ボストン・レッドソックスはこのオフにアレックス・ブレグマンと契約した。この移籍は、ラファエル・デバースがサンフランシスコ・ジャイアンツにトレードされることになる最初のきっかけとなった。
レッドソックスとブレグマンの契約は3年1億2000万ドル(1ドル143円換算で約171億6000万円)だが、この契約には今シーズン終了後のオプトアウト(契約解除条項)が含まれている。シーズン序盤の好調なスタートを考えれば、ブレグマンはオフに再度フリーエージェントとなり、より好条件の契約を模索するべきだろう。
ただブレグマンの代理人、スコット・ボラス氏は最近になって、ブレグマンが契約延長に前向きだと明かした。そしてブレグマン自身も契約延長の可能性、レッドソックスへの思いについて語った。
『MassLive』のクリス・コティロ氏の取材のなかで、ブレグマンはキャリアを全うできる契約を結ぶことが「非常に重要な優先事項」だと語っている。また、ボストンでプレーすることが好きだとも語った。
「ここでのプレーを気に入るだろうと思っていたし、実際に愛している」とブレグマンは言った。
「野球をするには素晴らしい場所だ。この組織でプレーできることは最高だ」
ブレグマンは負傷するまで打率.299、11本塁打を記録していた。打席でのアジャストは確かな成果を上げ、オールスター選手の姿を取り戻しつつあった。
一方でブレグマンがキャリア屈指の素晴らしいシーズンを送ろうとする中、レッドソックスが彼を残留させるだけの資金を用意できるかは深刻な問題だった。しかし、デバースがサンフランシスコに移籍したことで、レッドソックスは2億5000万ドル(約357億5000万円)以上の資金的余裕ができた。
今、ブレグマンはまず戦列に戻り、チームのポストシーズン進出に尽力すベく、右大腿四頭筋の故障からの復帰を目指している。コティロ氏は、レッドソックスがすでにブレグマンに契約延長を打診したかどうかは不明と書いているが、ブレグマン自身はそれを特に気にしていないようだ。
「自分はフィールドに戻り、このチームの勝利に力を注ぐことに集中している」とブレグマンはコティロ氏に語った。
「今はできるだけ早く、できるだけ健康な状態で復帰して、プレイオフ争いに加わり、ポストシーズン進出を目指すことだ。このチームに来た時、最初に言ったのは、このチームはプレイオフを戦えるチームだと信じているということ。その思いは変わらない。今は復帰してチームに貢献し、その目標を達成できるよう尽力することに集中している」
原文:Alex Bregman hints at Red Sox future, breaks silence on contract extension
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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