10月25日(土)、バスケットボール日本代表男子の監督であるトム・ホーバス氏が千葉ジェッツvsサンロッカーズの試合の視察した。
11月末から始まるワールドカップ予選の代表候補となる選手達のプレーをチェックし、取材では「台湾との戦いではガード陣が鍵になる」と語るなど、方向性を示した。
◾️前半印象に残った選手はハーパー&瀬川
前半印象に残った選手を聞かれたホーバス氏はジャン・ローレンス・ハーパージュニア( SR渋谷)と瀬川琉久(千葉J)を挙げた。
ハーパーはプレータイムが増えてから良くなった。ディフェンスが特別な選手」と評価し、瀬川についても「気持ち、プレースタイルが好きな選手。今後必ずチャンスが来る」と述べ、今後の日本代表を担うであろう若手選手達への期待を滲ませた。
◾️渡邊雄太や比江島慎ら、ベテラン選手の招集にも言及
千葉J対SR渋谷の試合を視察した理由は代表候補となる選手が多く、彼らのコンディションを確認したかったと語るホーバス氏は渡邊雄太の活躍にも言及。
渡邊雄太は今夏のアジアカップにコンディション不良で参加できなかったが、ホーバス監督は「Bリーグ初年度よりもプレーがわかってきた。落ち着いてプレーできるようになっている」と好感触を示した。怪我についても「体はすごく良い状態に見える。試合後に話したい」と招集への意欲を見せた。
また、比江島ついても招集の意向を問われると「はい、あります。今週くらいに話します」と再招集の可能性に言及した。
◾️W杯予選のポイントはガード陣の底上げ
11月28日、12月1日で開催されるワールドカップアジア地区予選Window1のポイントを聞かれたホーバス氏はガード陣の重要性を強調した。初戦の台湾戦については「ガードがすごくいいので、戦える1番2番の選手が必要になる」と語り、アジアカップでの敗戦も踏まえた戦術上の課題を示した。
アジアカップでは直前に代表候補選手のコンディション不良などが重なったため、テーブス海がスターティングメンバーとして出場。ホーバス氏は「海はよくやっていた」と発言したものの、やはりガード陣の選手が万全なコンディションで試合に臨むことが勝利への鍵になると述べた。
日本代表は「FIBAバスケットボールワールドカップ2027アジア地区予選 Window1」において11月28日と12月1日に台湾と対戦する。新たにJBAの強化部長に就任した伊藤拓摩氏とも密接にコミュニケーションを取り、ロスター構成についての議論も進んでいると言う。ワールドカップ2027、さらにその先のパリオリンピック2028に向け、日本代表はどのような道を歩むのか、戦いはもう始まっている。
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