12月28日、中央競馬の1年の総決算、第70回有馬記念(G1)が開催される。
ここでは、昨今話題のAIチャットボットサービスを用いて今年の有馬記念の1着馬、2着馬、3着馬の予想を出力。日本を代表する中距離馬たちが揃った豪華メンバーの一戦となったが、この層の厚さだと人気馬だけでなく穴どころも気になるところ。2025年、すっかり我々の生活に定着したAIサービスが贈る今年最後の予想に注目だ!
Geminiが3連単ズバリ的中の日本ダービーAI予想の回顧記事はこちら!
AIに質問した内容
今回はOpen AI社の ChatGPT、X社の Grok(グロック)、Google社の Gemini(ジェミニ) を用いて有馬記念を予想。それぞれチャットボットには出走馬に関する情報を与えた上で、有馬記念の 1着から3着までの独自の予想 を 根拠を提示するとともに 出力するよう質問した。チャットボットに与えた情報の詳細は以下の通り。
- 枠順
- 血統
- 通算成績
- 前走成績
- 前走馬体重
- 鞍上
- 調教師
ChatGPT の有馬記念予想
ホープフルS はまさかまさかの穴決着に翻弄されたChatGPT。新語・流行語大賞に「チャッピー」がノミネートされる一年となった2025年を締める今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:ダノンデサイル
- 3着:ミステリーウェイ
ChatGPTの本命は レガレイラ。エリザベス女王杯を勝利して臨むこのレースで、鞍上ルメールの手綱捌きも期待しての評価となったようだ。
対抗は ダノンデサイル。ジャパンカップでの3着を評価してのもので、2,400mでの好走から100mの延長も問題なしとジャッジした。レガレイラより評価が下がった理由は前走の着順で、ChatGPTは「勝ち切ること」の重要性を説いた。また、両者ともに実績のある騎手と認めつつも大舞台での信頼はルメールの方に寄せたいとのことだった。
単穴評価はなんとなんと ミステリーウェイ。堅い予想をする傾向にあるAIサービスにしてはかなり思い切った穴指名だ。ChatGPTが重視したのは有馬記念と同じ2,500m重賞のアルゼンチン共和国杯を勝利している部分。実績的には上位評価2頭に負けるところがあるものの、距離適性を活かした先行逃げ粘りがあると評した。
その他の注目馬にはミュージアムマイルとジャスティンパレスをピックアップ。前者は前走のパフォーマンスを認めつつも距離延長を不安視。後者は安定感ある古豪であるが勝ち切るまでには末脚と展開がハマる必要があるとした。もう一頭ChatGPTが取り上げたのはエキサイトバイオ。菊花賞で3着に好走したスタミナは侮れないとの評だ。
Grokの有馬記念予想
こちらもホープフルSは大敗のGrok。画像編集機能の導入がXを騒がせたが、予想ではポジティブな話題を提供したい今週の予想はこちら。
- 1着:レガレイラ
- 2着:ダノンデサイル
- 3着:ミュージアムマイル
Grokの本命は レガレイラ。昨年の勝ち馬で適性は示しており、近走の勢いも十分。Grokは近年の有馬記念がG1複数勝利馬の好走傾向があるというデータに注目し、2歳時には有馬記念と同じく中山コースのホープフルSも勝利している本馬の実績、勢い、適性を評価して1着の予想に推した。
2着には ダノンデサイル を予想。ChatGPT同様2,400m前後での実績を評価しており、父エピファネイアのスタミナ血統も有馬記念向きとジャッジ。昨年の有馬記念での着順の分レガレイラの方を本命としたものの、こちらもGrokが重視したデータを満たす有力馬のようだ。
3着予想は ミュージアムマイル。前走は秋の天皇賞の2着で、前走天皇賞組、そして3歳という馬齢が好走パターンにハマっているとの判定。キャリア4勝のうち中山では皐月賞とセントライト記念を制しており、コースへの適性は戦績が表す通り。2,400m級のG1での実績に乏しいことを不安要素として三番手の評価としたが、母父ハーツクライの血で距離をこなす可能性はあると見解を示した。
Geminiの有馬記念予想
ChatGPT、Geminiと揃ってホープフルSは全く振るわずのGemini。春の日本ダービーで3連単を的中させた2025年を締めくくる今週の予想はこちら。
- 1着:ダノンデサイル
- 2着:ミュージアムマイル
- 3着:レガレイラ
Geminiの本命は ダノンデサイル。総合力を問われる東京芝2,400mのG1であるジャパンCで3着に好走したことを評価材料に挙げ、疲労がしっかり抜けていれば現役屈指のスタミナで最も1着に近づける存在と評した。エピファネイアは2021年の勝ち馬エフフォーリアを輩出している種牡馬で、枠順を見ても内すぎず外すぎない9番枠で、評価の要素が揃った一頭のようだ。
対抗は ミュージアムマイル。秋の天皇賞で古馬相手に好走した3歳馬で、2kgのハンデをもらっていることは中山の急坂で活きるとジャッジ。「中山2,500mは『騎手で買え』」という格言にも則って世界的名手クリスチャン・デムーロが騎乗する本馬を推奨した。距離を不安視してダノンデサイルを1着の予想としたが、リオンディーズの超良血と有馬記念を制した母父ハーツクライの血を信頼して2着予想とした。
単穴は レガレイラ。エリザベス女王杯を勝利した勢いと名手ルメールの腕を信頼して3着の予想としたが、上位評価2頭と比べ前走が牝馬限定戦であること、本来は中山には合わない後方から瞬発力を活かすスタイルが果たして今年もハマるか、ピンかパーの傾向にある戦績から他馬より評価を下げたようだ。
「警戒したい穴馬」としてエキサイトバイオ、ジャスティンパレスをピックアップ。前者は最内枠とスタミナ、後者は実績上位であることから注目馬として言及した。
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各AIの予想の考察
3つのAIは レガレイラ、ダノンデサイル を中心に予想を組み立てた。2頭は前年の有馬記念でも馬券圏内に好走した実績馬で、2025年も競馬界をリードしてきた強豪を信頼した形だ。
GrokとGeminiはこの2頭とあわせて ミュージアムマイル も評価。スピード能力を武器とするスタイルが距離延長の暮れの中山でどうかも、最も勢いのある3歳馬の一頭であることは間違いない。注目したいのはChatGPTが注目の ミステリーウェイ。7歳セン馬にして今が充実期で、武器の先行力も中山でハマる予感ありだ。
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