上層部からの指摘に、ドライバーたちは何を思っただろうか。
11月9日(現地8日)に行われたF1(フォーミュラ1)の2025年シーズン第21戦、ブラジルGP(グランプリ)の決勝で、フェラーリの2台は苦戦を強いられた。
3番手スタートだったシャルル・ルクレールは、オスカー・ピアストリ(マクラーレン)とキミ・アントネッリ(メルセデス)とスリーワイドになった際、ライバルたちが接触したことに巻き込まれるかたちでアントネッリと衝突。わずか5周を走っただけでリタイアを余儀なくされている。
一方、ルイス・ハミルトンは1週目からカルロス・サインツ(ウィリアムズ)、そしてフランコ・コラピント(アルピーヌ)と接触。フロントウイングにダメージを負うと、ピットインしてレースを続けたものの、その後タイムペナルティーも科され、最終的には37周でリタイアとなった。
1年以上GP優勝がないフェラーリは、コンストラクターズランクで4位に転落。イタリア『Sky Sport』によると、オーナーのジョン・エルカンは、ブラジルGPは「大きな失望だった」と嘆いている。
エルカンはメカニックやエンジニアの仕事を評価しつつ、「ドライバーたちがおしゃべりを減らし、ドライブに集中することが大切なのは確かだ。まだ大事なレースが残っており、2位となることは不可能でないからね」と話した。
「バーレーンではWEC(世界耐久選手権)のタイトルを勝ち取った。団結しているときのフェラーリは結果を残すんだ」
苦言ととれるコメントに、ルクレールとハミルトンはどう反応したのか。『Gazzetta dello Sport』紙は、両ドライバーのソーシャルメディアでの投稿を紹介した。
ルクレールは「サンパウロでは非常に難しい週末となった」と話している。
「ここから上り坂だけど、残り3レースでの状況挽回に役立つのが団結しかないことは明らかだ。いつものように、僕らは全力を尽くす」
A very difficult weekend in São Paulo. Disappointing to come back home with nearly no points at all for the team in what is a critical moment of the season to fight for the 2nd place in the constructors championship. It’s uphill from now and it’s clear that only unity can help us… pic.twitter.com/tJjOBWmGfL
— Charles Leclerc (@Charles_Leclerc) November 10, 2025
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一方、ハミルトンは「僕らが望んだレースにはならなかった。悔しいよ。良い進歩もいくつかあったからなおさらだ。でも、僕らは前進する」と強調した。
「僕はチームを支える。自分自身を支える。あきらめない。今も、これからも、ずっとね」
来週末のラスベガスGPで、フェラーリの両ドライバーは巻き返しなるか。
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