27日に中山競馬場で行われるホープフルステークス(G1/芝2000メートル)。昨年のクロワデュノール、一昨年のレガレイラのように「この馬から」で済む存在は見当たらない。
完成度、実績、血統背景のいずれを取っても決め手を欠き、勢力図は横一線。今年は、3連単246万馬券が飛び出した2022年の再来を想起させる、波乱含みの一戦だ。
舞台は中山芝2000m。2歳戦としてはタフな条件で、距離適性に加え、位置取りや操縦性、そしてレースの流れを我慢できるかどうかが問われる。瞬発力一辺倒では足りず、総合力が試される舞台設定だ。
注目馬
バドリナート(6番)
コントレイルの初年度産駒。前走は2着馬の猛追を振り切り、勝負根性を示した一戦だった。すでに2000mを経験し、道悪もこなしている点は大きなアドバンテージ。完成度が問われるこの舞台で、対応力の高さが武器になる。父子制覇の期待も含め、中心視したい存在だ。
ジャスティンビスタ(3番)
デビューから2連勝。いずれも人気以上の走りを見せており、前走の京都2歳ステークスでは9番人気ながら重賞初制覇。時計も優秀で、フロック視は禁物。中山替わりが鍵になるが、流れに乗れれば再度の好走があっても驚けない。
ウイナーズナイン(10番)
前走は重賞初挑戦で2番人気に推されながら6着。ただし悲観する内容ではない。デビューから一貫して2000mを使われており、距離適性は高い。2走前の同舞台では、昨年のクロワデュノールよりコンマ2秒速い時計をマークしており、舞台替わりでの巻き返しに注意が必要だ。
ノチェセラーダ(1番)
父ドレフォンはダート色の強い血統だが、ジオグリフやスターアニスなど芝G1馬も輩出している。2連勝中の勢いに加え、最内枠を引いた点もプラス材料。鞍上A.プーシャンがロスなく立ち回れれば、馬券圏内に滑り込むシーンは十分に考えられる。
予想
突出した存在がいない今年は、「完成度」と「2000m適性」を重視したい。中山芝2000mは、能力だけでなく立ち回りと対応力が問われる舞台。総合力で最も信頼できるのはバドリナートと判断した。
買い目
3連単フォーメーション(計6点)
1着:(6)バドリナート
2・3着:(1)ノチェセラーダ、(3)ジャスティンビスタ、(10)ウイナーズナイン
波乱の余地を残しつつも、軸は一本。難解な年だからこそ、狙いを絞った勝負で臨みたい。
ホープフルステークス2025概要
- レース名(グレード):第42回ホープフルステークス(G1)
- 開催日:日本時間2025年12月27日(土)
- 発走時刻:15時45分
- 競馬場:中山競馬場(千葉県船橋市)
- 距離:芝2000m
- 条件:2歳 オープン(国際)牡・牝(指定) 馬齢
ホープフルステークス2025の出走馬と枠順
枠・馬番/馬名/性齢/負担重量/騎手/厩舎
- 1枠1番/ノチェセラーダ/牡2/56.0/A.プーシャン/杉山佳明(栗東)
- 1枠2番/アーレムアレス/牡2/56.0/菱田裕二/橋口慎介(栗東)
- 2枠3番/ジャスティンビスタ/牡2/56.0/北村友一/吉岡辰弥(栗東)
- 2枠4番/ロブチェン/牡2/56.0/松山弘平/杉山晴紀(栗東)
- 3枠5番/ノーウェアマン/牡2/56.0/木幡巧也/浅利英明(美浦)
- 3枠6番/バドリナート/牡2/56.0/坂井瑠星/松永幹夫(栗東)
- 4枠7番/テーオーアルアイン/牡2/56.0/横山武史/奥村豊(栗東)
- 4枠8番/マテンロウゼロ/牡2/56.0/横山典弘/松永幹夫(栗東)
- 5枠9番/メイショウハチコウ/牡2/56.0/三浦皇成/牧浦充徳(栗東)
- 5枠10番/ウイナーズナイン/牡2/56.0/西村淳也/小栗実(栗東)
- 6枠11番/フォルテアンジェロ/牡2/56.0/T.マーカンド/上原佑紀(美浦)
- 6枠12番/アンドゥーリル/牡2/56.0/川田将雅/中内田充正(栗東)
- 7枠13番/ショウナンガルフ/牡2/56.0/池添謙一/須貝尚介(栗東)
- 7枠14番/ジーネキング/牡2/56.0/斎藤新/斎藤誠(美浦)
- 8枠15番/アスクエジンバラ/牡2/56.0/岩田康誠/福永祐一(栗東)
- 8枠16番/オルフセン/牡2/56.0/岩田望来/斎藤誠(美浦)
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