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カイル・タッカーからピート・アロンソまで今オフのMLB有力フリーエージェント27選手をピックアップ

Dan Treacy

石山修二 Shuji Ishiyama

カイル・タッカーからピート・アロンソまで今オフのMLB有力フリーエージェント27選手をピックアップ image

メジャーリーグ(MLB)のカレンダーでは、ポストシーズンが終了した直後からオフシーズンへと突入する。だが野球ファンはみな、フリーエージェントの交渉が長期化していくことを理解している。

契約が満了する選手たちはワールドシリーズ終了翌朝に正式にフリーエージェントとなり、前所属チームとの交渉のみが許される5日間が経過すると、晴れて他球団と契約することが可能になる。11月末の感謝祭のシーズンが近づくと徐々に契約もまとまり始め、ストーブリーグと言われる通り、寒さが本格化した12月になって最も活発化する。

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今年のフリーエージェント市場には、2024年のフアン・ソトや2023年の大谷翔平のような大型契約が期待される超目玉選手はいない。ブラディミール・ゲレーロJr.が4月の段階でトロント・ブルージェイズとの大型契約を結んでフリーエージェントを回避し、残留を決めたからだ。しかし今年のフリーエージェント市場はトップ選手だけでなく選手層が豊富だ。オールスター級の選手、安定した戦力、さらには潜在的な魅力のある日本からの新星まで、多くのタレントが市場に揃っている。

ここでは、MLBオフシーズンのスタートに際し『スポーティング・ニュース』が選ぶこのオフの有力フリーエージェント27選手を紹介する。

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27. ホルヘ・ポランコ(二塁手/指名打者、マリナーズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 2025年の成績: 138試合、打率.265、26本塁打、78打点、OPS.821、fWAR 2.6

ホルヘ・ポランコは昨季のフリーエージェント市場では後回しにされた存在だった。膝の膝蓋腱手術を受け、結局マリナーズに戻る形となったが、2025年に復活をアピールしたことで、今冬のフリーエージェント市場にはより有利な立場で臨めるはずだ。打率.265、26本塁打、OPS.821を記録し、キャリア最高のOPS+を叩き出した。手術後は主に指名打者として起用されたため、その評価は多少限定されるかもしれない。

26. ロベルト・スアレス(救援投手、パドレス) 

Padres Robert Suarez - Mandatory Credit: Gary A. Vasquez-Imagn Images

Mandatory Credit: Gary A. Vasquez-Imagn Images

  • 2026年開幕時の年齢: 35歳
  • 2025年の成績: 69.2回、防御率 2.97、WHIP 0.90、75奪三振、40セーブ、fWAR 1.9

サンディエゴ・パドレスは昨夏のトレードデッドラインでメイソン・ミラーを獲得した時点でロベルト・スアレスのトレードを検討していると報じられていた。このオフにスアレスがオプトアウトしたとしても、すでにミラーがいるので放出は可能だ。スアレスは2022年に遅咲きの活躍を見せ、サンディエゴをナショナルリーグ・チャンピオンシップシリーズ(NLCS)進出に導いたが、2023年は限られた出場機会で苦戦した。ただ、ここ2年間は安定感を増しており、2025年にはクローザーとしてフルシーズンを投げ、リーグトップの40セーブをマークし、防御率2.97、FIP2.88という素晴らしい成績を残した。

25. メリル・ケリー(先発投手、レンジャーズ)

Merrill Kelly

  • 2026年開幕時の年齢: 37歳
  • 2025年の成績: 184.0回、防御率 3.52、WHIP 1.11、167奪三振、fWAR 3.1

故障に悩まされた2024シーズンを除けば、メリル・ケリーはこの4年間、MLB屈指の安定したベテラン先発投手だった。常に防御率3点台前半から中盤を維持し、2023年には素晴らしいポストシーズンの活躍でアリゾナ・ダイヤモンドバックスをワールドシリーズへ導いた。ケリーは昨夏のトレードデッドラインにテキサス・レンジャーズへ移籍し、シーズン通じて32試合に先発登板して防御率3.52でシーズンを終えた。年齢を考慮すれば短期契約が妥当だが、中堅クラスの先発投手を求めるチームであれば2年契約を結ぶのも十分理にかなっている。

24. ルイス・アラエス(一塁/二塁手、パドレス)

  • 2026年開幕時の年齢: 28歳
  • 2025年の成績: 154試合、打率.292、8本塁打、61打点、OPS.719、fWAR 0.9

ルイス・アラエスがフリーエージェントでどんな契約を手にするか見たら、驚く人もいるだろう。首位打者に3度輝きながらも、アラエスはスタッツ好きの人たちに高い評価を受ける選手ではない。かといって彼のプレイに穴があると示唆するスタッツがあるわけでもない。アラエスは三振が少なく、MLBトップクラスのバットコントロール技術を持つが、パワーはなく、四球も少なく、守備面での貢献も低い。もしアラエスが2023年同様2025年にも打率.354を打っていれば話は別だったろうが、サンディエゴでの目立たない数シーズンを経たこのオフは短期契約で手を打って、再度自らの真価を証明することを迫られるかもしれない。

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23. デビン・ウィリアムズ(救援投手、ヤンキース)

  • 2026年開幕時の年齢: 31歳
  • 2025年の成績: 62.0回、防御率 4.79、WHIP 1.13、18セーブ、fWAR 1.4

デビン・ウィリアムズは、ニューヨーク・ヤンキース残留が双方にとって得策ではないと理解しているだろう。今オフの彼にはまだ十分な市場価値があるはずだ。ミルウォーキー・ブルワーズ時代は終盤を任せられる救援投手として活躍し、2020年から2024年までは防御率1.70を記録していた。だが、2025年の防御率は4.69まで落ち込み、ウィリアムズは自信を失っていたように見えた。ヤンキースに移籍した選手にありがちな現象だ。しかし、スタッツを見ると期待を裏切らない部分もあった。FIP2.68はキャリア平均から大きく外れておらず、9イニングあたり13.1個の奪三振率も維持していた。「お試し」の一年契約であれ、複数年契約であれ、このオフにウィリアムズがどこかのチームから良い契約を引き出したとしても驚きはない。 

22. 今永昇太(先発投手、カブス)

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 2025年の成績: 144.2回、防御率 3.73、WHIP 0.99、117奪三振、fWAR 0.9

今永翔太はメジャー1年目の2024年、新人としてナ・リーグのサイ・ヤング賞投票でトップ5入りを果たしたが、2025年は全体的に苦戦を強いられた。防御率3.73とWHIP 0.99はまずまずの数字だったが、奪三振率が大幅に低下し、被本塁打率は懸念される水準まで上昇した。それでもカブスはオプションを行使して契約延長すると思われたが、32歳の左腕はフリーエージェントとなった。その優れた制球力に興味を持つチームから複数年契約を獲得することになるだろう。ただし年齢と今年の被本塁打の傾向を考えると、提示される契約内容には限界があるかもしれない。

21. シェーン・ビーバー(先発投手、ブルージェイズ) 

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 2025年の成績: 40.1回、防御率 3.57、WHIP 1.02、37奪三振、fWAR 0.3

※ビーバーは2026年シーズンの1600万ドルのオプション権を行使し、ブルージェイズ残留を決めた。

シェーン・ビーバーには2026年シーズンに向けて1600万ドルの選手オプションを有しているが、トロント・ブルージェイズでのシーズン終盤に安定した投球を見せ、ポストシーズンでも期待の持てる成績を残したことから、オプションを放棄し複数年契約を模索する可能性が高い。トミー・ジョン手術によりビーバーは2024年シーズンをほぼ全休、2025年も大半を棒に振った。さらに今季は別の負傷もあって復帰が遅れたが、ブルージェイズでの7試合の先発登板では好投を見せた。通常のルーティンに戻ればさらに調子を上げるはずだ。この冬のビーバーには複数年契約のオファーが舞い込むだろう。

20. ライアン・オハーン(指名打者、パドレス)

San Diego Padres pitch hitter Ryan O'Hearn (32) flips his bat after hitting a two-run home run during the seventh inning against the San Francisco Giants at Petco Park.

David Frerker-Imagn Images

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 2025年の成績: 144試合、打率.281、17本塁打、63打点、OPS.803、fWAR 3.0

ライアン・オハーンはボルチモアとサンディエゴで契約最終年を順調に過ごし、当初はプラトゥーン要員だったがレギュラー選手として頭角を現した。主に指名打者を務めつつ外野でもプレイした今年、キャリア最高の出塁率.366、自己最多の17本塁打、OPS.803を記録したことで、複数年契約を手にするものと予想される。

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19. J.T.リアルミュート(捕手、フィリーズ)

フィリーズ-リアルミュート
(GettyImages)

  • 2026年開幕時の年齢: 35歳
  • 2025年の成績: 134試合、打率.257、12本塁打、52打点、OPS.700、fWAR 2.1

フィラデルフィア・フィリーズで7シーズンを過ごしたJ.T.リアルミュートの動向は興味深いケースとなるだろう。2025年の打撃成績は平均以下だった。長打力の低下が見られ、OPS+を見るとキャリア・ワーストのシーズンだったと言える。しかし守備面に目を向ければリアルミュートには依然として価値がある。捕手というポジションは攻撃力で評価されるものではない。それはフィリーズの先発投手陣の結果が物語っている。こうした実績が、たとえ短期契約であったとしても彼に好条件をもたらすはずだ。

18. トレント・グリシャム(外野手、ヤンキース)

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 2025年の成績: 143試合、打率.235、34本塁打、74打点、OPS.811、fWAR 3.2

絶妙のタイミングだ。ヤンキース移籍初年度は控え選手並みの打撃だったグリシャムは2025年、34本塁打を打って自己ベストを倍増させ、OPSも.811を記録、ヤンキース打線の主力を担った。守備力が低下し、2022年から24年にかけては打撃が振るわなかったことを考えれば、グリシャムに高額契約を提示することに躊躇する球団があっても不思議ではない。だが、最終的には彼はその長打力で高給を勝ち取ることになるだろう。

17. グレイバー・トーレス(二塁手、タイガース)

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 2025年の成績: 145試合、打率.256、16本塁打、74打点、OPS.745、fWAR 2.6 

グレイバー・トーレスは2025年、その実力を証明すべく、デトロイト・タイガースとの1年契約を受け入れた。結果はそこまで目を見張るものではなかったが、打率.256、16本塁打、OPS.745を記録し、キャリアハイとなる85四球を選び、複数年契約を勝ち取るには十分なだけの成績を残した。トーレスのパワーはかつてのレベルには戻らないかもしれないが、二塁手というポジションには打撃力のある選手が不足しているため、フリーエージェント市場で好条件を得られるはずだ。

16. ハリソン・ベイダー(外野手、フィリーズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 29歳
  • 2025年の成績: 146試合、打率.277、17本塁打、54打点、OPS.796、fWAR 3.2

数シーズンの間チームを転々としていたが、ハリソン・ベイダーは2025年、ツインズとフィリーズで持ち前の守備力に加えて、通算打率.277、17本塁打、.800近いOPSをマークする自己ベストのシーズンを過ごした。興味を持つチームが躊躇する部分があるとすれば、2021年のカーディナルスでも同様の活躍を見せながら、その後3年結果を残せなかった過去があるところか。それでも2025年のベイダーは全てのチームがラインアップに欲しがるタイプの選手となった。

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15. マイケル・キング(先発投手、パドレス)

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 2025年の成績: 73.1回、防御率 3.44、WHIP 1.20、76奪三振、fWAR 0.8

2025年はマイケル・キングにとって失われたシーズンとなってしまった。もう1年好調を維持していれば大型契約を手にできたはずだ。それでも空振りの取れる球種を持ち、実績充分なキングならば、フリーエージェント市場で良い契約が得られるだろう。ヤンキース時代は救援投手兼任だったが、2024年にパドレスで先発に専念すると、173.2イニングを投げて防御率2.95、201奪三振を記録するエース級のシーズンを送った。故障に悩まされたシーズンを送ったとはいえ、キングに興味を示すチームはあるだろう。

14. ザック・ギャレン(先発投手、ダイヤモンドバックス) 

Zac Gallen, Diamondbacks
(Getty Images)

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 2025年の成績: 192.0回、防御率 4.83、WHIP 1.26、175奪三振、fWAR 1.1

2022年と2023年にはサイ・ヤング賞の投票でトップ5入りを果たしたザック・ギャレンだが、2025年のことは一刻も早く忘れたいに違いない。キング同様、大型契約を手にするチャンスを逃したが、ギャレンの場合は怪我のせいとは言えない。ギャレンはダイヤモンドバックスで33試合に先発登板したものの、防御率4.83、31本塁打を許す結果に終わった。とはいえ怪我がないのは強みでもある。まだ30歳、衰えの兆しはないことを考慮すれば、2022年から24年にかけての防御率3.20を残した実績は重要な指標となる。来オフにさらなる大型契約を狙うべく、今年はダイヤモンドバックスのクオリファイングオファーを受け入れるかどうかは注目に値する。

13. エウヘニオ・スアレス(三塁手、マリナーズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 34歳
  • 2025年の成績: 159試合、打率.228、49本塁打、118打点、OPS.824、fWAR 3.8

絶好調で開幕を迎えたエウヘニオ・スアレスだったが、終盤戦の姿はそれとは程遠いものだった。トレードでシアトル・マリナーズに戻ってからは打率.189、OPS.682と低迷した。それでも彼の長打力は無視できないものだ。スアレスは2025年に自己最多タイとなる49本塁打を記録し、短縮された2020年シーズンを除けば、過去7シーズンのうち6シーズンで30本以上の本塁打を打っている。スアレスを獲得するチームは高い三振率と好不調の波の激しさに目をつぶる必要はあるが、純粋にそのパワーに魅力を感じるチームはあるだろう。

12. ジョシュ・ネイラー(一塁手、マリナーズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 28歳
  • 2025年の成績: 147試合、打率.295、20本塁打、92打点、OPS.816、fWAR 3.1

ジョシュ・ネイラーは2025年に選手として大きく成長した。パワーを多少犠牲にしながらもコンタクト率を高め、さらにMLBで屈指の足の遅い選手でありながら、どういうわけか盗塁面でも脅威となった。今や一塁で堅実な守備を見せる万能打者となったネイラーは、絶好のタイミングでフリーエージェントとなる。この冬には3年か4年の複数年契約を手にするだろう。

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11. フランバー・バルデス(先発投手、アストロズ) 

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 2025年の成績: 192.0回、防御率 3.66、WHIP 1.25、187奪三振、fWAR 4.0

フランバー・バルデスの契約最終年はジェットコースターのようだった。一時はサイ・ヤング賞候補とも言える活躍を見せたが、後半戦には不安定な投球を見せ、アストロズの地区首位陥落を招いた。それでもこのオフには高額契約を手にすることだろう。バルデスは豊富なポストシーズン経験を持ち、過去4シーズン連続で175イニング以上を投げ、2020年以降の通算防御率は3.23を誇る。アストロズでなくとも、どこかのチームで十分な評価を得られるだろう。

10. レンジャー・スアレス(先発投手、フィリーズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 2025年の成績: 157.1回、防御率 3.20、WHIP 1.22、151奪三振、fWAR 4.0

レンジャー・スアレスは相手打者を圧倒するタイプの投手ではないが、5シーズンにわたり確実にアウトを積み重ねてきた。2025年には防御率3.20を記録し、与四球率と奪三振率も2024年とほぼ同水準を維持、先発投手としての自己最高成績をマークした。フィリーズであれ他チームであれ、スアレスはこの冬に高額契約を結ぶに足る実績を証明してみせた。

9. ディラン・シース(先発投手、パドレス) 

San Diego Padres pitcher Dylan Cease

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 2025年の成績: 168.0回、防御率 4.55、WHIP 1.33、215奪三振、fWAR 3.4

ディラン・シーズもまた、このフリーエージェント市場における興味深いテストケースとなる。2022年と2024年にサイ・ヤング賞投票でトップ4入りした投手として評価するのか、それとも2023年と2025年に防御率4点台を記録した投手として評価するのかで評価は分かれる。確かに乱調に陥りやすい傾向はあるが、評価としてはより前者に近いものになるだろう。2025年、シースは不振ながらも9イニングあたり11.5奪三振を記録し、規定投球回数に達した先発投手でトップの数字を残した。防御率は4点台半ばながらFIPは3点台半ばを維持している。また耐久性も大きな強みで、過去5シーズン連続で32試合以上先発登板している。2024年のようなシーズンを過ごしていれば、巨額の契約を獲得できたかもしれない。それでも今オフのフリーエージェント市場における注目投手であることに間違いない。

8. アレックス・ブレグマン(三塁手、レッドソックス)

Alex Bregman

  • 2026年開幕時の年齢: 31歳
  • 2025年の成績: 114試合、打率.273、18本塁打、62打点、OPS.821、fWAR 3.5

アレックス・ブレグマンは昨オフ、望んでいた契約を手にできなかったが、レッドソックスで実力を証明して再びフリーエージェント市場を試すための契約を勝ち取った。そしてシーズン序盤の好調に水を差す故障はあったものの、2019年以来最高のOPSを記録し、オプトアウトを行使する態勢を整えた。ブレグマンの年齢と2025年の不安定な打撃成績は大型契約の妨げとなる可能性はあるが、その打撃は依然として平均以上の水準をキープしており、守備力も高く評価されている。

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7. 村上宗隆(一塁/三塁手、NPBヤクルト・スワローズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 26歳
  • 2025年の成績: 69試合、打率.286 AVG、24本塁打、52打点、OPS 1.051(ヤクルト・スワローズ)

長い間、日本から渡米する次なる強打者として注目されてきた村上宗隆がこのオフついにポスティングされる。アマチュアフリーエージェント扱いではなくなったため、契約内容に制限はない。村上選手のパワーは魅力的だ。2022年には56本塁打を放ち、今季も故障で69試合の出場に止まりながら24本塁打と同様のペースで打ち続けた。三振率が高く、指名打者としての起用も考えられるが、日本のリーグでこのレベルのパワーを発揮してきた選手が米国でどこまでできるか、MLBのチームにとっても非常に興味深い存在となるだろう。

6.  エドウィン・ディアス(救援投手、メッツ) 

  • 2026年開幕時の年齢: 32歳
  • 2025年の成績: 66.1回、防御率 1.63、WHIP 0.87、98奪三振、28セーブ、fWAR 2.0

ボストンでのアロルディス・チャップマンの活躍がなければ、エドウィン・ディアスはリリーフ投手の中で屈指の活躍を見せた選手となっていたただろう。ディアスは浮き沈みの激しかった2024年シーズンから立ち直り、防御率1.63とWHIP0.87を記録し、9イニングあたり被安打5本、シーズン通してわずか4本塁打しか許さなかった。ニューヨーク・メッツのシーズンは後半に急降下したが、ディアスは今冬、オプトアウトして大金を手にできるだけの圧倒的な存在感を放っていた。

5. コディ・ベリンジャー(外野手、ヤンキース)

  • 2026年開幕時の年齢: 30歳
  • 2025年の成績: 152試合、打率.272、29本塁打、98打点、OPS.813、fWAR 4.9

コディ・ベリンジャーはシカゴ・カブスのコスト削減の方針からヤンキースへと移籍したが、予想を上回る活躍を見せた。打率.272、29本塁打、OPS.813を記録し、守備のスタッツも高い水準だった。ロサンゼルス・ドジャース時代に低迷した元MVPはヤンキース残留が予想されているが、過去3シーズンのうち2シーズンでオールスター級の活躍を見せ、大型契約獲得の好機を迎えている。

4. ボー・ビシェット(遊撃手、ブルージェイズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 28歳
  • 2025年の成績: 139試合、打率.311、18本塁打、94打点、OPS.840、fWAR 3.8

ボー・ビシェットは2024年の不振から見事に復活した。彼の実績からすれば、2024年は単なる偶然に過ぎなかったと言える。2025年、ビシェットはMLB屈指のコンタクトヒッターとして打率.311、18本塁打、OPS.840を記録し、シーズン200安打達成も期待されていたが、9月初旬の膝の負傷でレギュラーシーズンを終えた。守備面での評価は下がっており、近い将来ポジション変更が予想されるが、彼の年齢、確かな長打力、優れたバットコントロールはフリーエージェント市場で高い需要を生むだろう。

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3. カイル・シュワーバー(指名打者、フィリーズ)

  • 2026年開幕時の年齢: 33歳
  • 2025年の成績: 162試合、打率 . 240、56本塁打、132打点、OPS.928、fWAR 4.9

カイル・シュワーバーは長年にわたってプレイしているように思われるが、開幕の少し前にようやく33歳になるだけだ。指名打者として守備につかないことを考えれば、今後3~4年でシュワーバーのパワーが衰え始めると考える理由はない。キャリアハイとなる56本塁打を放ち、自己ベスト・タイのOPS.928を記録したシュワーバーは今シーズンのMVP候補に挙がるだろう。パワー以外の部分での価値が乏しいことから、巨額の契約提示を躊躇する球団もあるかもしれない。だがエウヘニオ・スアレスの場合と同様、これほどの純粋なパワーの持ち主を見過ごすのは難しい。

2. ピート・アロンソ(一塁手、メッツ)

  • 2026年開幕時の年齢: 31歳
  • 2025年の成績: 162試合、打率.272、38本塁打、126打点、OPS.871、fWAR 3.6 

ピート・アロンソは昨オフ、期待していたような評価を得られなかった。だが、今季の活躍を見て、球界屈指の純粋なパワーヒッターを無視し続けるチームはなくなるだろう。アロンソは不振だった2024年から復活し、今シーズンは打率.272、38本塁打、80長打、OPS.871と、ルーキー・シーズン以来の好成績を残した。また7シーズン連続でOPS+120以上を記録しており、2019年のデビュー以降、1シーズンで10試合以上欠場したことはない。当然、昨オフに手にできなかった6〜7年契約を上回る条件を狙ってくるだろう。

1. カイル・タッカー(外野手、カブス) 

Chicago Cubs outfielder Kyle Tucker

  • 2026年開幕時の年齢:29
  • 2025年の成績: 136試合、打率.266、22本塁打、73打点、OPS.841、fWAR 4.5

カイル・タッカーの過去の故障歴と今季後半の失速は、このオフの話題として必ず取り沙汰されるだろう。だがコンディションさえ万全なら、年齢と打撃成績で考えてタッカーがこのオフ獲得可能な最も価値ある選手だ。タッカーは2021年から23年までシーズン平均30本塁打を記録し、この期間に2度OPS+140超えを達成。2024年には78試合出場ながらMVP級の活躍を見せた。2025年後半は手の故障の影響か長打力が低下したものの、今後もMLBを代表するオールラウンドな打者の一人として期待される選手だ。

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原文:Best MLB free agents 2025-26: Ranking the top 27 players available, from Kyle Tucker to Pete Alonso
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)

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