1月12日(月・祝)、第101回天皇杯(全日本バスケットボール選手権)決勝が国立代々木競技場第一体育館で行われ、第2クォーターに主導権を握ったアルバルク東京が、シーホース三河の追い上げを振り切り、72−64で勝利。前身のトヨタ自動車時代を含めて14年ぶり3回目、Bリーグ開幕(2016-17シーズン)以降では初の優勝を飾った。
ケガ人はどのチームにも少なからずいるが、今大会のアルバルク東京はわずか9選手のローテーションで戦い抜いた。その中で、ポイントガードのテーブス海は全4試合で3ポイントショット26本中わずか1本の成功と苦しんだが、それでも「チームを勝たせるのがガードの役割」と、アウトサイドショット以外のプレーで、勝利に貢献してきた。
決勝後の会見、3ポイントショットの確率が悪かった点について、思わず「信じられないくらいの確率」と投げかけると、テーブス本人は「ちょっと言いすぎですよ」と反応。チームメートや記者団から笑いが起こる中、「テーブス選手の本来のシュート力からしたら、という意味です」と真意を前置きした上で、「それだけシュートの調子が悪い中、チームを勝たせるためにどのような意識でプレーしていたのか」と本題を続けると、次のように答えてくれた。
「おっしゃる通り、(シュート率は)本当に信じられないですけど(笑)。以前なら20何本連続で外れても、次、ワンチャン(ス)、入るんじゃないかと思って打ち続けてきました。でも、今は少し違います。
シュートが入らなければ、ゲームコントロールであったり、ディフェンスの嫌なところをついたり、ペイントアタック(リング方向へのドライブ)で(外側にいる)シューターにパスアウトしたり、いろいろあるのですが、自分にできることがここ数年で増えています。『シュートが入らないから負けた』という言い訳はしたくない。だからこそ他の部分で試合に影響を与えようとプレーしてきました。(今回は)シュートは入らなかったけど、手応えは感じています(笑)」
準々決勝の群馬クレインサンダーズ戦では、2点ビハインドで迎えた第4Q残り6秒、ルーズボールを奪った福澤晃平からボールを受けると、残り0.3秒、最後は2人のディフェンダーの間を縫って、バランスを崩しながら延長戦に持ち込むジャンプショットを沈めてみせた。最終的には83―80と勝利を掴み、チーム最多タイの16得点をマーク。当初、「予定していたプレー時間は20分前後だった」(A東京のデイニアス・アドマイティスHC)が、実際には32分33秒に出場。その姿はチームに大きな勢いを与えるものだった。
続く準決勝の三遠ネオフェニックス戦(80ー75)では29分35秒の出場し(4得点、6アシスト、4リバウンド)、決勝でも、30分32秒のプレー時間で7得点、5アシストにターンオーバーはゼロ。ガードとしての役割を十分に果たした。
A東京に移籍後、3年目にして初のビッグタイトル。パリ五輪日本代表に選ばれたように、すでに地位を築いているテーブスだが、自身のシュート率に関係なく、ポイントガードとして優勝に貢献したことは、成長の証であり、大きな自信となる。
今季、Bリーグでは11月に再発したケガで約2カ月戦線離脱し、FIBAワールドカップ・アジア予選Window1では代表招集を見送られた。だが、今回の天皇杯優勝をきっかけにBリーグ制覇、そして2月下旬に沖縄で行われる同予選Window2での日本代表復帰を目指す。
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