ジェイク・ポール(12勝1敗、7KOs)は現地6月28日(土)、アナハイムで開催された試合で、WBC世界ミドル級の元王者フリオ・セサール・チャベスJr.(54勝7敗1分、34KOs)を相手に勝利を収めた。
40歳に手が届こうとしているチャベスJr.は28歳のポールよりも11歳年上で、この4年近くの間に1試合しか戦っていなかった。
この年齢とブランクの影響もあって、メキシコのベテランボクサーは第1ラウンドは1発のパンチも当たらず、一方的な試合となっていく中、第6ラウンドまでは1ラウンドあたり4発以上のパンチすら当てることができなかった。
最終的にチャベスJr.が10ラウンドで放ったパンチはわずか61発で、YouTuberからからボクサーに転向したポールのパンチの半分にも満たなかった。
この勝利そのものにはあまり説得力は感じられないが、ポールは自らのプラットフォームを通じて次の対戦相手としてサウル『カネロ』アルバレスをはじめとしたビッグネームを挑発している。
ポールがターゲットにしているのはスーパーミドル級のアンディスピューテッド王者だけではない。「プロブレム・チャイルド」の愛称を持つポールは、2度の世界ヘビー級統一王者アンソニー・ジョシュアの名前も挙げている。
チャベスとの試合に向けた記者会見で、ポールは元オリンピック金メダリストとの対戦について言及していた。
「オレはチャレンジが好きだ。でも周りはいつも、全盛期の、獣のような相手と戦え、と言う…、けどそれは単なる批判でしかない。みんなただオレが負けるのを見たいだけ。それが本当のメッセージだ」
「アンソニー・ジョシュアとやれば、とんでもない試合になる。オレはそのチャレンジを望んでいる。オレたちはDMでやり取りを続けていて、彼も実現させたいと思ってる。彼がオレに電話をくれて、来年には実現する可能性がかなり高いんだ」
ジョシュアは肩の手術から回復中で、最近になってジムに姿を現すようになったばかりだ。今年11月頃のリング復帰を目指している。
直近の試合は昨年9月、ロンドンのウェンブリー・スタジアムでダニエル・デュボアとの英国人対決に挑み、5ラウンドKO負けを喫している。
ジョシュアの次戦はまだ確定していないが、まもなく発表される見込みだ。
原文:Jake Paul planning "insane fight" for 2026
翻訳・編集:石山修二(スポーティングニュース日本版編集部)