TL;DR
- 香港国際競走の香港ヴァーズは、欧州と香港の実力馬が激突する完成度を問われる一戦。
- 凱旋門賞3着のソジーが中心、昨年の勝ち馬ジアヴェロット、ロサンゼルス、バンドルアワードも注目。
- 予想はソジーを1着固定、相手にジアヴェロット、バンドルアワード、ロサンゼルスを推す。
- レースは12月14日、シャティン競馬場で芝2400mで行われ、日本でも馬券が発売される。
日本時間12月14日に香港・シャティン競馬場で行われる香港国際競走。日本では、ヴァーズ、スプリント、マイル、カップの馬券が発売される。今年の香港ヴァーズは、欧州の一線級と地元香港勢が真っ向から激突する、例年以上に“完成度”が問われる一戦だ。
凱旋門賞3着馬ソジーを筆頭に、昨年の勝ち馬ジアヴェロット、ムーア騎乗で巻き返しを期すロサンゼルス、そして地元・香港からはバンドルアワードと、路線も背景も異なる実力馬が揃った。
見どころ
注目はやはりソジー。今季はガネー賞、イスパーン賞とG1を連覇し、フォワ賞2着から凱旋門賞でフォワ賞の勝ち馬ビザンチンドリームを逆転して3着。エクリプスSでの凡走はあったが、2400mに戻ってからの内容は一段階上がっている。凱旋門賞から香港直行は成功例が多くはないものの、2014年の凱旋門賞2着から香港ヴァーズを制覇したフリントシャーという明確な前例がある。加えて、A.ファーブル×ヴェルテメール・エ・フレールの名コンビは、2023年にジュンコでこのレースを制覇。80歳を迎えた名伯楽にとって、勝てば香港ヴァーズ4勝目という“記録”もかかる。
対抗はジアヴェロット。今季は勝ち星こそ一つだが、凱旋門賞4着は高評価。昨年の勝ち馬という実績に加え、香港を知り尽くすA.アッゼニの手綱は心強い。
伏兵としてロサンゼルスとバンドルアワードが挙げられる。ロサンゼルスは最近のレースで調子を落としているが、R.ムーア騎手が復帰することで状況が一変する可能性がある。G1を3勝している実力は無視できない。一方のバンドルアワードは、シャティン2400mで行われたクイーンマザーメモリアルCを制した香港馬である。2年連続でロンジン・ワールドベストジョッキーに選ばれた名手J.マクドナルドは「この開催の香港馬は簡単に負けない」とコメントしており、地の利と騎手の信頼感から、波乱を巻き起こしても不思議ではない。
予想
中心は完成度でソジー。相手にジアヴェロット、バンドルアワード、ロサンゼルスを推す
買い目
3連単
1着：（5）ソジー
2・3着：（1）ロサンゼルス、（3）ジアヴェロット、（10）バンドルアワード
計6点
欧州トップクラスの持続力が問われる一戦。舞台適性と近走内容を素直に評価し、ソジーの頭固定で勝負したい。
4R 香港ヴァーズ2025概要
- レース名（グレード）：香港ヴァーズ（G1）
- 開催：香港 4R
- 開催日：2025年12月14日（日）
- 発走時刻：15:10（日本時間）
- 競馬場：シャティン競馬場（香港）
- 距離：芝2400m
- 条件：3歳以上 定量
香港ヴァーズ出走予定馬一覧（12月11日発表）
馬番（ゲート番）／馬名／生産国／性齢／騎手／厩舎（調教国）
- 1（10）／ロサンゼルス／アイルランド／牡4／R.ムーア／A.オブライエン（アイルランド）
- 2（2）／アルリファー／フランス／牡5／D.マクモナグル／J.オブライエン（アイルランド）
- 3（6）／ジアヴェロット／アイルランド／牡6／A.アッゼニ／M.ボッティ（イギリス）
- 4（4）／ゴリアット／ドイツ／せん5／C.スミヨン／F.グラファール（フランス）
- 5（8）／ソジー／アイルランド／牡4／M.ギュイヨン／A.ファーブル（フランス）
- 6（3）／アーバンシック／日本／牡4／C.ルメール／武井亮（美浦）
- 7（7）／エンスード／アメリカ／せん5／C.ウィリアムス／J.サイズ（香港）
- 8（9）／エイドン／アイルランド／牡6／O.マーフィー／A.ボールディング（イギリス）
- 9（1）／モーメンツインタイム／チリ／せん6／H.ボウマン／C.シャム（香港）
- 10（5）／バンドルアワード／オーストラリア／せん5／J.マクドナルド／J.サイズ（香港）
- 11（11）／カーインジェネレーション／アイルランド／せん5／L.フェラリス／P.ン（香港）
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