モウリーニョがベンフィカ新監督に就任へ 「原則合意」と現地報道

小山亮 Akira Koyama

Robert Wheeler

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Jose Mourinho 170925

ジョゼ・モウリーニョが古巣ベンフィカの監督に就任する可能性が高まっている。ポルトガル国内、そして欧州サッカー界に大きなインパクトを与えるニュースだ。

モウリーニョは、2000年にベンフィカで監督としてのキャリアをスタートさせたが、10試合で退任することとなった。その後ウニオン・レイリアを経てFCポルトを率いると、2003-2004シーズンにチャンピオンズリーグ優勝という歴史的快挙を達成し、一躍世界的な名将へと駆け上がった。

ポルトでの成功はチェルシーの監督就任へとつながり、以降はレアル・マドリード、インテル、マンチェスター・ユナイテッドなど欧州屈指のクラブを渡り歩いた。しかしフットボールの潮流が変化するなか、現実的で守備的なスタイルを持つモウリーニョは、近年では欧州主要クラブの候補に挙がりにくくなっている。

直近はトルコの名門フェネルバフチェの指揮を執っていたが、8月の欧州CL予選で敗退し、今季早々に解任の憂き目を見た。

そんな中、現地メディア『CNNポルトガル』は「ベンフィカがモウリーニョ氏の監督就任に原則合意した」と報道。クラブは9月17日のCLでアゼルバイジャンのカラバフに2-3で敗れ、ブルーノ・ラージ監督を解任したばかりで、後任探しが急務となっていた。

もしモウリーニョが復帰することになれば、ベンフィカにとってだけでなく、ポルトガルサッカー界にとっても大きな意味を持つだろう。

さらに現在ベンフィカは会長選挙の真っ只中で、候補者の中にはユルゲン・クロップやルベン・アモリムといった大物監督の招聘を公約に掲げる者もいる。しかし、モウリーニョ就任が実現すれば、そうした選挙戦略は一気に白紙に戻ることになる。

原文:However, if Mourinho returns, then this will scrap many potential presidents' plans. 
翻訳・編集:小山亮(スポーティングニュース日本版)

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小山亮 Akira Koyama

スポーティングニュース日本版アシスタントエディター。埼玉県出身。都内の大学に在学中。15年間にわたりサッカーに打ち込んできたが、プロの試合観戦や分析も趣味。幼少期からJリーグや欧州サッカーを追いかけ、現在は年間20試合以上をスタジアムで観戦している。大学のサークルでは監督を務め、全国2位を経験した。

Robert Wheeler

Robert Wheeler has a degree in sports journalism from the University of East London and an MSC in Sports Broadcast from Cardiff Metropolitan University. He has covered soccer since 2015 and has reported on all levels of English soccer from Non-League to the Premier League. Robert also appears on News Central TV talking about the biggest stories in the sport. When not working in soccer, Robert enjoys playing golf, cycling, and walking his dogs.