アトランタ・ブレーブスは今オフ、積極的な補強が必要だと自覚している。そして今週、早速その懸念を行動に移した。チームは ライセル・イグレシアスと再契約したことに加え、ユーティリティプレイヤーのマウリシオ・デュボンを獲得した。
「アトランタ・ブレーブスは内野手ニック・アレンと引き換えに、ヒューストン・アストロズから内野手マウリシオ・デュボンを獲得する」と『ESPNインサイダー』のジェフ・パッサン氏は報じた。
ブレーブスは、レギュラーシーズン終盤に好調ぶりを見せたキム・ハソンが来季は残留しないかもしれないことを認識している。もしキムが残留しないとなれば、チームはこれまで抱えてきたジレンマにまた対処することになる。
「FA市場の選手層の薄さはキムが自分の価値を試す動機になる。同じ理由で、ブレーブスにとっては彼を残留させることがますます重要になる」と 米スポーツ誌『スポーツ・イラストレイテッド』のハリソン・スマジョビッツ氏 は報じている。
「もし彼がオプトアウトして他チームと契約すれば、チームのジレンマは振り出しに戻る可能性がある。打線は既に苦戦しており、(今回のトレードによって)チームは少なくとも問題を一つ解決したと言える」
ただ、GMのアレックス・アンソポウス氏は今もなおショートのポジションにまだ動きがある可能性を残している。
「アンソポウス氏は、デュボンが開幕時にブレーブスのショートを務めることに前向きだ。その一方で、彼にはフィールドの複数のポジションでプレーする可能性もある。彼の役割はオフシーズンの残りの期間の展開次第で決まるだろう」と、ブレーブス内部情報に詳しいマーク・ボウマン氏は投稿した。
現地21日(金)、ブレーブスとデュボンは新たな契約に合意し、調停を回避した。
「マウリシオ・デュボンとブレーブスが610万ドル(1ドル156円換算で約9億5160万円)で合意した」と MLBのジョン・ヘイマン氏が報じた。
ゴールドグラブ賞を2度受賞しているように、デュボンの守備が優れているのは疑いようがない。だが、打撃面では時に精彩を欠くことがある。ショートに入る選手としてブレーブスが物足りないと感じる要素だ。
デュボンは今シーズン、そしておそらくそれ以降もブレーブスにとって貴重な戦力となるだろう。その意味ではチームは過度な負担にならない妥当な契約で合意に至ったと言える。
原文:Braves make $6.1M contract decision on 2-time Gold Glove winner, World Series Champion
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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