元レッドブルのチーム代表クリスチャン・ホーナーが正式にチームを離れることになった。一方で、数千万ポンド規模の和解金で合意したとの報道もあり、その詳細については憶測が飛び交っている。
『BBCスポーツ』によれば、今回の合意は約2カ月にわたって続いた退任条件交渉に終止符を打つものだという。
51歳のホーナーは、20年間チームを率いた後、今年7月に解任。今回の和解金はF1史上でも屈指の巨額とされている。
Red Bull Racing have announced that team boss and CEO Christian Horner will leave the team today. pic.twitter.com/NNnT5ffk1l
— Sky Sports F1 (@SkySportsF1) September 22, 2025
金額については様々な憶測が飛び交っているものの、『BBCスポーツ』はその額が5200万ポンド(1ポンド199円換算で約103億7200万円)に上ると報じており、長年の功績を物語るものだとしている。
これにより、ホーナーはレッドブルでのキャリアに正式に幕を下ろすことになった。チーム代表として在任中に、ドライバーズタイトル8回、コンストラクターズタイトル6回という輝かしい実績を築いた。
スポーツ史に残る巨額の支払い
クリスチャン・ホーナーが手にした5200万ポンド(約103億円超)の和解金は、スポーツ史に残る巨額のひとつといえる。
F1で直接比較できる事例は少ないものの、その規模はサッカー界の名将たちの退職金をも大きく上回る。
ジョゼ・モウリーニョはキャリアを通じて総額1億800万ポンド(約215億4100万円)以上の退職金を受け取っているとされるが、単発で最も大きかったのは2007年にチェルシーから支払われた2450万ポンド(約48億8600万円)だったと伝えられている。ホーナーの受け取った金額は、その倍以上にあたる。

また、2018年にアントニオ・コンテがチェルシーから受け取った2620万ポンド(約52億2500万円)も、当時サッカー界における単発の退職金記録とされている。
今回の驚くべき支払いの規模は、ホーナーがレッドブルにとっていかに重要な存在であったか、そして契約を打ち切るために同社がどれほどの巨額を投じる覚悟を持っていたかを如実に示している。
原文:Christian Horner's shocking Red Bull payoff figure revealed
翻訳・編集:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)
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