12月28日（日）に有馬記念（G1）が中山芝2500mを舞台に行われる。連覇を狙うレガレイラや昨年3着のダノンデサイル、宝塚記念覇者のメイショウタバルに皐月賞馬のミュージアムマイルと豪華なメンバーが揃った。
本記事では過去10年分のデータからレースを分析。本命馬とともに、買い目を展開していく （※予想印と買い目は、12月25日木曜20:00頃に本記事にて更新予定）。
◆有馬記念 レースの特徴
有馬記念は中山競馬場・内回りの芝2500mを使用。芝外回りの3コーナー付近からスタートし、1周半回るタフなコースレイアウト。
スタートから最初の4コーナーまでは192mと短く、外枠の馬は良いポジションを取りづらい。内でロスなく立ち回れるかどうかが、レース序盤から大きなポイントとなる。
その後はスタンド前を一度通過し、コースを周回。最後の直線は310mと短く、残り200m過ぎから中山名物の高低差2.2mの急坂が待ち構える。
計6つのコーナーを回るため、道中で脚を溜めつつ前目のポジションを確保できる馬が有利。一方で、急坂を力強く駆け上がるためのパワーと、2500mを走り切るスタミナも不可欠。立ち回りの巧さ に加え、スタミナとパワー が問われる舞台だ。
◆有馬記念 枠順 別成績
1枠【1-1-2-15/19】勝率5.3% 連対率10.5% 複勝率21.1%
2枠【0-2-1-17/20】勝率0.0% 連対率10.0% 複勝率15.0%
3枠【2-1-1-16/20】勝率10.0% 連対率15.0% 複勝率20.0%
4枠【3-0-2-15/20】勝率15.0% 連対率15.0% 複勝率25.0%
5枠【3-2-1-14/20】勝率15.0% 連対率25.0% 複勝率30.0%
6枠【1-1-1-17/20】勝率5.0% 連対率10.0% 複勝率15.0%
7枠【0-1-1-18/20】勝率0.0% 連対率5.0% 複勝率10.0%
8枠【0-2-1-17/20】勝率0.0% 連対率10.0% 複勝率15.0%
※過去10年
枠順別では3~6枠までが計9勝と中目の枠に勝利が集中。特に4枠【3-0-2-15/20】と5枠【3-2-1-14/20】はそれぞれ3勝ずつあげており、複勝率も好成績。この枠に入った馬は注目したいところ。
一方で外枠の7枠【0-1-1-18/20】と8枠【0-2-1-17/20】は苦戦傾向。前述の通りこのコースは、スタート後すぐにコーナーを迎えるため、良いポジションを取りづらい。近2年連続で8枠から2着に好走しているものの、2022年タイトルホルダー（2番人気・9着）や2015年ゴールドシップ（1番人気・8着）などがこの7.8枠から馬券外へ沈んでいる。
◆有馬記念 脚質別成績
逃げ【1-0-3-6/10】勝率10.0% 連対率10.0% 複勝率40.0%
先行【5-3-2-23/33】勝率15.2% 連対率24.2% 複勝率30.3%
差し【2-6-3-52/63】勝率3.2% 連対率12.7% 複勝率17.5%
追込【0-1-2-47/50】勝率0.0% 連対率2.0% 複勝率6.0%
捲り【2-0-0-1/3】勝率66.7% 連対率66.7% 複勝率66.7%
※過去10年
◆有馬記念 上がり3F別成績
1位【4-3-0-6/13】勝率30.8% 連対率53.8% 複勝率53.8%
2位【2-1-1-5/9】勝率22.2% 連対率33.3% 複勝率44.4%
3位【1-2-3-2/8】勝率12.5% 連対率37.5% 複勝率75.0%
4~5位【2-2-3-17/24】勝率8.3% 連対率16.7% 複勝率29.2%
6位以下【1-2-3-98/104】勝率1.0% 連対率2.9% 複勝率5.8%
※過去10年
脚質での中心は「逃げ」と「先行」。特に先行【5-3-2-23/33】は最多5勝など、勝率~複勝率まで高い数字を残している。
一方、追込【0-1-2-47/50】の馬券内は3頭にとどまり不振。捲り【2-0-0-1/3】が3頭中2頭勝利していることからも、4コーナーである程度前のポジションにいなければ好走は難しい。
また、上がり3F1~3位までの馬が計7勝を含む17頭が好走。半数以上がラスト3Fでしっかりと脚を使っており、脚質と合わせると前のポジションから上がりの脚を使える馬が最も好走に近い。
◆有馬記念 年齢別成績
3歳【5-2-3-16/26】勝率19.2% 連対率26.9% 複勝率38.5%
4歳【3-5-1-34/43】勝率7.0% 連対率18.6% 複勝率20.9%
5歳【2-2-5-44/53】勝率3.8% 連対率7.5% 複勝率17.0%
6歳以上【0-1-1-35/37】勝率0.0% 連対率2.7% 複勝率5.4%
※過去10年
年齢別では顕著な傾向が出ており、若ければ若いほど好成績。特に3歳馬【5-2-3-16/26】は昨年のレガレイラなど最多5勝。斤量面での優遇もあり、ミュージアムマイルには追い風のデータだ。
一方で6歳以上【0-1-1-35/37】は馬券内わずか2頭。複勝率も低く、引退レースとなるジャスティンパレスやアルゼンチン共和国杯の勝ち馬ミステリーウェイには危険なデータだ。
◆有馬記念 前走着順別成績
1着【5-2-4-28/39】勝率12.8% 連対率17.9% 複勝率28.2%
2着 【0-2-1-9/12】勝率0.0% 連対率16.7% 複勝率25.0%
3着【2-2-0-18/22】勝率9.1% 連対率18.2% 複勝率18.2%
4~5着【3-1-3-12/19】勝率15.8% 連対率21.1% 複勝率36.8%
6~9着【0-2-2-29/33】勝率0.0% 連対率6.1% 複勝率12.1%
10着以下【0-1-0-33/34】勝率0.0% 連対率2.9% 複勝率2.9%
※過去10年
中心は「前走1着」と「前走4~5着」。前走1着【5-2-4-28/39】は最多5勝と、前走の勢いそのままに好走が目立つ。また、前走4~5着の惜しくも馬券内に入らなかった馬も多く巻き返している。このデータからは、2023年ドウデュース（2番人気・1着）や2024年レガレイラ（5番人気・1着）などが好走しており、勝率~複勝率までそれぞれトップの好成績を残している。
前走着順に関わらず、G2以下のローテーション【1-0-0-22/23】から馬券に絡んだのは2015年ゴールドアクター（8番人気・1着）ただ1頭のみ。G1以外のローテーションからは厳しく、アルゼンチン共和国杯（G2・芝2500m）から挑むミステリーウェイに厳しいデータだ。
有馬記念 2025予想印
木曜 20:00 ごろ公開予定
✍️この記事はいかがでしたか？ 読後のご意見・ご感想をぜひお聞かせください