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マニー・パッキャオvsマリオ・バリオスの試合結果予想、参考オッズ|7.20 WBC世界ウェルター級タイトルマッチ

Daniel Yanofsky

石山修二 Shuji Ishiyama

マニー・パッキャオvsマリオ・バリオスの試合結果予想、参考オッズ|7.20 WBC世界ウェルター級タイトルマッチ image

(Esther Lin/Premier Boxing Champions)

4年にわたるブランクを経て、マニー・パッキャオは現地7月19日(土)にマリオ・バリオスのWBC世界ウェルター級タイトルに挑戦し、ボクシング界に波乱を巻き起こす。

米国ラスベガスのMGMグランドガーデンアリーナで行われるこの試合は、 日本時間7月20日(日)朝に衛星放送の『WOWOW』で生中継されるほか、同時にWOWOWのインターネットサービスでもライブ配信が行われる。

パッキャオ(62勝8敗2分)は過去に8階級制覇を成し遂げ、ウェルター級だけでチャンピオンに4度輝いたレジェンドだ。現役時代にはマルコ・アントニオ・バレラやエリック・モラレス、リッキー・ハットン、ミゲル・コット、そして永遠のライバルであるフアン・マヌエル・マルケスまで、名だたる選手たちを破ってきた。2021年にボクシングを引退した後はフィリピンで上院議員を務めていたが、引退後もエキシビションマッチに出場していた。

パッキャオがリングから遠ざかってしばらく経つが、彼は今一度時計を巻き戻し、究極のカムバックを成し遂げようとしている。

「自分が素晴らしいコンディションにあることをみんなに証明する」とパッキャオは語る。

「過去のトレーニングキャンプと同じように楽しんでいる。26歳の頃と同じだ。規律は変わらない。ブランクはあったが、情熱は今も変わらない」

対するバリオス(29勝2敗1分)は、2023年9月にヨルデニス・ウガスを破って暫定王座を獲得し、テレンス・クロフォードが「休養王者」となったことで正式なチャンピオンに昇格した。ボクシング界で着実に地位を築き上げてきたバリオスにとって、このタイトル獲得はピークの始まりを予感させるものだ。

『エル・アステカ』バリオスは、たとえパッキャオが相手でもそのポジションを手放すような真似はしないだろう。

「結局、彼もリングの中ではただの男、オレのタイトルを奪おうとする対戦相手だ。彼が成し遂げてきたことやこのスポーツへの貢献は関係ない」とバリオスは語った。

ここでは、この試合の参考オッズを紹介するとともに試合結果を予想する。

パッキャオvsバリオスの参考オッズ

米大手ブックメーカー『FanDuel Sportsbook』によれば、バリオスが「-280」で優勢、パッキャオは「+210」でアンダードッグとなっている。 

このオッズはアメリカンオッズ式となり、「-280」は100ドルの配当を手にするのに280ドルをかける必要があり、当たった場合は280+100=380ドルの払い戻し。「+210」は100ドルを賭けて当たれば210ドルの配当となり、100+210=310ドルの払い戻しとなる。

パッキャオvsバリオスのプロップベット

この試合のプロップベット(成績・試合内容等に基づく賭け)は以下の通りだ(『FanDuel Sportsbook』でのオッズ)。

  • パッキャオのKOまたはTKO勝利: +470
  • パッキャオの判定勝利:+460
  • バリオスのKOまたはTKO勝利:+130
  • バリオスの判定勝利:+200
  • ドロー: +1500

パッキャオvsバリオスの試合結果予想

パッキャオは伝説の名ボクサーだが、その名声だけではバリオスには通用しない。

キャリア後半にあってもパッキャオは手数の多い選手だった。キース・サーマン戦では686発中195発(28.4%)のパンチをヒットさせ、1ラウンドあたり57発のパンチを放った。ヒットしたジャブの数では82対18と圧倒的な差をつけた。

だがバリオスはジャブの数(55%)でボクシング全体で10位、ジャブの成功率(42.9%)で5位にランクインしている。では、そのデータは最近の試合でどのように役立っていただろうか?

アベル・ラモス戦では、バリオスはパンチの成功数で279対204と圧倒し、35.4%のパンチをヒットしたのに対し、被弾率は27.1%だった。ジャブは505発中163発(32.3%)をヒットさせた。ファビアン・マイダナ戦では446発中149発(31.2%)のパンチをヒットさせ、そのうち94発がジャブだった。

ヨルデニス・ウガス戦では、最終6ラウンドのヒット数でバリオスは131対39と相手を大きく上回った。ジャブの比率で見ると、この試合でヒットした193発のパンチのうち、107発がジャブだった。これに対して、パッキャオはウガスと対戦した際、16%のパンチしかヒットさせられず、そのうちジャブは42発だった。ウガスはパッキャオに151発のパンチを当てて37.3%のヒット率を記録したが、ジャブはそのうち50発だった。

パッキャオはバリオスとジャブで渡り合えるだろうか? ボクシングでは何が起こるか分からないが、タイミングが全てだ。年齢も同様だ。パッキャオは2019年に2度試合を行ったの後、2021年にウガスと対戦したのが最後の試合となっている。現在46歳で、引退後は3回の短いエキシビションマッチしか戦っていない。

パッキャオはサーマン戦で早々にダウンを奪ったのと同様に、最初の数ラウンドで全力を尽くしてくるだろう。バリオスはその早い段階から仕掛けてくるであろうパッキャオの連打の嵐を乗り切る必要がある。

試合が進むにつれ、パッキャオは疲弊してくるだろう。チャンピオンは身長、リーチ、年齢のアドバンテージを活かし、パッキャオを疲れさせる必要がある。

バリオスはこの試合で、自分がタフなファイターであることを示さなければならない。まだ完全に自分の力を証明したとは言い切れないバリオスは、ここでパッキャオを凌駕する必要がある。そして殿堂入りファイターのパッキャオにはこの試合で深刻なダメージがダメージが残らないことを願いたい。

スポーティングニュースの勝敗予想:ユナニマス・デシジョンでバリオスの勝利

原文:Manny Pacquiao vs. Mario Barrios prediction: Odds, expert betting pick, trends for 2025 boxing fight
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)


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Daniel Yanofsky

石山修二 Shuji Ishiyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。生まれも育ちも東京。幼い頃、王貞治に魅せられたのがスポーツに興味を持ったきっかけ。大学在学時に交換留学でアメリカ生活を経験し、すっかりフットボールファンに。大学卒業後、アメリカンフットボール専門誌で企画立案・取材・執筆・撮影・編集・広告営業まで多方面に携わり、最終的には副編集長を務めた。98年長野五輪でボランティア参加。以降は、PR会社勤務・フリーランスとして外資系企業を中心に企業や団体のPR活動をサポートする一方で、現職を含めたライティングも継続中。学生時代の運動経験は弓道。現在は趣味のランニングで1シーズンに数度フルマラソンに出場し、サブ4達成。