11月16日、中央競馬の秋の中距離女王決定戦、第50回エリザベス女王杯(G1)が開催される。
ここでは、昨今話題のAIチャットボットサービスを用いて今年のエリザベス女王杯の1着馬、2着馬、3着馬の予想を出力。16頭の強豪牝馬が集まった今年のエリザベス女王杯はレガレイラが抜けた1番人気になると見られているが、以下はかなり割れた混戦模様になりそうな見込み。3歳勢も不気味な難解G1をAIはどう予想する!?
Geminiが3連単ズバリ的中の日本ダービーAI予想の回顧記事はこちら!
AIに質問した内容
今回はOpen AI社の ChatGPT、X社の Grok(グロック)、Google社の Gemini(ジェミニ) を用いてエリザベス女王杯を予想。それぞれチャットボットには出走馬に関する情報を与えた上で、エリザベス女王杯の 1着から3着までの独自の予想 を 根拠を提示するとともに 出力するよう質問した。チャットボットに与えた情報の詳細は以下の通り。
- 枠順
- 血統
- 通算成績
- 前走成績
- 前走馬体重
- 鞍上
- 調教師
ChatGPT のエリザベス女王杯予想
天皇賞(秋) ではマスカレードボールを1着予想したChatGPT。しかし2着3着の予想は振るわなかった。さらに高い精度に期待したい今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:エリカエクスプレス
- 3着:パラディレーヌ
本命は昨年の有馬記念を制した レガレイラ。前走勝利したオールカマーはエリザベス女王杯と同じ芝2,200メートルのレースで、距離適性も勢いも見せつけた一戦となったことをChatGPTは評価。スタミナの問われる京都芝2,200メートルコースで迷わず本命に推され、AIは「勝率のイメージ」として約32%という数値を出力した。
対抗は エリカエクスプレス。秋華賞で5番人気2着に好走した実力馬を2番手評価に推した。前走武豊とのコンビで逃げの手を打ち粘り込んだことが評価され、ここでもマイペースでの好走に期待したようだ。
AIは パラディレーヌ を連下に評価。2着と3着の組み合わせは秋華賞の2着3着と同じ着順の予想となった。前走から1ハロンの距離延長になるというところで、ロスなく回れる1枠1番の最内枠に入ったことがプラスに働くとChatGPTはジャッジ。陣営がスタートを懸念していることは不安要素としたが、実績含めてこの評価とのこと。
ChatGPTはその他の注目馬にココナッツブラウンとオーロラエックスをピックアップ。買い目は2パターンを出力し、「堅め」として7→6→1の三連単と三連複、「高配当狙い」としてココナッツブラウン、オーロラエックス、ヴェルミセルを抑えることを推奨した。
Grokのエリザベス女王杯予想
秋の天皇賞では本命にマスカレードボールを予想したものの、ChatGPT同様こちらも紐の指名では好予想が飛び出さなかったGrok。他のAIサービスを超えるヒットが見たい今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:エリカエクスプレス
- 3着:ステレンボッシュ
Grokも本命は レガレイラ。Grokもやはり中長距離適性に注目し、3歳で挑んだ昨年のエリザベス女王杯では5着だったものの、今年は始動戦のオールカマーで勝利し成長が見られると高評価。エリザベス女王杯は前走G2勝利馬の複勝率が高い傾向も追い風とジャッジし、血統的にもハーツクライ系の父スワーヴリチャード、英中距離チャンピオンの母父ハービンジャーでスタミナ色が強く、文句なしの1着予想となったようだ。
2着の予想は エリカエクスプレス。1着2着はChatGPTと同様となった。レガレイラと比べ中長距離実績は秋華賞2着に限られる馬であるものの、Grokは血統と鞍上を評価。父エピファネイアに母父Galileoという日欧の中長距離血統で構成されていることがAIにとってかなり高評価のようで、鞍上は京都が大得意でおなじみの武豊。前走馬体重462kgで比較的軽量であることからも距離延長は問題ないとし、3歳の勢いに期待しての予想となった。
3番手には ステレンボッシュ を予想。近走は低迷しているものの、過去にはオークス2着、秋華賞3着、香港ヴァーズ3着など中長距離でも実績のある馬。血統も父エピファネイアに母父ルーラーシップという長い距離への適性のある組み合わせで、巻き返しに期待しての三番手評価のようだ。
Geminiのエリザベス女王杯予想
春の 日本ダービー 以来大きな当たりのないGemini。先週は他のAI同様1着にはマスカレードボールを予想したが、2着3着の予想は的中とはならなかった。毎週悪くない根拠は出力しているだけにそろそろ結果が出てほしい今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:エリカエクスプレス
- 3着:パラディレーヌ
Geminiの予想は ChatGPTと全く同じ ものとなった。Geminiは予想のファクターとして前走、馬齢、枠順を注視。馬齢としては3歳と4歳に絞り、3歳は前走秋華賞組、古馬は前走混合G2組を評価するとし、枠順は内から中枠の馬を選んだようだ。
レガレイラ は前走混合G2のオールカマーでの勝利がかなりの好印象と評価。牝馬限定戦のここでは実績最上位と評した。内容も半兄のドゥラドーレスを1と4分の1馬身離す快勝で、勢い十分に挑むここでは自信の本命とした。
エリカエクスプレス は前走秋華賞で2着の好走があり、古馬との対決になるここでは54kgの軽斤量で挑めることも好材料とした。パラディレーヌ も同様の理由で評価され、馬柱が[2-1-2-2]と堅実なことからも1着2着とはいかずとも3着には好走可能としたようだ。
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各AIの予想の考察
今回は3つのAIの予想がほぼ固まる形となった。やはり レガレイラ はメンバー随一の実績馬で秋初戦も勝利しており、キャリアの勝ち鞍も中長距離が中心であることからAIも全幅の信頼を寄せていた。
注目はGrokのみが馬券圏内に予想した ステレンボッシュ。ここ3戦は大敗が続いてしまっており、メンタル面も不安視される一頭であるが、3歳時は春に桜花賞を制覇、その後距離延長して中距離G1でも堅実に好走していた実績は本物。今秋絶好調男ルメールとの久しぶりのコンビでクラシックホースの復権となるかに注目だ。
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