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真価を証明する1年にできるか!? 千葉ジェッツ・渡邊雄太が抱く3つの目標

及川卓磨 Takuma Oikawa

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Bリーグ2年目に闘志を燃やす渡邊雄太

男子プロバスケットボールのBリーグが10月3日(金)に創設10年目のシーズンを迎える。そんななか、人一倍今季に闘志を燃やしているのが、千葉ジェッツの渡邊雄太だ。

NCAA1部のジョージ・ワシントン大学を卒業した2018年にNBAメンフィス・グリズリーズでプロデビューし、その後もトロント・ラプターズ、ブルックリン・ネッツ、フェニックス・サンズに所属し、合計6シーズンを世界最高峰のリーグでプレイした。

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昨季開幕前、尽誠学園高校卒業後に渡米した2013年以来、約11年ぶりに日本に拠点を移し、千葉Jに電撃入団。田臥勇太(現宇都宮ブレックス)以来史上2人目の日本人NBA選手として鳴り物入りで日本凱旋を果たした。

だが、Bリーグでの1年目は怪我に泣かされるほろ苦いものとなった。昨年10月、2024-2025シーズンの開幕節となった宇都宮ブレックスとの第2戦序盤に左足首を捻挫し、全治6週間の離脱を余儀なくされると、3月下旬~4月中旬、レギュラーシーズン終盤の4月下旬からチャンピオンシップ1回戦の5月上旬まで、断続的に3度の長期離脱を強いられた。

結局、レギュラーシーズン全60試合中35試合(先発31試合)の出場にとどまった。なかでも、CS1回戦のアルバルク東京戦の欠場は、チームが2連勝を飾ったからよかったものの、負けたら終わりのポストシーズンでの欠場は本人としても特に悔やまれるものだったことだろう。

渡邊雄太が抱く3つの目標

そんな渡邊が今季抱いている目標のうちの3つが、9月22日のティップオフカンファレンスで明らかになった。ひとつは「健康」、もうひとつは「50-40-90の達成」、そしてもうひとつが「リーグ優勝」だ。

ひとつ目の目標が「健康」となるのは自然なことだ。ティップオフカンファレンスで今季にかける意気込みとして紹介された本人のフレーズは「全試合出て全ての面でチームに貢献する」だった。

渡邊は「去年は怪我が多くてチームに迷惑をかけてしまったので、しっかり60試合全部出て、全ての面でチームに貢献できたらなと思っています」とその理由を語り、昨季の負傷欠場に大きな責任を感じていることを伺わせた。

「NBAのときは実力で出られない試合があっただけで、怪我での欠場はそんなに多くはなかったです。年に1回、何試合か欠場しないといけない捻挫とかがあって、その後も何試合か出られなくなったりすることがあったくらいだったのですが、去年は3回とか離脱しなきゃいけない怪我がありました。そういう意味でも健康には気をつけたいと思っています」

渡邊雄太 千葉ジェッツ Bリーグティップオフカンファレンス Yuta Watanabe 092225 B.LEAGUE TIPOFF CONFERENCE Takuma Oikawa

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「効率よくシュートを。『50-40-90』くらい決められるように」

「50-40-90」という目標も、ティップオフカンファレンス後の囲み会見で本人が口にしている。

昨季プレイした35試合では1試合平均で約28分出場し、13.3得点、5.5リバウンド、1.5アシスト、0.7スティール、0.2ブロック、貢献度15.1と、チームの中心選手の一人として貢献してみせたものの、渡邊に対する周囲の期待はもっと大きかったはずだ。本人が自身にかけている期待も同様だろう。

特に昨季のフィールドゴール成功率41.0%(2ポイントショット成功率47.9%)、3ポイントショット成功率30.6%、フリースロー成功率68.6%という数字は、不本意だったはずだ。

今季に臨むにあたって「効率よくシュートを決めたい」と語った渡邊は、「『50-40-90』(※FG、3P、FTの成功率)が偉大なシューターの証なので、それくらい決められるように頑張りたい」と語っている。

これは、決して簡単にクリアできる成績ではないが、今季にかける思いの強さがこの数字に現れていると言える。

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5年ぶりのB1制覇のために必要なもの

3つ目の目標は言うまでもなく「リーグ優勝」だ。

Bリーグ2年目を迎える渡邊にとって、初年度の昨季が不完全燃焼だったことは否めない。だからこそ、今季は真の実力を証明しなければいけない1年になるだろう。

とはいえ、渡邊は自分のスタッツや名声のために独りよがりなプレイをしたり、勝利をないがしろにするような選手ではないことは誰もが知っている。あくまでも、最大の目標はクラブにとって2020-2021年シーズン以来5年ぶりとなるB1制覇だ。そのために必要なことは、何よりも自身を含めたメンバーの健康にあると渡邊は言う。

「まずはみんなが健康に(過ごすこと)。去年は僕だけでなくチームとして怪我に苦しんだ1年でもあったので、みんなが健康を維持して、しっかり高いレベルのプレイをし続けたら、優勝に近づけるかなと思っています」

Bリーグ2年目を迎える渡邊は、周囲と自身の期待にどこまで応えることができるのか。勝負の今季は10月4日、ファイティングイーグルス名古屋との2連戦(名古屋市枇杷島スポーツセンター)で幕を開ける。

【動画】Bリーグティップオフカンファレンス2025-26(9月22日配信)

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及川卓磨 Takuma Oikawa

スポーティングニュース日本版編集長。千葉県生まれ、茨城県育ち。日本大学在学時を含めて丸14年間バスケットボール専門誌の編集者として企画立案・取材・執筆・編集・誌面制作・ウェブサイト運営等あらゆる編集業務に携わる。2013年秋にNBA日本公式ウェブサイト『NBA Japan』編集長に就任し、サイトやSNSアカウントの立ち上げに携わると同時にメディア運営を主導。2022年4月より現職。主な競技経験はバスケットボール、野球、サッカー。