クリスティアーノ・ロナウド、アル・ナスルとの契約延長の理由について語る

Atrayo Bhattacharya

浄見耕志 Koushi Kiyomi

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今夏、クリスティアーノ・ロナウドがサウジアラビアでの選択を慎重に検討する中で、彼の将来に関する憶測は尽きることがなかった。

ポルトガルの英雄は世界中の複数のチームと移籍の噂があったが、それらの噂を打ち消すかのように、アル・ナスルとの契約を新たに2027年6月まで延長した。 

ロナウドはFIFAクラブワールドカップに出場する複数のクラブと移籍の噂があり、ファンたちはアメリカで開催される同大会で彼の姿を見られることを期待していた。

FIFAのジャンニ・インファンティーノ会長が、ロナウドのクラブワールドカップ出場可能性について話し合いが行われたことを明かし、憶測に拍車をかけた。

しかし、ロナウドが大型契約を結び、リヤドに残る決断をしたことで、状況は一変した。

また、ロナウドは2025-2026シーズンにタイトル争いすることを見据え、ステファノ・ピオリの後任として、同郷のジョルジ・ジェズスのアル・ナスル監督就任を後押しした。 

ロナウドはアル・ナスルのYouTubeチャンネルのインタビューにて次のように語った。

「クラブワールドカップでプレーするオファーはいくつかありましたが、あまり意味がないと感じました。というのも、しっかり休養をとって、良い準備をしたかったからです。今シーズンは非常に長くなりますし、シーズン後にはワールドカップも控えてますから」

「私はアル・ナスルのためだけでなく、代表チームのためにも万全の状態でいたいと思っています。だからこそ、シーズン最後の試合としてネーションズリーグ決勝に出場することを選び、他の話には一切耳を貸さないことにしました」

「そしてもちろん、私が愛するこのクラブにいるためでもあります」

ロナウド、自身の将来について語る。

40歳になっても、ロナウドはゴールを取り続けている。先月ドイツで行われた2025年ネーションズリーグでも、ポルトガルの優勝に大きく貢献した。

ロナウドはスペインとの決勝でゴールを決め、試合は2-2で終了。PK戦の末、ロベルト・マルティネス監督率いるポルトガルが勝利を収めた。

ロナウドは2023年にアラブ・クラブ・チャンピオンズカップで優勝したが、サウジ・プロリーグやアジアチャンピオンズリーグのタイトルはまだ獲得できていない。

「僕の目標はいつもアル・ナスルのために何か重要なタイトルを勝ち取ることです。今でもその気持ちは変わらない。だからこそ、あと2年契約を更新しました。サウジアラビアでチャンピオンになれると信じています」とロナウドは語った。

ロナウドはすでにアル・ナスルでの全大会通算105試合で93ゴールを記録しており、通算1000ゴールという大記録を目指して、得点を重ね続けている。

原文:Cristiano Ronaldo ends silence on reason for Al Nassr extension
翻訳:浄見耕志(スポーティングニュース日本版)

Atrayo Bhattacharya

Atrayo Bhattacharya is a content producer for The Sporting News, working across English editions.

浄見耕志 Koushi Kiyomi

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。東京生まれ・東京育ち。スポーツとの出会いは、幼少期に夢中で観戦した大相撲。以来、欧州サッカーやF1を中心に幅広く観戦し、競技そのものだけでなく、その背景や文化にも強い関心を持つ。映画や音楽をはじめカルチャー全般を日常的に吸収し、雑誌文化にも親しんでいる。