドソックスもドノバンに注目しているチームの一つだ。ボストンは既にウィルソン・コントレラスを獲得したが、まだ内野手を探している。アレックス・ブレグマン、ボー・ビシェット、ケテル・マルテ、アイザック・パレデスといった選手たちの獲得も噂に上がっているが、いずれも実現には至っていない。

その背景には、ドノバンが最も効率的な解決策である という事実があるかもしれない。ブレグマンやビシェットとは異なり、ドノバン獲得には長期契約を必要としない。また、マルテのように 巨額の年俸負担も必要ない。ドノバンの調停2年目となる2026年の年俸はわずか575万ドル(1ドル156円換算で約8億9700万円)と予想される。さらにチームはもう1年、彼をキープすることができる。パレデスとは違い、ラインアップを入れ替えることなく複数の役割をこなすこともできる。

一方、セントルイスには急ぐ必要がない。新たに編成部門のトップに就任したチャイム・ブルーム氏 はボストンのシステムとニーズをよく理解しており、カーディナルスが焦ってトレードをまとめる必要がないことを認識している。シアトル、サンフランシスコ、カンザスシティ、ヒューストンなど他の球団もドノバンに関心を示しており、獲得競争が生まれていることからカージナルスは待つ余裕があるのだ。

ドノバンが移籍するか、市場から完全に外れるまで、どのチームも動きを躊躇している状況だ。いったんその決断が下されれば、大物選手を含む内野手市場全体が流動化する可能性がある。

現時点では、全てが待ちの状態となっている。

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原文:Why teams haven’t moved on Alex Bregman or Bo Bichette yet
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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