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「公平性は担保している」Bリーグのチケット・ファンクラブ新システム開発をめぐる懸念を島田チェアマンが一蹴

濱口桃子 Momoko Hamaguchi

「公平性は担保している」Bリーグのチケット・ファンクラブ新システム開発をめぐる懸念を島田チェアマンが一蹴 image

株式会社DeNA

2025年10月23日、株式会社DeNAはオンライン説明会を開催し、2026-27年シーズンよりBリーグの「チケット&ファンプラットフォームパートナー」に就任することを発表した。

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「B.革新」実現へ向けチケット・ファンクラブシステムを刷新

これは、Bリーグが「B.革新」において重要視している、ファンが利用するシステムの利便性向上を目的としたものだ。具体的には新たなチケットシステムやファンクラブ基盤の開発を想定しているとのこと。現在、Bリーグでは「B.スマチケ」というリーグ統一システムで各クラブの主催試合のチケットを購入できるが、現在のシステムの問題点を解決し、さらにシームレスにチケット購入をできるシステムだという。

Bリーグ島田チェアマン、DeNAの知見や技術力を高く評価

オンライン説明会にはBリーグの島田慎二チェアマンも登壇し、パートナーシップ契約締結とシステム刷新に至るまでの説明をした。

まず、DeNAが抜擢された理由としては、野球やバスケットボールなどのプロスポーツ興行とホーム周辺地域発展で培った知見やノウハウを有していることや、ゲームやライブコミュニティ事業などにおける高い技術力や開発力が挙げられた。

次に、チケット・ファンクラブシステムの刷新をはじめとするソフト面で満足度を上げることは、リーグ全体の入場者数700万人という「B.革新」の目標を達成するために非常に重要な施策だと語った。つまり、新システムはBリーグビジネスの中期経営計画に直結するといっても過言ではない。

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B1クラブ親会社との契約に公平性は?

しかし、ここで懸念されるのが、DeNAがB1リーグ所属の川崎ブレイブサンダースの親会社であることだ。リーグと1クラブの親会社の近すぎる関係性についての疑問を島田チェアマンに投げかけたところ「システム上の公平性は担保している」との回答があった。川崎と他クラブがアクセスできるデータは同一であり、川崎に優位性を持たせることは決してないとのこと。

DeNAとの契約締結をするにあたり、他クラブから同様の懸念の声が上がったことは事実だという。しかし、技術や契約においてそういったリスクは排除できることを各クラブに説明し、承認に至ったようだ。それ以上に「本当に良いものは何なのか?」という視点で、このシステムによるメリットを各クラブが理解した形だ。これは、DeNAが持ちうる技術や優れたクオリティが評価された証であろう。

リーグ一丸となり、スポーツとエンタメの融合へ

この発表に至るまでの背景を聞くかぎり、DeNAとのパートナーシップ締結について、リーグと各クラブの足並みはそろっているといえる。新システムのリリースをリーグ進化の一つの手段として“世界一型破りなライブスポーツエンタメ”の実現に期待がかかる。

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News Correspondent