スプリンターズステークス2025 予想・買い目|サトノレーヴを3連単1着固定の30点勝負

一野洋 Hiroshi Ichino

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秋のG1シリーズの幕開けを告げるスプリンターズステークス。今年は香港勢を含む豪華メンバーが揃い、例年以上にレベルの高い一戦となった。舞台は中山芝1200m。序盤から下り坂を駆け下り、最後は急坂が待ち受ける厳しいコースで、スピードと持続力、そして踏ん張りが問われる。

展開

今年もハイペース必至か。序盤から息の入らないラップが刻まれるだろう。前半の主導権を握るのは、1枠1番を引いたピューロマジック。好枠を利して最内からスムーズにハナを奪うと見られる。大外枠に入ったウインカーネリアンも先行力が武器だが、距離ロスを考えると無理に競りかけるより外から2番手につける形が濃厚だ。

その直後の好位には昨年の覇者ルガルらが控え、虎視眈々と直線勝負を待つだろう。昨年2着のトウシンマカオや香港馬ラッキースワイネスは、前半は中団に控えて末脚にかける形が自然。ハイペースを歓迎するだけに、展開が速くなればなるほど浮上する。

差し馬のサトノレーヴは中団やや後ろ。J.モレイラ騎手の手綱さばきでロスなく立ち回り、直線で馬群を割って伸びてくるシナリオが描ける。全体として前半から速い流れが濃厚で、最後は中団〜後方勢が伸びる展開を想定したい。

予想

サトノレーヴ

香港で世界のスプリント界トップクラスのカーインライジングと2度対戦して、いずれも僅差の勝負を繰り広げた実績はここでは一枚上。名手モレイラとは5戦してすべて3着以内と相性抜群。1番人気で7着に敗れた昨年の雪辱を果たす舞台は整った。

ナムラクレア

スプリント戦線で息の長い活躍を見せる6歳牝馬。前走の函館スプリントステークスでは8着に敗れたが、過去最高の斤量57キロを背負ったことで度外視加納。中山適性は「スプリンターズSで3走して5着、3着、3着と大崩れしていない。勝ち切るイメージまでは薄いが、堅実に馬券圏内をうかがえる。斤量面での不利がない今回は見直し可能。

ラッキースワイネス

快足馬の宝庫である香港からの刺客。今年4月のチェアマンズスプリントプライズ(G1/1200m)では、カーインライジングから1.1秒差の完敗だったが、前走ではその差を0.3秒に縮めた。香港のG1を4勝している底力に期待する。

トウシンマカオ

昨年の2着馬で舞台適性は文句なし。展開が速く流れれば必ず台頭してくる一頭。今年も堅実に走ってきそうだ。

ルガル

昨年の優勝馬。3走前の香港スプリントは初の海外遠征で体調が万全ではなく11着に敗れたが、4月の前走チェアマンズスプリントプライズでは、ラッキースワイネス(6着)に先着する5着と奮闘した。タフさが増してきており、連覇の可能性も十分。

ウインカーネリアン

1200mを主戦場にしてから成績が安定。前々走のアルクオーツスプリントは、直線向いた時に勝ったと思わせるような勢いだったが、あと一歩のところで大魚を逃した。大外枠から脚を使って先行する形になりそうで、最後は差し馬の強襲を受けるリスクもある。ただ、地力は通用しており展開ひとつで馬券圏内も十分

買い目

差し馬優勢の流れになると見て、本命はサトノレーヴ。モレイラとの黄金コンビで昨年の雪辱を果たすと見る。相手にはナムラクレア、ラッキースワイネス、トウシンマカオ、ルガル、ウインカーネリアン。

  • 3連単フォーメーション
    1着:(7)サトノレーヴ
    2着:(6)ナムラクレア、(10)ラッキースワイネス、(11)トウシンマカオ、(15)ルガル、(16)ウインカーネリアン
    3着:(6)ナムラクレア、(10)ラッキースワイネス、(11)トウシンマカオ、(15)ルガル、(16)ウインカーネリアン

計30点で勝負。

スプリンターズステークス2025概要

  • レース名(グレード):第59回スプリンターズステークス(G1)
  • 開催:4回中山9日
  • 開催日:2025年9月28日(日)
  • 発走時刻:15:40
  • 競馬場:中山競馬場(千葉県船橋市)
  • 距離:芝1200m
  • 条件:3歳以上 オープン(国際)(指定) 定量

スプリンターズステークス2025の出走馬と枠順

枠・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎

  • 1枠1番/ピューロマジック/牝4/56.0/松山弘平/安田翔伍(栗東)
  • 1枠2番/ヨシノイースター/牡7/58.0/内田博幸/中尾秀征(栗東)
  • 2枠3番/ダノンマッキンリー/牡4/58.0/横山典弘/藤原英昭(栗東)
  • 2枠4番/ママコチャ/牝6/56.0/岩田望来/池江泰寿(栗東) 
  • 3枠5番/カンチェンジュンガ/牡5/58.0/坂井瑠星/庄野靖志(栗東)
  • 3枠6番/ナムラクレア/牝6/56.0/C.ルメール/長谷川浩大(栗東)
  • 4枠7番/サトノレーヴ/牡6/58.0/J.モレイラ/堀宣行(美浦)
  • 4枠8番/ペアポルックス/牡4/58.0/松若風馬/梅田智之(栗東)
  • 5枠9番/ドロップオブライト/牝6/56.0/丹内祐次/福永祐一(栗東)
  • 5枠10番/ラッキースワイネス/せん7/58.0/K.リョン/K.マン(香港)
  • 6枠11番/トウシンマカオ/牡6/58.0/横山武史/高柳瑞樹(美浦)
  • 6枠12番/ヤマニンアルリフラ/牡4/58.0/団野大成/斉藤崇史(栗東)
  • 7枠13番/ジューンブレア/牝4/56.0/武豊/武英智(栗東)
  • 7枠14番/カピリナ/牝4/56.0/戸崎圭太/田島俊明(美浦)
  • 8枠15番/ルガル/牡5/58.0/川田将雅/杉山晴紀(栗東)
  • 8枠16番/ウインカーネリアン/牡8/58.0/三浦皇成/鹿戸雄一(美浦)

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一野洋 Hiroshi Ichino

青山学院大学を卒業後、米軍厚木基地に就職。その後、NFLを題材にしたライターを目指して渡米。アメリカでは寿司職人を経て、日系フリーペーパーの編集者となりNFL、MLB、NBAなどを取材。帰国後はNFL日本語公式サイトのディレクション業務などに従事した。ライターとしてNFL、海外競馬、サーフィンをメインに扱い、これまでにスーパーボウル、凱旋門賞などの海外競馬、ジャパン・オープン・オブ・サーフィンなど取材経験あり。