今シーズンは、メジャーリーグ(MLB)史上に残るホームランラッシュのシーズンとなっている。特にリーグをリードしている3人のスラッガーの数字は驚異的と言っていいだろう。
シアトル・マリナーズのカル・ラリー(ローリー)、ニューヨーク・ヤンキースのアーロン・ジャッジ、そしてロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平は、MLB史上でも数少ないトリオとしてその歴史に名を刻み込んだ。
3人はいずれも今季、オールスターブレイク前に30本塁打をマークしたが、3人以上の選手がオールスターブレイク前に30本塁打以上を記録するのはMLB史上で5度目の快挙となった。
MLBのスタッツのエキスパート、サラ・ラングス氏によれば、過去にこれを達成したのは:
- 1969年:レジー・ジャクソン、ウィリー・マッコビー、フランク・ハワード
- 1994年:ケン・グリフィーJr.、フランク・トーマス、マット・ウィリアムス
- 1998年:マーク・マグワイア、サミー・ソーサ、ケン・グリフィーJr.、グレッグ・ボーン
- 2019年:ピート・アロンソ、コディ・ベリンジャー、クリスチャン・イエリッチ
Seasons with 3 or more 30+ homer players before All-Star break:
— Sarah Langs (@SlangsOnSports) July 2, 2025
2025 Ohtani, Judge, Raleigh
2019 Alonso, Bellinger, Yelich
1998 McGwire, Sosa, Griffey, Greg Vaughn
1994 Griffey, Frank Thomas, Matt Williams
1969 Jackson, McCovey, Frank Howard https://t.co/2WhRTIPop8
現在、トップを走るラリーはキャッチャーとしてのパワーヒッターの記録をほぼすべて更新するペースで打ち続けている。
過去に62本、58本のシーズンを記録しているジャッジにとっては、ここまでの成績は平凡なものかもしれない。
そして大谷はついにマウンドに戻り、『二刀流』として今の活躍を見せている。
三者三様の彼らが繰り広げるホームラン王争いが、1998年シーズンのようにシーズン終盤まで続くことを期待したい。
野球ファンにとって最高の時だ。
原文:Yankees' Aaron Judge, Dodgers' Shohei Ohtani, Mariners' Cal Raleigh combine to make MLB history
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)
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