11月19日(水)、FIBAバスケットボール・ワールドカップ2027アジア1次予選ウィンドウ1前の男子日本代表の強化合宿がメディアに公開され、9月にバスケットボール協会(JBA)の会長に就任した島田慎二氏、10月に同強化委員長に就任した伊藤拓摩氏が囲み取材に応じた。
この日の練習後に選手たちの前で「全面的に支える」とメッセージを送った島田会長は、「選手たちに本気でジャパン(日本代表)で勝ちたいと思ってもらうには、そこをサポートする我々がそれ以上の本気、そのためには何でもやるという姿勢を見せないと、同じ目線で世界には挑めない」と語り、協会一丸となって代表チームを全力でサポートしていく姿勢を見せた。
「選手たちにここで本当に勝ちたいと思ってもらえる環境を作ることに全集中したい」
チャイニーズ・タイペイ(台湾)との2試合については、「相手もそうだと思いますけど、絶対に負けられない(試合)。必ず勝ちにいく。それは選手たちも我々もみんな思っていることなので、本気で実現したいと思っています」と、言葉に力を込めた。
伊藤強化委員長は、同予選に向けての代表候補選手選定について最も重視した点について、「まず大事なのは『思い』です。日本代表に対してどのような思いがあるのかというところを大切にしています」と語り、日本代表の一員として戦う気持ちの強さを選手たちに求めたことを明かした。
台湾戦については、「月曜日に選手たちにも話をさせてもらったんですけど、この2試合は『勝たなければいけない試合』」と、気を引き締めた。
「来てくれたメンバーで最高の一体感を作り出し、しっかり2連勝したいと思います」
W杯、五輪につながる大事な予選
同予選は、2027年のW杯本戦に向けたものであることはもちろん、W杯でアジア首位の順位になればその先の2028年ロサンゼルスオリンピック出場にもつながる大事な旅路の始まりだ。
同1次予選でグループBに入った日本は、台湾のほか中国、韓国と東アジアのライバルたちとしのぎを削る(3位以上が2次予選進出)。FIBAランキングで見ると日本が22位、中国が27位、韓国が56位、台湾が67位と日本が最も順位は高いものの、その実力は拮抗しており、決して油断できる相手ではない。
島田会長、伊藤強化委員長という新体制を敷いた首脳陣の下、再び世界大会に向けて走り出す男子日本代表は、トップの2人が言うように初陣から「負けられない戦い」に臨むことになる。
同予選の初陣となる台湾戦の日程は、11月28日と12月1日。28日にジーライオン・アリーナ神戸で、1日に敵地で戦うこのホーム&アウェイシリーズは、アジアカップ以来となるチームの再始動からいきなり必勝を求められる重圧との戦いとなる。
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