現地時間5月27日、F1（フォーミュラ1）世界選手権2023年第7戦モナコGPの予選が行われ、マックス・フェルスタッペンがフェルナンド・アロンソとのトップ争いを制してポールポジションを飾った。
本記事では、異例のバトルが展開された予選の結果や決勝スターティンググリッド、PU/GBアップデート状況、現地天気予報。さらに今ならDAZNでお得にF1を観る方法を紹介する。
2023年のモナコGPが予選の結果で終わったとしたら、それはそれで価値があることだろう。マックス・フェルスタッペン（レッドブル）とフェルナンド・アロンソ（アストンマーチン）による激しいポールポジション争いは、記憶に残るバトルとなりファンを喜ばせた。
結果、フェルスタッペンとアロンソのベストラップの差はわずか+0.084となり、異例の接戦を制した現世界王者がポールポジションを獲得した。
一方、フェラーリのシャルル・ルクレールは3番手スタートのはずだったが、Q3でランド・ノリス（マクラーレン）への進路妨害があり、公聴会でチームからのトラフィック警告がなかったことが判明。ルクレール自身に過失はなかったが3グリッド降格罰が決まり、6番手スタートに。そのため、エステバン・オコン（アルピーヌ）が3番手、カルロス・サインツ（フェラーリ）が4番手にジャンプアップした。
A closer look at the incident between Norris and Leclerc in the tunnel 👀#MonacoGP #F1 pic.twitter.com/uxp1jIRhq1
— Formula 1 (@F1) May 27, 2023
また、この土曜は『チェコ』セルジオ・ペレス（レッドブル）にとっては最悪の結果となり、2回目のフライングラップでウォールクラッシュに見舞われ、最後尾からのスタートとなってしまった。
2023年F1モナコGPの予選結果（含むペナルティ）を反映した決勝スターティンググリッド、現地天気予報は以下となる。
2023年F1モナコGP：予選タイム・決勝スターティンググリッド
| 順位 | ドライバー | 最終タイム |
| 1 | マックス・フェルスタッペン（レッドブル） | 1分11秒553 |
| 2 | フェルナンド・アロンソ（アストンマーティン） | 1分11秒654 |
| 3 | エステバン・オコン（アルピーヌ） | 1分11秒725 |
| 4 | カルロス・サインツ（フェラーリ） | 1分11秒735 |
| 5 | ルイス・ハミルトン（メルセデス） | 1分11秒759 |
| 6 | シャルル・ルクレール（フェラーリ）(Pe) | 1分11秒706 |
| 7 | ピエール・ガスリー（アルピーヌ） | 1分11秒933 |
| 8 | ジョージ・ラッセル（メルセデス） | 1分11秒964 |
| 9 | 角田裕毅（アルファタウリ） | 1分12秒254 |
| 10 | ランド・ノリス (マクラーレン) | 1分13秒244 |
| 11** | オスカー・ピアストリ (マクラーレン) | 1分12秒395 |
| 12** | ニック・デ・フリース (アルファタウリ) | 1分12秒428 |
| 13** | アレックス・アルボン（ウィリアムズ） | 1分12秒527 |
| 14** | ランス・ストロール（アストンマーチン） | 1分12秒623 |
| 15** | バルテリ・ボッタス（アルファロメオ） | 1分12秒625 |
| 16*** | ローガン・サージェント (ウィリアムズ) | 1分13秒113 |
| 17*** | ケビン・マグヌッセン（ハース） | 1分13秒270 |
| 18*** | ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース） | 1分13秒279 |
| 19*** | 周冠宇（アルファロメオ） | 1分13秒523 |
| 20*** | セルジオ・ペレス（レッドブル） | 1分13秒850 |
※：** Q2敗退｜***Q3敗退
※：(Pe) 予選は3位だったが、ランド・ノリスへの進路妨害により3グリッド降格罰
2023年F1モナコGPでポールポジションを獲得したのは誰？
2023年のF1モナコGPのポールポジションは、1分11秒553のタイムでレッドブルのマックス・フェルスタッペンが獲得した。
若きオランダの世界王者は、最後のQ3アタックでアロンソらライバルたちを振り切り、F1キャリアで通算23回目、さらに自身初のモンテカルロでのポールポジション獲得を成し遂げた。
モンテカルロ市街地コースは、公道サーキットであるがゆえに車道幅が狭く、オーバーテイクが非常に困難なコースとして知られる。日曜日の決勝では、フェルスタッペンがスリリングなモナコのサーキットで勝利するチャンスを得た。
最新PU/GBアップデート・グリッド降格ペナルティ
現地土曜日予選終了段階のFIA公開ドキュメント（Decision Documents）で通知（テクニカルデリゲイトリポート）されたパワーユニット（PU）およびギアボックス（GB）のアップデート（交換）状況をまとめた。
■モナコGPパワーユニットアップデートリスト
今季の年間PU規定交換基数は、ICE（内燃エンジン）、TC（ターボチャージャー）、MGU-H（熱エネルギー回生システム）、MGU-K（運動エネルギー回生システム）が各3基だったが、第4戦アゼルバイジャンGPから4基に変更。CE（コントロールエレクトロニクス）、ES（エナジーストア＝バッテリー）は各2基、EX（エキゾーストシステム）は8基。最初の規定数超過で10グリッド降格、以降1基ごとに5グリッド降格（積算）。
表内の各交換回数横の（）内はモナコGP開幕前時点の回数。回数横の「△」は規定数到達（リーチ）、「✕」は規定数超過。並び順はFIA公開ドキュメントに倣っている。
モナコGP決勝前のPU更新状況は以下となる。ペナルティを受けたものはいなかった。
| ドライバー | ICE(4) | TC(4) | MGU-H(4) | MGU-K(4) | ES(2) | CE(2) | EX(8) |
| マックス・フェルスタッペン（レッドブル） | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 2 |
| セルジオ・ペレス（レッドブル） | 1 | 1 | 1 | 1 | 3✕ | 3✕ | 2 |
| シャルル・ルクレール（フェラーリ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 3✕ | 3(2) |
| カルロス・サインツ（フェラーリ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 3(2) |
| ジョージ・ラッセル（メルセデス） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 3 |
| ルイス・ハミルトン（メルセデス） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 3 |
| エステバン・オコン（アルピーヌ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3 |
| ピエール・ガスリー（アルピーヌ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3 |
| オスカー・ピアストリ（マクラーレン） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 3 |
| ランド・ノリス（マクラーレン） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 4 |
| バルテリ・ボッタス（アルファロメオ） | 2 | 2(1) | 2(1) | 2(1) | 1 | 1 | 3(2) |
| 周冠宇（アルファロメオ） | 2 | 2(1) | 2(1) | 2(1) | 1 | 1 | 2 |
| ランス・ストロール（アストンマーチン） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 3 |
| フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3 |
| ケビン・マグヌッセン（ハース） | 2 | 2 | 2 | 2(1) | 1 | 1 | 3(2) |
| ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3(2) |
| ニック・デ・フリース（アルファタウリ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 2△ | 2 |
| 角田裕毅（アルファタウリ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 |
| アレックス・アルボン（ウィリアムズ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 2△ | 2△ | 3 |
| ローガン・サージェント（ウィリアムズ） | 2 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 3 |
■モナコGPギアボックスアップデートリスト
ギアボックス関連（RNCs）では、GBX C&C（ギアボックスケースおよびカセット）とGBX DL（ギアボックスドライブラインおよびギアチェンジ/補助コンポーネント）のそれぞれ年間交換規定数は4回、リストに載らないRNCs管理外のパーツ交換は4回まで。
以下、モナコGP決勝前のGB更新状況となる。ペナルティを受けたものはいなかった。
| ドライバー | GBX C&C(4) | GBX DL(4) |
| マックス・フェルスタッペン（レッドブル） | 3△ | 3△ |
| セルジオ・ペレス（レッドブル） | 2 | 2 |
| シャルル・ルクレール（フェラーリ） | 2 | 2 |
| カルロス・サインツ（フェラーリ） | 2 | 2 |
| ジョージ・ラッセル（メルセデス） | 2 | 2 |
| ルイス・ハミルトン（メルセデス） | 2 | 2 |
| エステバン・オコン（アルピーヌ） | 2 | 2 |
| ピエール・ガスリー（アルピーヌ） | 3△ | 3△ |
| オスカー・ピアストリ（マクラーレン） | 1 | 1 |
| ランド・ノリス（マクラーレン） | 1 | 1 |
| バルテリ・ボッタス（アルファロメオ） | 1 | 1 |
| 周冠宇（アルファロメオ） | 1 | 1 |
| ランス・ストロール（アストンマーチン） | 2 | 2 |
| フェルナンド・アロンソ（アストンマーチン） | 2 | 2 |
| ケビン・マグヌッセン（ハース） | 3(2)△ | 3(2)△ |
| ニコ・ヒュルケンベルグ（ハース） | 2 | 2 |
| ニック・デ・フリース（アルファタウリ） | 2 | 2 |
| 角田裕毅（アルファタウリ） | 2 | 2 |
| アレックス・アルボン（ウィリアムズ） | 2 | 2 |
| ローガン・サージェント（ウィリアムズ） | 2 | 2 |
RNCs管理外のパーツ交換：ボッタス（2度目）
モンテカルロ市街地コース周辺の天気予報は？
前節エミリア・ロマーニャGPは豪雨により取りやめとなったが、モナコGPも歴史的に大雨に晒された年が何度かある。
今年の決勝レースが行われる現地時間5月28日15:00～17:00の天気は、気温22～23℃でかなりの曇り空となり、小雨～にわか雨の予報。雨量自体は0.2mm/hとなっており影響は少なそうだが、低速コースであることも加味するとタイヤ温度に関しては不安なコンディションになるかもしれない。
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第7戦モナコGP決勝はいつ始まる？ 配信・放送は？
- モナコGP決勝：日本時間5月28日（日）22:00～
- フジテレビNEXT/フジテレビNEXTsmart（21:10～）
- DAZN（21:10～）
日本からは時差7時間となっており、プライム帯の視聴になる。日本国内向けのF1中継は、フジテレビNEXT/フジテレビNEXTsmart（CS放送/ネット配信）、DAZN（ネット配信）で有料視聴できる。フジテレビNEXTは再放送、フジテレビNEXTsmart・DAZNでは見逃し配信もあるため、ネタバレを回避しつつ、上手に利用しよう。
2023年シーズンも随時更新！
スポーティングニュース日本語版では、2023年も放送配信予定に加え、英語記事だけでなく、F1人気が高い欧州の空気感を伝える本誌スペイン語記事の翻訳版など随時更新する予定だ。
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※本記事はスペイン語記事を翻訳し、日本向けの情報を加えた編集記事となる。