【Bリーグ】比江島慎(宇都宮)が豪州NBL時代のHCと再会 「マコ」らしさを感じさせた謙虚さーー

牧野豊 Yutaka Makino

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©︎Yutaka Makino

旧交を深めたA千葉・レマニスHC(左)と宇都宮・比江島(中)

 

昨季B1王者の宇都宮ブレックスと同B2王者のアルティーリ千葉の初対戦となったGAME1(B1第15節・12月20日、場所:千葉ポートアリーナ)。試合はアウェーの宇都宮がA千葉を圧倒し、96対82で勝利を収めたが、試合前のウォーミングアップ中、A千葉のアンドレ・レマニスHCと宇都宮の比江島慎がしばしコート上で談笑している姿があった。

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実はこのふたり、短期間ながら同じチームのHCと選手の関係にあった仲。2018-19シーズンに比江島がブレックスから豪州NBLブリスベン・ブレッツに移籍した際、指揮官を務めていたのがレマニスHCだった。比江島はブレッツでは十分な出場機会に恵まれず、2019年1月に退団。その後、宇都宮ブレックスに戻り、チーム、そして日本代表でもさらなる成長を遂げ続けてきた。

試合後、比江島にレマニスHCとの談笑について尋ねると、会話の概要を説明してくれた。

「お互いに『久しぶりですね』という感じで話していました。『あの時はごめんな』という感じで言われたので、『アンドレのせいじゃない。自分のせいでもある』という感じで返して、『お互いにいい経験になった』みたいな会話をしていました」

レマニスHCは2016年リオ五輪、2019年ワールドカップ(W杯)で母国オーストラリア代表を4位に導いた名将であり、日本代表とも縁が深い。比江島がNBLに渡る2カ月前の2018年6月、負ければワールドカップアジア予選敗退が決定する日本は、同じ千葉ポートアリーナでレマニスHC率いるオーストラリアから金星を上げた。この勝利は2019年ワールドカップ、さらには東京五輪出場をはじめ、今日の日本男子バスケ界の繁栄につながる、大きな分岐点でもあった。

レマニスHCは2021年に新設されたばかりのA千葉の指揮をとり、ゼロからのチームづくりに携わり、昨シーズンB1昇格を成就。創設5年目の今季、初のB1シーズンを送るなか、この日を迎えた。

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