11月10日(現地9日)に行われたF1(フォーミュラ1)の2025年シーズン第21戦、ブラジルGP(グランプリ)の決勝で、レッドブルのマックス・フェルスタッペンが驚異的な挽回劇を見せた。
前日の予選でQ1敗退というまさかの結果に終わったフェルスタッペンは、決勝でセッティングを変更し、パワーユニットを交換した。このため、ピットレーンからのスタートとなり、さらにレース序盤でパンクにも見舞われる。
しかし、早い段階でピットストップが逆に奏功し、さらに果敢なオーバーテイクで、フェルスタッペンは次々と順位を上げる。一時はレースリーダーにも立ち、最終的には3位フィニッシュ。キミ・アントネッリ(メルセデス)の好走で2位浮上はならなかったが、見事に表彰台に立った。
The Interlagos crowd erupts as Max Verstappen climbs into the podium places #F1 #BrazilGP pic.twitter.com/UmYlXxnCMD
— Formula 1 (@F1) November 9, 2025
フェルスタッペンは昨季、ブラジルGPで17位スタートから優勝という快挙を成し遂げた。2シーズン続けての驚異の追い上げに、アントネッリの母国イタリアの大手紙『Gazzetta dello Sport』も賛辞を寄せている。
同紙は採点記事でフェルスタッペンに優勝したランド・ノリス(マクラーレン)やアントネッリと同じ8.5点をつけ(10点満点)、「またも異星人のごとき追撃」と称賛した。
「最後方からスタートし、パンクがあったにもかかわらず、3位まで見事なかたちで浮上。怪物だ。いつもの闘志、速さ、そしてオーバーテイクショー。ただ、アントネッリに扉を閉ざされた」
フェルスタッペンはドライバーズランキングで、2位オスカー・ピアストリ(マクラーレン)との差を25ポイントとした。首位ノリスとの差は49ポイントとなっている。
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