11月2日、中央競馬の秋の盾、第172回天皇賞(秋)(G1)が開催される。
ここでは、昨今話題のAIチャットボットサービスを用いて今年の天皇賞(秋)の1着馬、2着馬、3着馬の予想を出力。出走頭数は14頭の予定とフルゲート割れではあるものの、実力の拮抗した少数精鋭が揃っている。難解な一戦になりそうなG1こそ、AIがズバリ導く予想に注目だ!
Geminiが3連単ズバリ的中の日本ダービーAI予想の回顧記事はこちら!
AIに質問した内容
今回はOpen AI社の ChatGPT、X社の Grok(グロック)、Google社の Gemini(ジェミニ) を用いて天皇賞(秋)を予想。それぞれチャットボットには出走馬に関する情報を与えた上で、天皇賞(秋)の 1着から3着までの独自の予想 を 根拠を提示するとともに 出力するよう質問した。チャットボットに与えた情報の詳細は以下の通り。
- 枠順
- 血統
- 通算成績
- 前走成績
- 前走馬体重
- 鞍上
- 調教師
ChatGPT の天皇賞(秋)予想
今や幅広い年齢に浸透しているChatGPT。ユーザーからの厚い信頼に答える好指名に期待したい今週の予想はこちら。
- 1着:マスカレードボール
- 2着:メイショウタバル
- 3着:タスティエーラ
1着の予想は3歳勢の マスカレードボール。春のダービー2着の実績を評価したようで、高い東京適性が古馬相手に通用するファクターになり得るとのジャッジだ。ChatGPTが強調したのは負担重量の軽さで、3歳牡馬のマスカレードボールは4歳以上の牡馬と比べ2kgの軽量をもらっている。鞍上ルメールへの信頼も厚く、ここは鋭い末脚に懸けた本命評価となった模様だ。
2番手の評価は メイショウタバル。やはり宝塚記念での勝利が対抗の印につながったようで、今回は2,200メートルから1ハロンの距離短縮にはなるものの適性範囲で心配なしとの判断。マスカレードボールの末脚と負担重量の差に屈する可能性はあるとしたものの、上位に残る実力は十分備えているとし、予想はこの位置になった。
3着は タスティエーラ の予想。前走は香港のG1で勝利を収め、中距離での強さを改めて評価。今回は海外遠征から約半年休養しての一戦となるためコンディション面を考慮して3番手の評価に収まったようだが、気配に大きな問題がなければ好勝負可能とAIはジャッジした。
ChatGPTはその他の注目馬にホウオウビスケッツとジャスティンパレスをピックアップ。買い目は直前のオッズや馬体重、パドックでの様子とも要相談と断った上で、3連単フォーメーション1-5, 13-3, 5, 8, 13の6点とした。
Grokの天皇賞(秋)予想
機能拡大で常に注目が集まるGrok。競馬予想でも頼りになると証明できるか、期待がかかる今週の予想はこちら。
- 1着:マスカレードボール
- 2着:タスティエーラ
- 3着:ブレイディヴェーグ
Grokも本命は マスカレードボール。Grokは天皇賞(秋)の過去の好走馬の馬齢に注目し、3歳から5歳の間の馬をピックアップ。そもそも今年の秋の天皇賞は6歳以上の馬が2頭しか出走しないという事情はあるのだが、近年エフフォーリアとイクイノックスの2頭の勝ち馬が出ている3歳勢を信頼した模様だ。ダービー2着が示す東京適性、外すぎない中枠も評価材料としての本命指名のようだ。
2着の予想は タスティエーラ。ChatGPTより評価が高くなった。より若い馬齢の馬を評価したい模様のGrokにとってはマスカレードボールより評価の下がる一頭であるようだが、前走香港の2,000メートルG1制覇、昨年の天皇賞(秋)での2着など、2,000メートルの距離への適性は抜群とジャッジ。名手レーンの導きで、直線の長い東京での差しに期待してのこの評価のようだ。
3番手には ブレイディヴェーグ を指名。近走は元気のない強豪馬だが、東京は過去に3勝を挙げているコースで相性が良く、枠もちょうど中枠やや内の6番枠を手に入れた。得意のコースでの巻き返しが見込まれ3着予想に推された。
Geminiの天皇賞(秋)予想
Geminiは春の 日本ダービー で1~3着をピッタリと的中させており、今回も東京コースへの相性の良さを見せてほしい。気になる今週の予想はこちら。
- 1着:マスカレードボール
- 2着:タスティエーラ
- 3着:メイショウタバル
Geminiも本命は マスカレードボール で、なんと今回使用した3つのAIチャットボット全てがマスカレードボールを1着に予想した。やはりこちらも斤量差とコース適性、鞍上ルメールの存在を評価しての高評価となったようだが、Geminiはローテーションにも注目。日本ダービー2着から天皇賞(秋)に向かうのは2021年勝ち馬のエフフォーリア、2022年勝ち馬イクイノックスと奇しくも重なるところで、偶然を抜きにしても夏から秋をじっくり休養と成長に充てるローテは近年のトレンド。臨戦過程も評価されての本命評価となったようだ。
対抗は タスティエーラ。こちらも3つのAI全てが予想に含める一頭となった。Geminiは本馬に関して「コース適性は出走馬随一」と言い切る高評価。2023年日本ダービー1着、2024年天皇賞(秋)2着の実績を信頼した。また、前走香港で復活となる勝利を収めていることから今が充実期とジャッジ。負担重量の差でマスカレードボールに次ぐ印となったが、名手レーンの騎乗で国内外G1ウィナーの貫禄を見せてくるとの評価だ。
3着には メイショウタバル が推された。稍重のタフなコンディションとなった宝塚記念で逃げ切りを決めたスタミナと持続力は疑いの余地がなく、逃げ勢には今回ホウオウビスケッツもいるものの、自分のペースになれば簡単には止まらないとの高評価。大舞台でのペース配分を知り尽くした武豊の存在も心強いが、やはり阪神芝2,200メートルと東京芝2,000メートルでは求められる能力が違うという点は鑑みて、3番手の評価となった。
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各AIの予想の考察
今回はある程度3つのAIの見解が固まり、全てのAIチャットボットが本命に マスカレードボール を推した。東京巧者っぷりは2歳時から春の実績で証明されている通りで、母マスクオフ、半姉マスクトディーヴァも左回り、大箱コースに強かった。古馬との対戦で地力が試される。
注目したいのはGrokが挙げた ブレイディヴェーグ。ここ最近は1,800メートル以下のレースで使われることの多かった馬だが、G1勝利を挙げたのは2,200メートルのエリザベス女王杯。久しぶりの2,000メートル以上のG1挑戦となる今回で巻き返しもあるかもしれない。
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