【菊花賞2025予想】ロングスパート勝負で“折り合い”と“瞬発力”がカギ! データや適性から導く本命馬は!?

加藤雅大 Masahiro Kato

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10月26日(日)に牡馬クラシック三冠最終戦、菊花賞(G1)が京都芝3000mを舞台に行われる。日本ダービー3着のショウヘイや前哨戦の神戸新聞杯を制したエリキング、キャリア4戦3勝のエネルジコなどが出走する。

本記事では京都開催過去8年分のデータからレースを分析。本命馬とともに、買い目を展開していく。

◆菊花賞 レースの特徴

菊花賞は京都外回りコースである、芝3000mを使用。向正面の真ん中からスタートし、1周半6つのコーナーを回るコースレイアウト。

出走する全ての馬がこれまでに3000mの距離を走ったことがないだけに、道中はゆったりとしたペースになりやすい。2周目3コーナーから一気にペースアップし、4F近くに及ぶロングスパート勝負となる。

道中の 「折り合い」 と、ロングスパート勝負に対応できる 「瞬発力」 が求められるレースだ。

◆菊花賞 脚質別成績

逃げ【1-0-0-10/11】勝率9.1% 連対率9.1% 複勝率9.1%

先行【2-2-4-22/30】勝率6.7% 連対率13.3% 複勝率26.7%

差し【5-6-3-50/64】勝率7.8% 連対率17.2% 複勝率21.9%

追込【0-0-1-36/37】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率2.7%

捲り【0-0-0-1/1】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率0.0%

※京都開催 過去8年

脚質別で好成績を残すのは「先行」と「差し」。逃げ・追込といった極端な脚質は好走例が少なく、逃げは2023年1着のドゥレッツァ、追込は2020年3着のサトノフラッグのみ。

道中でしっかりと脚を溜めつつ、ある程度動けるポジションを取れることも重要。長距離戦とはいえ、大幅に出遅れて後方一気に賭けるタイプは割引が必要だ。

◆菊花賞 上がり3F別成績

1位【5-3-1-4/13】勝率38.5% 連対率61.5% 複勝率69.2%

2位【1-3-1-3/8】勝率12.5% 連対率50.0% 複勝率62.5%

3位【2-0-2-5/9】勝率22.2% 連対率22.2% 複勝率44.4%

4~5位【0-2-3-8/13】勝率0.0% 連対率15.4% 複勝率38.5%

6位~【0-0-1-99/100】勝率0.0% 連対率0.0% 複勝率1.0%

※京都開催 過去8年

過去8年の勝ち馬はすべて上がり3F1~3位以内。つまり、終いの瞬発力は勝利への”絶対条件”といえる。

京都3000mはスローペースからのロングスパートになりやすく、残り4F付近でどれだけ脚を温存できるかがカギ。実際、上がり3F 6位以下で馬券に絡んだのは2024年3着のアドマイヤテラしかいない。

菊花賞で好走するには、最後まで確実に脚を使える瞬発力が求められる。

◆菊花賞 4角位置別成績

4角

10番手以内【8-7-7-65/87】勝率9.2% 連対率17.2% 複勝率25.3%

11番手以下【0-1-1-54/56】勝率0.0% 連対率1.8% 複勝率3.6%

※京都開催 過去8年

京都開催の過去8年で4角11番手以下から馬券に絡んだのはわずか2頭。2024年1番人気ダノンデサイルや2023年3番人気サトノグランツ、2019年2番人気ニシノデイジーなどが道中ポジション後ろのまま、馬券外へ沈んでいる。菊花賞は上がりの瞬発力が重要とはいえ、後ろの位置すぎても届かないというのが特徴。

ある程度の位置から瞬発力を繰り出すことのできるタイプから狙っていきたい。

菊花賞2025予想

本命⑮ エリキング

前哨戦の神戸新聞杯(G2・阪神芝2400m)では【前後半5F 62.6-57.7】と、道中スローの流れから上がり3F32.3秒をマーク。菊花賞を意識した中、課題だった折り合い面もこなし、好パフォーマンスで勝ち切ってみせた。

春のクラシック2戦はいずれも骨折の影響もあり、不完全燃焼。それだけに秋初戦での走りは、心身両面での成長を感じさせるものだった。

さらに関西圏ではこれまで3戦3勝。引き続き関西での舞台は間違いなくプラス材料。春の二冠を制したミュージアムマイル、クロワデュノールの両雄が不在のここは、絶好のタイトル奪取のチャンス。3000mの距離は未知数ではあるものの、前哨戦で見せたパフォーマンスを高く評価した。

対抗⑫ゲルチュタール

春のクラシックは賞金を確保できず未出走となったが、夏場以降に力をつけ、下級条件を2連勝してオープン入り。勢いそのままにクラシックの大舞台へと挑む。

この馬が勝利した日本海S(3勝クラス・新潟芝2200m)からの臨戦過程は、2023年1着ドゥレッツァ、2024年2着ヘデントールと近2年連続で好走馬を輩出している好ローテ。菊花賞へのステップとしても非常に相性が良い。

鞍上の坂井瑠星騎手とは4戦4勝で相性抜群。圧倒的な決め手はないものの、好位から確実に伸びるタイプ。道中の折り合いも問題なく、どの競馬場でも安定した走りを見せている。トリッキーな京都競馬場は初出走となるが、大きく崩れるイメージはない。

菊花賞2025の印

◎⑮エリキング

〇⑫ゲルチュタール

▲⑨エネルジコ

☆②アマキヒ

△⑤、⑥、⑦、⑧、⑱

菊花賞2025の買い目

  • 馬単⑮ー②⑤⑥⑦⑧⑨⑫⑱(8点)
  • 3連複⑫ー⑮ー②⑤⑥⑦⑧⑨⑱(7点)

計15点で勝負。

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