12月21日(日)に朝日杯フューチュリティステークス(G1)が阪神芝1600mを舞台に行われる。デイリー杯2歳Sをレコードで制したアドマイヤクワッズや新潟2歳Sを圧勝したリアライズシリウスなどが出走する。
本記事では阪神開催過去9年分のデータからレースを分析。本命馬とともに、買い目を展開していく (※予想印と買い目は、12月19日金曜17:00頃に本記事にて更新予定)。
◆朝日杯FS レースの特徴
朝日杯フューチュリティステークスは阪神競馬場・外回りの芝1600mを使用。向正面途中からスタートし、ワンターンでゴールまで駆け抜けるコースレイアウト。
スタートから最初のコーナーまでは約450m。その後外回り3~4コーナーを過ぎるとJRAでは3番目に長い直線473.6mが待ち構える。
直線は残り200m地点から1.8mの急坂を上るタフな構造。前にいた馬がバテることが多く、差し馬が台頭するケースが多いのが特徴だ。
本来は道中のペースが落ち着きやすいコースだが、先週の阪神JF同様に1200mや1400mの速い流れを経験してきた馬が多く出走するため、道中は淀みないペースになりやすい。最後の直線でしっかりと 速い瞬発力 を使えるタイプから狙いたいコースだ。
◆朝日杯FS 枠順別成績
1枠【3-2-0-11/16】勝率18.8% 連対率31.3% 複勝率31.3%
2枠【1-0-3-14/18】勝率5.6% 連対率5.6% 複勝率22.2%
3枠【1-1-1-15/18】勝率5.6% 連対率11.1% 複勝率16.7%
4枠【1-2-2-13/18】勝率5.6% 連対率16.7% 複勝率27.8%
5枠【1-2-1-14/18】勝率5.6% 連対率16.7% 複勝率22.2%
6枠【0-2-0-16/18】勝率0.0% 連対率11.1% 複勝率11.1%
7枠【0-0-2-17/19】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.5%
8枠【2-0-0-19/21】勝率9.5% 連対率9.5% 複勝率9.5%
※阪神開催 過去9年
好成績をあげるのは「1枠」。2020年グレナディアガーズ(7番人気)など最多3勝。勝率~複勝率までトップの好成績を残している。人気薄の好走例もありこの枠は注目したい。
また、最内1枠から大外8枠ともに複数の勝利馬が出ており外枠が不利というわけではないが、複勝率などを見ると1~5枠までが好成績。やはり距離をロスしないある程度の内側の枠から狙いたいところだ。
◆朝日杯FS 脚質別成績
逃げ【0-0-1-8/9】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率11.1%
先行【6-1-2-26/35】勝率17.1% 連対率20.0% 複勝率25.7%
差し【2-6-5-47/60】勝率3.3% 連対率13.3% 複勝率21.7%
追込【1-2-1-38/42】勝率2.4% 連対率7.1% 複勝率9.5%
※阪神開催 過去9年
◆朝日杯FS 上がり3F別成績
1位【3-4-1-3/11】勝率27.3% 連対率63.6% 複勝率72.7%
2位【2-2-0-6/10】勝率20.0% 連対率40.0% 複勝率40.0%
3位【1-1-1-4/7】勝率14.3% 連対率28.6% 複勝率42.9%
4~5位【1-2-2-15/20】勝率5.0% 連対率15.0% 複勝率25.0%
6位以下【2-0-5-91/98】勝率2.0% 連対率2.0% 複勝率7.1%
※阪神開催 過去9年
脚質の中心は「先行」。【6-1-2-26/35】と最多6勝をあげ、勝率~複勝率までトップの成績。好位からの競馬がこのレースでは最も好走できる。
一方、逃げ【0-0-1-8/9】で馬券内に好走したのは2016年ボンセルヴィーソ(12番人気・3着)の1頭のみ。直線で急坂が待ち構えるタフなこのコースで逃げがそのまま残るのは難しい。
また、上がり3Fでは1位【3-4-1-3/11】が好成績。高い連対率・複勝率を残しており、ラスト3Fで圧倒的な末脚を使えるタイプから狙いたいところ。
◆朝日杯FS 前走着順別成績
1着【9-6-7-58/80】勝率11.3% 連対率18.8% 複勝率27.5%
2着【0-2-1-20/23】勝率0.0% 連対率8.7% 複勝率13.0%
3着【0-0-1-9/10】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率10.0%
4~5着【0-0-0-13/13】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
6着以下【0-1-0-19/20】勝率0.0% 連対率5.0% 複勝率5.0%
※阪神開催 過去9年
このレースにおいて最も重要なのは前走の着順。「前走1着」が過去9年全てで勝利。また馬券内27頭中22頭がこのデータと、8割近い馬が前走でしっかりと勝ち切っている。
また前走1着の中でも、重賞(G2・G3)に限ると【5-5-3-12/25】とほぼ半数が好走。前走重賞1着の実績はこの舞台でも評価は揺るがない。
◆朝日杯FS キャリア数別成績
1戦【1-0-2-3/6】勝率16.7% 連対率16.7% 複勝率50.0%
2戦 【5-5-3-31/44】勝率11.4% 連対率22.7% 複勝率29.5%
3戦【2-4-1-37/44】勝率4.5% 連対率13.6% 複勝率15.9%
4戦【1-0-3-26/30】勝率3.3% 連対率3.3% 複勝率13.3%
5戦以上【0-0-0-22/22】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%
※阪神開催 過去9年
出走総数の違いはあれど、これまで経験したキャリア(レース数)が少なければ少ないほど好成績。特にこれまで2戦 【5-5-3-31/44】は最多5勝と圧倒的。中でも新馬戦→重賞は【4-3-1-11/20】と王道のローテーション、少ないキャリアで残したポテンシャルはこの舞台でも十分通用する。
またこれまで5戦以上【0-0-0-22/22】のキャリアを経験している馬は22頭全て馬券外。京王杯2歳Sを制しこのレースへ挑むダイヤモンドノットには危険なデータがのしかかる。
◆朝日杯FS 2025予想印
金曜 17:00 ごろ公開予定
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