国際バスケットボール連盟(FIBA)は5月17日、バーレーン・マナマで開催されたFIBAミッドターム・コングレス(中間総会)の中で、2025年のFIBA殿堂入りメンバー8名を発表した。
競技レベルの向上や国際的な発展に寄与した偉大な選手・指導者らの功績を称えるものとして、今回の殿堂入りは世界中から幅広く選出されている。
2025年にFIBA殿堂入りしたのは誰?
パウ・ガソル(Pau Gasol/スペイン)
スペイン代表として国際大会で3656得点を記録。2006年FIBAワールドカップではMVPを受賞。NBAではレイカーズで2度の優勝に貢献し、国際・プロの両舞台で傑出した実績を残した。
マイク・シャシェフスキー(Mike Krzyzewski/アメリカ/コーチ)
デューク大学を5度のNCAA王者に導いた名将。アメリカ代表では3大会連続オリンピック金メダル(2008年北京、2012年ロンドン、2016年リオデジャネイロ)と2度のFIBAワールドカップ優勝(2010年、2014年)を成し遂げた。
ドーン・ステイリー(Dawn Staley/アメリカ)
選手として3度のオリンピック金メダルと2度のFIBA女子ワールドカップ優勝を経験。現在は女子アメリカ代表のヘッドコーチを務め、2020年東京五輪と2018年女子ワールドカップで金メダルに導いた。
アンドリュー・ボーガット(Andrew Bogut/オーストラリア)
2003年のFIBA U19ワールドカップでオーストラリアを初優勝に導きMVPを受賞。NBAではウォリアーズで2015年に優勝。3度のオリンピック出場を果たし、オーストラリア代表の主力として活躍した。
ティチャ・ペニチェイロ(Ticha Penicheiro/ポルトガル)
WNBAでは2005年に優勝し、通算4度のオールスター選出。欧州ではユーロカップ(2006年)、ユーロリーグ(2007年)を制覇。ポルトガルを含む7か国で国内リーグまたはカップタイトルを獲得し、世界計10の主要タイトルを手にした国際的な司令塔。
ラトコ・ラドバノビッチ(Ratko Radovanovic/旧ユーゴスラビア/セルビア)
1978年と1982年のFIBAワールドカップで旧ユーゴスラビア代表として金・銅メダルを獲得。オリンピックでも2度メダルを獲得したインサイドプレーヤー。
レオノール・ボレル(Leonor Borrell/キューバ)
1986年のFIBA女子ワールドカップで平均26.7得点を記録し得点王に輝いたスコアラー。キューバ女子代表の主力として国際舞台で躍動した。
アルフォンス・ビレ(Alphonse Bilé/コートジボワール)
選手として1981年アフリカ選手権優勝、コーチとしてもアフリカバスケットボール界の発展に貢献。国内外で育成・指導を続け、アフリカバスケットボールの象徴的存在となった。
FIBAのアンドレアス・ザグクリス事務総長は、「FIBA殿堂は国際バスケットボールの歴史を築いた人物たちの功績を永遠に称える場です」と述べた。
今回の8名を加え、これまでに殿堂入りを果たした個人は合計200名に達している。
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