【随時更新】2025年プロ志望届 高校生提出者一覧|2025年ドラフト

阿部泰斉 Taisei Abe

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Jiji Press

ドラフト1位候補の健大高崎・石垣


9月1日、2025年度プロ志望届提出者の公示が日本高野連の公式サイトで始まった。

2024年は高校生から159人が同届を提出。ドラフト本番では、花咲徳栄の石塚裕惺内野手が巨人と西武から1位指名を受ける(抽選で巨人が交渉権獲得)など、55人が指名(支配下22人、育成枠33人)された。

今年は健大高崎の剛腕・石垣元気投手の1位指名が有力視されているが、果たして。

ここでは高校生のプロ志望届提出者を随時更新していく。


9月3日公示プロ志望届提出者

市船橋(千葉)松原若嗣内野手

甲子園にも出場した巧打の左打者。身長169センチ、体重74キロ。右投げ左打ち。

目線のブレが小さい打撃フォームが特徴で、コンタクト技術に長けている巧打者。

今夏千葉大会では主に5番打者として活躍し、23打数9安打11打点。打率.391と高い数字をマークした。今夏千葉県大会4回戦の千葉明徳戦で右翼席へ本塁打を放った。

川和(神奈川)濱岡蒼太投手

神奈川屈伸の公立進学校に現れた快速左腕。左投げ左打ち。

ユニフォームの上からでも分かる分厚い下半身から、140キロ台の重い直球と曲がり幅の大きいスライダーをコースに投げ分ける。セットポジションから足を二度上げる二段モーションが特徴だ。

今夏北海道で行われたLIGA Summer Campに参加し、146キロをエスコンフィールドでマーク。現時点での完成度も高いが、将来性抜群の投手だ。

高岡商(富山)岡田一桜投手

富山を代表する右打者キラー。同校の今夏富山大会準優勝に貢献した左腕だ。身長178センチ、体重75キロ。左投げ左打ち。

武器は投球術。140キロ台の直球を軸に、右打者の外角に決まるチェンジアップは空振りを奪える抜群のコンビネーションだ。

一方で、今夏準々決勝の富山商戦では左打者に対する制球に苦労する一面も見られた。課題を持ちつつも、将来性豊かな左腕と言える。

大垣北(岐阜)坪眞都投手

岐阜屈指の公立進学校に現れたダイヤの原石。身長177センチ、体重71キロ(夏時点)。右投げ左打ち。

最速149キロ。躍動感のあるフォームから、球威十分の直球を投げ込む。縦に大きく曲がる変化球も武器の一つで、直球とのコンビネーションで封じ込める。

今夏は岐阜大会で8強入りに貢献。全4試合に登板し、25回2/3で与四死球18。やや制球力に課題を残すが、将来性抜群の投手だ。

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2025年プロ志望届提出者 高校生一覧

◎はU18日本代表選出選手。〇は甲子園出場選手。▲はU18日本代表候補合宿選出選手。
※空欄は判明次第更新

選手名高校名守備位置利き腕
窪田洋祐〇▲札幌日大(北海道)投手・外野手右投げ右打ち
中山優人水戸啓明(茨城)投手右投げ左打ち
篠塚大地関東学園大付(群馬)捕手右投げ右打ち
森川嵩広光英VERITAS(千葉)捕手右投げ左打ち
松原若嗣市船橋(千葉)内野手右投げ左打ち
濱岡蒼太川和(神奈川)投手左投げ左打ち
石川大峨〇掛川西(静岡)内野手右投げ右打ち
山本敢生静岡商(静岡)投手右投げ右打ち
平野詠士新発田農(新潟)外野手右投げ右打ち
池田栞太関根学園(新潟)捕手右投げ右打ち
山田蓮関根学園(新潟)外野手左投げ左打ち
岡田一桜高岡商(富山)投手左投げ左打ち
坪眞都大垣北(岐阜)投手右投げ左打ち
西川篤夢神村学園伊賀(三重)内野手・投手右投げ左打ち

那須皓太朗

武田(広島)内野手右投げ両打ち
桂健斗坂出(香川)捕手右投げ右打ち
藤川敦也▲(※2)延岡学園(宮崎)投手右投げ右打ち
伊藤大晟れいめい(鹿児島)投手左投げ左打ち

※2:藤川は春季大会参加のため、合宿には不参加。


9月2日公示プロ志望届提出者

水戸敬明(茨城)中山優人投手

茨城のミスター・パーフェクト。身長181センチ、体重65キロ。右投げ左打ち。

無駄のないコンパクトなフォームから最速146キロの直球を制球良く投げ込む。変化球もチェンジアップやフォーク、縦のスライダーなど空振りを奪える落ちる球を持っており、三振を積み重ねることができる。

今夏の茨城大会準々決勝では少なくとも9球団のスカウトが見守る中、過去に甲子園出場経験のある水城を相手に完全試合を達成。9回無安打14奪三振と圧巻の投球をみせた。

身体はまだ細身で、技術とともに成長の余地を残す。大化けの期待を匂わせる右腕だ。

新発田農(新潟)平野詠士外野手

同校のチャンスメーカー。右投げ右打ち。

今夏の新潟大会では主に1番打者としてチームをけん引。13打数4安打で打率.307。上位として十分な活躍をみせた。

昨秋、今春とチームは県8強入り。今夏は4回戦で新潟産大付に敗れた。

関根学園(新潟)池田栞太捕手

強肩強打の扇の要。身長185センチ、体重91キロ(夏時点)。右投げ右打ち。

最大の武器は自身も自慢の肩。二塁送球は1秒8台とバズーカのような送球を投げ込み、幾度となく盗塁を阻止してきた。

春の新潟大会では2本塁打を放つなど、長打力も武器のひとつ。今夏も19打数7安打で打率.368をマークした。

関根学園(新潟)山田蓮外野手

強靭な筋肉を誇る同校の4番打者。身長176センチ、体重84キロ(夏時点)。左投げ左打ち。

兄に現オイシックス新潟の山田龍青内野手を持つ。

坂出(香川)桂健斗捕手

強肩が武器の捕手。右投げ右打ち。

24年秋に行われた徳島県選抜対香川県選抜の交流戦では、香川県選抜の一員としてメンバー入りを果たした。

特徴は肩。捕球から送球へのリズムはそこまで速くないが、大砲で撃たれたかの様な送球を制球良く二塁へ放つ。

坂出では1年夏からメンバー入り。同秋から正捕手の座を奪うと、2年夏からは1番・捕手としてチームをけん引。今春香川県大会では14打数5安打と打率.357の活躍で8強入りを果たした。

まだまだ荒削りの選手。育てれば磨く原石だ。


9月1日公示プロ志望届提出者

札幌日大(北海道)窪田洋祐投手 

今春に行われたU18日本代表候補合宿にも選出された注目の投打二刀流。身長186センチ・体重88キロ(当時)と、恵まれた体格の持ち主だ。右投げ右打ち。

 

投手としては、今夏南北海道大会決勝戦で148キロをマークするなど、角度のある力強い直球が武器。

 

野手としてもスイングスピードが速く、左右に飛距離のある打球を放つ広角打法の選手だ。昨夏甲子園では2年生ながら4番としてチームをけん引した。

関東学園大付(群馬)篠塚大地捕手

高校通算本塁打30本超のパワーヒッター。身長182センチ、体重86キロ(夏時点)。右投げ右打ち。

 

今夏群馬大会は初戦敗退も、4番捕手で先発出場すると第2打席で変化球を左翼席へ運ぶ本塁打を放った。

光英VERITAS(千葉)森川嵩広捕手

同校では下級生時代から3番捕手でスタメン入り。がっちりとした体格の持ち主で、右投げ左打ち。

 

今夏の千葉大会は2回戦で市船橋(甲子園出場)に敗退も、最終打席で逆方向の左中間へ適時二塁打を放つなど2安打の活躍をみせた。

 


掛川西(静岡)石川大峨内野手

筋肉質な身体から繰り出される長打力が自慢のパワーヒッター。身長187センチ、体重89キロ(夏時点)の大型内野手。右投げ右打ち。

 

昨夏甲子園では2年生ながらスタメン入り。1回戦の日本航空戦では7番一塁で先発出場すると、4打数2安打2打点の活躍で勝利に貢献した。

 

今夏は背番号「5」を背負いながらも、大会前に負傷した影響で出場わずか1打席。4回戦の御殿場西戦・7回に代打で出場し、捕邪飛に倒れていた。

静岡商 山本敢生(かんう)投手

同校では1年生からメンバー入りを果たした。右投げ右打ち。

 

180センチを超える身長から、140キロ台の直球に多彩な変化球を組み合わせる。完成はまだまだ先で、伸びしろが十分だ。

 

今夏は計14回を投げ、8奪三振6失点(自責は3)。野手としても全4試合で安打をマークした。

神村学園伊賀(三重) 西川篤夢内野手

甲子園未出場ながら、プロから注目される逸材。身長は180センチ超え、高い身体能力を兼ね備える。右投げ左打ち。

 

俊足巧打のヒットメーカー。身体は細身だが、俊足を活かすために低い打球を左右に打ち分ける。今夏の三重大会は全3試合で10打数4安打。四死球も4つ選ぶなど、選球眼の良さも武器の一つだ。

 

投手としても力強い直球を持つ。将来性抜群の選手だ。

武田(広島) 那須皓太朗内野手

身長190センチ、体重92キロ(夏時点)の超大型内野手。右投げ両打ち。

 

今夏は広島県大会1回戦敗退も、1番遊撃手で先発出場。3打数無安打1死球の結果だった。

 

8月に北海道行われた高校3年生を対象とする個人参加型のリーグ戦、LIGA Summer Campにも参加した。

延岡学園(宮崎)藤川敦也投手

今春に行われたU18日本代表候補合宿にも選出(春季大会参加のため不参加)された宮崎屈指の右腕。身長184センチ、体重90キロ(春時点)。右投げ右打ち。

 

最速153キロの直球が持ち味。その153キロを2年6月時にマークするなど、非常に高い完成度を誇る。変化球もスライダー、カーブなどを持ち、緩急自在の投球術を誇る。

 

今夏の宮崎大会は準々決勝で敗退。同試合では4番・投手で先発出場し、7回2/3を6安打8奪三振2失点(自責は0)。打者としても上記の通り主砲としてチームをけん引し、全3試合で12打数4安打5打点と活躍した。

れいめい(鹿児島)伊藤大晟投手

今夏同校を45年ぶりの決勝進出に導いた立役者。身長174センチ、体重74キロ。左投げ左打ち。

 

140キロ台後半の直球にスライダー、チェンジアップ、カーブを組み合わせる。それぞれの球種を内、外ギリギリに投げ分ける技術を持ち、与四球も多いが相手の打者に的を絞らせない投球術を誇る。

 

今夏は4試合に先発。計36回で35奪三振と高い奪三振率を誇る。決勝戦こそ疲労から6回10失点(自責6)と力尽きたが、それまでの3試合は全完投で7失点(自責4)。ゲームメイクできる貴重な左腕だ。


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阿部泰斉 Taisei Abe

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。法大を卒業後、スポーツ新聞社に就職。アマチュア野球、競馬の担当を経て2024年に退職。現在はお笑い芸人として日々鍛錬を積んでいる。新聞社時代、野球担当では高校までの野球部経験を活かして甲子園取材を経験。競馬担当では美浦トレーニングセンターでの日々の調教から、競馬場でのレース取材まで幅広く担当。結果を出す馬の特徴を研究した。