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【高校バスケ茨城男子】今季4度目の挑戦でついに…土浦日大が宿敵つくば秀英を下し7年連続となるウインターカップ出場権を獲得

及川卓磨 Takuma Oikawa

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【高校バスケ茨城男子】今季4度目の挑戦でついに…土浦日大が宿敵つくば秀英を下し7年連続となるウインターカップ出場権を獲得 image

Takuma Oikawa

10月26日（日）、霞ヶ浦文化体育会館（茨城県土浦市）で高校バスケットボール選手権（ウインターカップ）の茨城県予選会の決勝戦が開催された。男子は土浦日大がつくば秀英を87-71で下し、7年連続の優勝を飾った。土浦日大は12月に開催されるウインターカップ全国大会への出場権を獲得した。

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試合は開始10秒で土浦日大のキャプテン、#4夏目悠良がトップから3ポイントショットを沈めて先制するなど、最初の5分間で17-9と点差を広げる好スタートを切る。

つくば秀英も#7楠見海翔や控えの#13豊田士騎（とよだひとき）の3Pなどで点差を縮め、前半を36-35と土浦日大の1点リードという接戦で折り返した。

後半に入ると、第3クォーター中盤に一時、土浦日大が48-39と9点リードを奪って流れを掴みかけたものの、つくば秀英のエース、#4渡部開の連続3Pやスティールからの速攻ダンクなどで息を吹き返し、残り10分を残して土浦日大58-55とワンゴール差の緊迫した展開となる。

運命の第4クォーターは、序盤につくば秀英・渡部がドライビングレイアップからファウルを誘う3ポイントプレイで58-58の同点に追いつき、試合を振り出しに戻した。

高校バスケ つくば秀英 #4 渡部開 102625 Kai Watanabe

Takuma Oikawa

だが、その後は土浦日大の#5渡邊脩希（わたなべはるき）、#23飯田渚颯（いいだなぎさ）のビッグマンコンビがゴール下から得点を重ねて相手を突き放し、試合残り3分半で9点リードとしたところで、つくば秀英は後半2回目のタイムアウトを取り瀬戸際に追い詰められた。

勝負のかかった残り3分でも、果敢にゴール下へのアタックを継続した土浦日大は、#21渡部駆流（わたなべかける）と渡邊のフリースローや1年生の#10大野蓮のレイアップとスティールからの連続得点などでリードを広げ、最後は16点差で勝ち切った。

高校バスケ 土浦日大 #21 渡部駆流 102625 Kakeru Watanabe

Takuma Oikawa

今年1月の関東新人戦から5月の関東大会、6月の総体（インターハイ）と県大会の決勝戦でいずれもつくば秀英に敗れていた土浦日大だったが、最後の最後、今季4度目の挑戦でついにその壁を乗り越え、全国への切符を手にした。

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土浦日大の佐藤豊文ヘッドコーチは試合後、「みんながんばったと思います。プラン通りにはいかなかったんですが、近い形ではありました。秀英の3年生も意地を見せたので、そこはしょうがないです」と、1年を通じて苦しみながら得た大きな勝利を安堵の表情で喜んだ。

「失点を抑えないと勝てないと思っていました。75-60くらいで勝てるんじゃないかとタカをくくっていたんですが、相手に余計な3Pを決められてしまって70点以上取られてしまいました。その点は反省するところですが、それでも概ね、思い描いていたような試合展開ではありました」

「相手の3Pがもうちょっと押さえられたかな、とは思うんですけど、ディフェンスの連携ミスが何本かあったので。終盤に行くにつれて、そこを抑えることができたので、最後はじりじり（点差が）開いていったという感じです」

勝因は渡邊のゴール下の強さと粘り

佐藤HCは、3月に左膝前十字靭帯断裂の大怪我を負いながら今月復活した3年生の渡部や、大野と#11青井遙臣（あおいはるみ）の1年生ガードコンビ、キャプテン夏目の成長を称えるとともに、この試合の最大の勝因について、18得点・15リバウンド（そのうちオフェンシブリバウンド8本）をマークした渡邊の名を挙げた。

「渡邊脩希がずっと下を向くことなく、1試合通じてゴール下で戦い続けたところですね。最後、23番の（14得点をマークした飯田）渚颯が得点に絡んだのも、彼がいたからこそ。足を捻ったときはマズいなと思ったんですが、本人が『やります』と言ったので、テープを巻いて使ってしまいました。今日の勝因はどこかと言われたら、やはり、渡邊のゴール下の強さと粘りでしょう」

高校バスケ 土浦日大 #5 渡邊脩希 102625 Haruki Watanabe

Takuma Oikawa

今シーズン、悔しさを噛み締め続けてきた土浦日大が、12月の全国の舞台でどのような輝きを見せるのか。「全国制覇」を目標に掲げる彼らの2か月後のウインターカップでの勇姿が待ち遠しい。

■ウインターカップ2025茨城県予選会 男子 最終順位

1位：土浦日大（ウインターカップ出場権獲得）
2位：つくば秀英
3位：常磐大学、土浦第二

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