11月27日、バスケットボール男子日本代表がFIBAワールドカップ2027アジア地区予選Window1・対チャニーズタイペイ戦を翌日に控え、試合会場となるジーライオンアリーナ神戸で練習を公開。2年ぶりに日本代表戦のベンチ入り候補となる原修太(千葉ジェッツ)は先を見据えるのではなく、自身に与えられた目の前の役割を果たす決意を新たにした。
「2年後のワールドカップに自分が出るためにというのではなく、チームがワールドカップの出場権をしっかり得ないといけない状況なので、今の自分は先のことを考えず、それにいかに貢献できるか集中していきたい」
チャイニーズタイペイは、スピードを生かしたプレーと3ポイントを得意とするガード2人が軸のチーム。
「僕が呼ばれたのは、そこを抑えるため(の仕事ができる)と思っているので。千葉ジェッツでプレーしている時ほど長くプレーするわけではないので、与えれた時間でしっかり役割を果たしたい。向こうのガード2人の得意なプレーをさせないよう、自分の役割に集中したいです」
原は、2024年パリ五五輪の出場権を獲得した2023年ワールドカップの日本代表としてプレーするも、翌2024年はケガの影響もあり、強化合宿の途中でチームから外れることに。だが、その直後からケガを癒し、じっくりと体づくりに取り組み、昨シーズンは千葉ジェッツで自身初の公式戦全60試合に出場。自身2度目の年間最優秀ディフェンス選手賞に選出される活躍を見せた。
同時に千葉ジェッツの新指揮官になったトレヴァー・グリーソンHCと意見がぶつかり合いながらも、オフェンスではPG(ポイントガード)の役割、ディフェンスでは状況に応じてPGからC(センター)まで5つのポジションをマッチアップでカバーするなど、選手としての幅を広げてきた。
「自分もグリーソンHCに甘えている部分があるので、結構ダイレクトに意見を伝えたりしてきました。でも、彼には自分のプレーの幅を広げてもらい、それが今回の代表に呼んでいただけるきっかけになったと思っています。やはりうれしいですね」
「今回は、まずはディフェンスですが、オフェンスについては力のある選手が多いですし、(チームとしてボールが止まらないよう)自分がスクリーナーになったり、ドライブではなくカッティングしてのペイントタッチなどで貢献できればと思います」
日本代表は11月28日に神戸で対戦したあと、3日後の12月1日にはチャイニーズタイペイに乗り込み、戦う予定だ。

