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欧州CLのシティ戦がラストチャンスに? レアル・マドリードはシャビ・アロンソ監督を解任するのか?

Kyle Bonn

小鷹理人 Masato Odaka

欧州CLのシティ戦がラストチャンスに? レアル・マドリードはシャビ・アロンソ監督を解任するのか?  image

レアル・マドリードはわずか数ヶ月前までは順調に見えたが、2025-2026シーズンの好調なスタートにひびが入り始めている。

夏にカルロ・アンチェロッティ監督の後任として就任したシャビ・アロンソ監督は、マドリーをラ・リーガ(国内リーグ)の首位、UEFAチャンピオンズリーグでもリーグフェーズの上位に導いた。

しかし、事態は思わぬ方向へと進んだ。現地時間12月7日(日)、マドリーはセルタに0-2で敗れ、全コンペティションを通じて過去6試合でわずか2勝しか挙げられていない。

トレント・アレクサンダー・アーノルド、エデル・ミリトン、ディーン・ハイセンといった選手たちが相次いで負傷し、今後数週間は守備陣に支障が出る見通しだ。選手たちは不満を抱き、最近では規律の乱れも見られる。

アロンソ監督にとって、ペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティとの試合は「最後のチャンス」となるかもしれない。

セルタ戦のハイライト

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レアル・マドリードはシャビ・アロンソ監督を解任するのか?

複数の報道によれば、現地時間12月8日(月)、アロンソ監督はレアル・マドリードで深刻なプレッシャーにさらされているという。

The Athletic によると、クラブの首脳陣はセルタ戦の敗北後に緊急会議を開き、現状について話し合ったとされる。

記事はこう述べている。

「取締役会は、現在の状況がアロンソ監督だけの責任ではないと考えているものの、チームのパフォーマンスや最近の結果に不満を抱いている。」

クラブの混乱は主にフィールド上の結果に起因するが、ピッチ外でのイメージ悪化にも懸念がある。開幕以降、ヴィニシウスの出場時間への不満や、相次ぐ退場処分など、ロッカールームでの問題が複数起きている。

アロンソ監督はすぐに解任されるとは限らないが、明らかに立場の限界に近づいている。

シティ戦はアロンソ監督にとって“ラストチャンス”

多くの報道は、もしレアル・マドリードが日本時間12月11日早朝のチャンピオンズリーグ、マンチェスター・シティ戦で「勝ち点3」を取れなければ、アロンソ監督は解任の危機に晒されるだろうと伝えている。

The Athletic によれば、幹部会議の後で「クラブ関係者の中で、水曜(現地時間)のマンチェスター・シティ戦で負けた場合、アロンソ監督がその後も指揮を続けられるとはっきり言い切れる人は誰もいなかった」という。

これは正式な最後通告というわけではないものの、それに非常に近いとされる。

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なぜレアル・マドリードはシャビ・アロンソ監督を解任する可能性があるのか?

レアル・マドリードは10月末のクラシコ(2-1勝利)の後、2位との勝ち点差5で、リーガ首位に立っていた。しかし、12月初旬にはそのアドバンテージを失ってしまった。現在は16試合を終えてバルセロナに4ポイント差をつけられ、ビジャレアルもすぐ背後に迫っている。

チャンピオンズリーグのリーグフェーズでは良い位置につけており、ノックアウトステージのストレートイン圏内にいる。しかし、上位グループは混戦で、マンチェスター・シティに敗れると順位に大きな影響が出てしまう。

クラブ周辺は総じて混乱している。アロンソ監督の選手起用のローテーションは、ヴィニシウスを怒らせ、出場時間減少に不満が出ている。

さらに、チームが個々のミスを犯し、規律を欠いていることから、アロンソ監督の指導力にも疑問が呈されている。セルタ戦では3人が退場し、そのうち1人はベンチからの退場だった。

ケガ人の多さや選手の不調はアロンソ監督の責任ではないものの、結果的にチームのパフォーマンスをさらに悪化させる要因となっている。

さらに、アロンソ監督と選手たちの関係にも問題があるという。The Athletic はこう伝えている。「ロッカールームで多くの選手が、監督やその戦術的アイデアとうまく噛み合っていないのではないか、という懸念がある」

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次期レアル・マドリード監督の候補者

レアル・マドリードが監督交代に踏み切る場合、検討される候補はいくつかある。

第一候補として挙がるのは、ジネディーヌ・ジダン氏だと報じられている。彼は監督としてチャンピオンズリーグ3連覇を達成し、選手としても2001〜2006年にクラブで輝きを放った人物で、いまだに高い敬意を集めている。

しかし、ジダン氏は長年フランス代表監督就任を望んでおり、ワールドカップ2026年大会 終了後にディディエ・デシャン監督が退任すれば、その最有力候補と見なされている。

もし、ジダン氏がシーズン通して指揮を執ることを断れば、クラブはアルバロ・アルベロア氏に目を向ける可能性がある。彼は元レアルの選手で、現在はリザーブチームの監督を務めており、アロンソ監督の招へい時にも候補に挙がっていた。複数の報道によれば、アルベロア氏はクラブ内で非常に高い評価を得ている。

スペイン紙 El Mundo はユルゲン・クロップ氏が選択肢になり得ると報じたが、より信頼性の高い情報源である The Athletic は、クロップは監督業に戻る意志がなく、現在のレッドブルでの幹部職に満足していると伝えている。これは本人の公の姿勢とも一致している。

原文:Will Real Madrid sack Xabi Alonso? Head coach reportedly facing 'last chance' against Man City in Champions League
翻訳・編集:小鷹理人(スポーティングニュース日本版)

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