夏競馬で大きな存在感を放っているのが、短期免許で来日中のR.キング騎手だ。初週の函館2歳Sではエイシンディードで勝利を飾り、先週は関屋記念をカナテープで制覇。2週連続での重賞制覇という快進撃を見せている。
今年2月にはフェブラリーSをコスタノヴァで制し、G1のビッグタイトルを獲得。その騎乗ぶりにSNSでは『キング姐さん』や『キングネキ』の愛称でも親しまれ、すでに日本の競馬ファンにはお馴染みの存在。
今年はすでに重賞4勝と外国人騎手としても異例の活躍ぶり。まさに、この夏最も注目すべきジョッキーの一人だ。
フェブラリーSで女性騎手初のJRA平地G1制覇
R.キング騎手はイギリス生まれ。現在はオーストラリアを拠点に活動しており、今年のシドニーCなど豪G1・計6勝をあげている。
日本での初騎乗は2023年のワールドオールスタージョッキーズ。そこでJRA初白星をあげると、55ポイントを稼ぎ、岩田望来騎手に次ぐ2位と好成績を残した。翌2024年から短期免許を取得。今年2月にはフェブラリーSをコスタノヴァで制し、女性騎手として初のJRA平地G1制覇という偉業を達成している。
1番人気の騎乗では驚異の回収率を記録
R.キング騎手の魅力は、その安定感だ。
2023年以降、R.キング騎手が騎乗したJRAでの1番人気騎乗時の成績は【13-7-4-8】。単勝回収率は118%、複勝回収率は108%を記録。一般的に1番人気の単勝、複勝回収率はともに80%前後となっており、この数字は異常な成績。人気馬を人気通りに走らせる力に優れ、最も信頼を置ける騎手だ。
堀厩舎では主戦級の厚い信頼
今年の日本滞在では堀宣行厩舎の管理馬に騎乗することが多く、同厩舎があげた今年の22勝のうち最多7勝をR.キング騎手が挙げている。また騎乗数は同厩舎で最多38鞍を記録。短期免許で来日の外国人騎手ながら、主戦級の厚い信頼を受けている。
またR.キング騎手×堀厩舎×1番人気の組み合わせは【5-3-2-0】。複勝率は驚異の100%を記録しており、まさに人気馬を確実に好走へ導くジョッキーとしての評価は揺るぎない。
この夏競馬の大一番、札幌記念では同厩舎のシュトルーヴェに騎乗を予定。自身も3勝クラスでコンビを組み勝利へ導いているだけに、陣営のムードも高い。
今週末のクイーンSではレーゼドラマに騎乗
今週末は札幌競馬場にて行われるクイーンSで、レーゼドラマに騎乗予定。初コンビの同馬で3週連続の重賞制覇に挑む。
夏競馬参戦となった今回の短期免許は8月18日(月)まで。残り3週あまりの騎乗期間でどこまで勝ち星とインパクトを残すのか。キング姐さんの勢いは、まだまだ止まらない。
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