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イチロー以来となる最高のルーキーシーズンを送るアスレティックスのジェイコブ・ウィルソンとは?

Billy Heyen

石山修二 Shuji Ishiyama

イチロー以来となる最高のルーキーシーズンを送るアスレティックスのジェイコブ・ウィルソンとは? image

ジェイコブ・ウィルソンは今季、メジャーリーグ史上でも屈指のルーキーシーズンを送っているが、その事実は見過ごされがちだ。

ウィルソンには2つの不利な点があるからだ。

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一つには、ウィルソンが今季オークランドを離れて、サクラメントの3Aのスタジアムで目立たないシーズンを送っているアスレティックスの選手だから。もう1つは、彼が並外れたシングルヒッターであるためだ。

今の時代、人々の注目を集めるのはホームランであり、ホームランはチケットの売り上げやソーシャルメディアのエンゲージメントに直結する。それに対してシングルヒットを積み重ねることはまるで過ぎ去った古き良き時代のような印象さえある。

しかし、長年 MLBでショートをプレーしたジャック・ウィルソン(元パイレーツほか)の息子、ジェイコブにとってはそうではない。

現地6月8日(日)の時点で、23歳のウィルソンは69 本のシングルを放ち、打率 .370 を記録している。加えて、14本の二塁打、8本のホームランもマークしており、決してパワーがないわけではない。

今のペースで打ち続ければ、ウィルソンはルーキーとしてイチロー以来初となるシーズン 200安打を達成可能だ。 MLB によれば、現在のウィルソンは 231安打に到達するペースだという。

(過去60年でルーキーイヤーに200安打以上を記録した選手は3人だけ。ジェイコブ・ウィルソンは2001年のイチロー以来初、その偉業を達成するルーキーとなるか?)

確かにウィルソンは昔ながらの選手と言える。これまでの打席数246回のうち、三振を喫したのはわずか16回、選んだ四球はさらに少なく14個しかない。

打席に立ったウィルソンはボールを打つことを集中し、それを結果につなげている。所属するチームやそのプレースタイルだけで今季の彼のプレーを見逃すのはもったいない。ウィルソンはそれだけの特別な選手と言える。

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原文:Athletics' Jacob Wilson is having the best rookie season in MLB since Ichiro
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Billy Heyen

Billy Heyen is a freelance writer with The Sporting News. He is a 2019 graduate of Syracuse University who has written about many sports and fantasy sports for The Sporting News. Sports reporting work has also appeared in a number of newspapers, including the Sandusky Register and Rochester Democrat & Chronicle

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。